2016年3月9日水曜日

最終日

なんとなくの予定ではもっとゆるゆるの東京滞在になるつもりで、本番はお客さんで観るとしてあとの時間はふらっとカフェ行ったり映画でも観たり古本探したり、役者・スタッフじゃないから劇場にいっぱなしじゃなくてもええよな、とか思ってたら、なんか案外スズナリと飲み屋しか行ってなかったり。あれ?


あっでも服買った、暑いんだか寒いんだかで現地調達にした服、厚手の綿の黒無地の長袖ワンピが着回せそうなのと丈がちょうど良かったので即買い、「形が芝居の衣裳っぽい服だなあ」と思いはしたけどまさか楽日出演の布石になるとは思いもよらず。


 


楽前日のソワレのマリリン・リリナ組がこれまたなんだかたいそういとおしい出来映えで、飛び入りでカシワも明日ゲスト枠出る?と、これはちょっとグラつく、でもカラ舞台撮影(公式記録はのんたんが撮影するけど賑やかしでわしわしも撮る)するなら打ち合わせる時間無いかも、とか、それより前売り買っちゃってますけど、とか、出るのも面白そうだけど観たいのよ、とか、いろいろ葛藤あり。やりたいこととやりたいことの間で葛藤するって恵まれてますね。


でまあ、あっちにもこっちにも迷惑かかるのはイヤなんで予定通りことを進めようと楽日を迎えたら急なアクシデントでえみえみ来られなくなり、頭数確保にわしわし出るかの話が再燃し(ただしこの時点でゲスト枠の段取り打ち合わせはまだなので人数の減増は自由っちゃ自由)、もいっかい逡巡しなおして結局出ることに。


着のままの服で出れば衣裳選びと着替えが要らないから撮影会できるだろう、と思いつきで、衣裳みたいだなあと思ってた例のワンピースのままで出ました。リリナ隊長が構成した段取りで6人でプチお子様的な。全員でひとしきり連続シェーの後、息も絶えだえながら緩やかなアリアをリリナが歌いあげる(息も絶えだえのカトチに鍵盤ハモニカで伴奏させる)という年寄りの冷や水的構成でしたが適度なアレだったんじゃないでしょうか、連続シェーだの回転シェーだのスーパーウルトラ回転シェーだの、懐かしいことですわの。


各位、いろいろにありがとうございました。


そんなわけで楽日を客席から観ること叶いませんでしたが、楽屋で「泣きながらのテレポーテーション」暗視カメラバージョンを観る僥倖や、端正に踊る赤や緑の多重の影を間近に見るなどの余禄がありましたのでそれもよろしかったと思います。


 


帰途で思い起こした、リリナ・カトチと一緒に舞台立つの、初演の『御姉妹』(1988年)以来だったよ。マジで「30年やってんだ」だったよ。しのやん・たぐちんとは『自由ノ人形』(2000年)以来かな、そうかあ。


 


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テラス手すりの苔様


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カエルちゃんも増えたよ