2016年3月10日木曜日

お帰りは名古屋

小さいおとうさんが重なっていく同ポジの場面みると、谷川俊太郎の「日日」の一節を彷彿する。


「暮れやすい日日を僕は/傾斜して歩んでいる/これらの親しい日日が/つぎつぎ後へ駈け去るのを/いぶかしいようなおそれの気持でみつめながら」


まあ、名古屋人ならどっちかってと「スガキヤの冷やしラーメンを食べる人を見てる人を見てる人を見てる人を見てる人」の方を連想するであろう絵面である。ドロステ効果、いいですよね。


 



 


名古屋公演はビストロもちくんの冷やかし、いや賑やかし、いやアドバイザー(口は出すが手は出さない)的なアレで毎日小屋入りするんだったので隙あれば本番見せてもらい、結局モニター鑑賞も併せて楽日以外毎回観た(肝心の名古屋楽はどうにも仕事が休めない日だった)。日替りゲストのお楽しみがあったのもあるけど、かなり好きな芝居だと思った。どうゆう要素とバランスでそうなるのかわからないが天野さん作の演目すべてを同じ強度で好きなわけではない、今回くらい好きなのはわりと久しぶり。『コンデンス』もかなり好きだったな、あと『イキル』(と同率1位で『キットアイタイ』)かな。


 


で、四日市まで足伸ばし、そのあとの週は熱出したので伊丹諦め野鳩に絞り、それから、東京。1日だけ日帰りで観に行く当初の予定から変更、解体後のセット一部貰い受けるためバラシまで、結局打ち上げまで居残る。こんなツアー追っかけしたのも久しぶりだわ。


こんだけ通ってもなおサカエちゃん会いたかったし観たかったなとか、えみえみ&ひよ観たかったなとか、伊丹のセット見たかった&撮りたかったなとか、満足知らずの沼のような欲望が沼沼してるんだけど、とにもかくにもこれにておしまい、親しい日日はつぎつぎ後へ駈け去りますよ。


 


おつかれさまでした。


 



 


廃工場での冒険シリーズ


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 水平ってどうやったら取れるんですか…