2010年7月2日金曜日

対生活

休日。


今池ダイエー付近を歩いていたら、「カシワさん!?」と呼び止められる。


振り返ったらイケリョウがいた。


「すごい偶然…」とびっくり顔のイケリョウであった。


こちらからすれば、むしろなんでイケリョウがココに、という感じではある。阿佐ヶ谷パールセンターじゃないよな、今池ヘルス通りだよな?


「夜行で着いて、スオミの湯に行ってたんです」


なるほど、それで大荷物なのね。


早朝名古屋に着いてスオミの湯でひとっ風呂&仮眠して今から稽古場へってとこね。


また近いうちに積もる話ししましょう、と、イケリョウは言って別れた。


久々に会うイケリョウはふかわりょう的な髪型になっていた。


 


奇遇であった、おとついあたりからイケリョウのことを思っていた、いや、雪港&水元のことも。


スティーブ・ライヒを引き金にして、あのあたりのダンサーズのことを考えていた。


 


ピアノ・フェイズなんかの位相をずらしていくやり方ってコンテンポラリーダンスの手法にありそうだよな、と、


私ダンス公演たまに観るけど知識はぜんぜん明るくないのでただ「ありそうだな」と思った。


ちょうどYouTubeの関連動画にピアノ・フェイズで踊るダンス映像がピックアップされてたので見た。


たいそうカッコ良かった。


旋回舞踏的なターン中心のミニマルなダンスで。


照明がまた良かった。


この西洋おかっぱダンサー・振付師は誰ぞ、と思ったらアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルであった。ROSASの芸術監督。


おされ本屋とか行くとROSASのDVDがよく置いてあるのでこのダンスカンパニーはなんとなく知っていた。


アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルがライヒの曲に振りつけて踊るシリーズがあるらしい。そうか。


ヴァイオリン・フェイズラストのカメラワークとかヤバい。パンツ見せ見せですケースマイケルさん。


このライヒで踊るシリーズはDVDになってないのかな。


ROSASのほうは秋にトリエンナーレで来名予定だそうである。行こうかなどうしようかな。


 


ダンス全般が好きなわけじゃない。


こっちに受容体が無いんだろうなーってくらい何も印象に残らないのもある。


でも好きなものは脳から汁が出てきていつまでも見ていたくなる。


ケースマイケルで久々に汁が出た。


 


最後にもういっかい使える魔法があるんなら、ダンス公演をやりたいな…と思っていたことを思い出した。


出演じゃなくて製作&制作の方ね。


それでゆきこさんや元木さん、イケリョウのことを思ったのだ。


生身で表現する人たち。


 


どこへ行くんだろうなあ?


何がって、一番近いとこでは『ガラパゴス』が、それから、オージャが。


あと、柏の金策が、それから、生活が。


 


まだクラクラの中にいる。「取り組むべき現実はコレだ」って言われたらそんな気がするし、「それは現実逃避だよ」って言われたらそんな気もする。