2017年1月31日火曜日

旧正月

そんなめちゃくちゃ旨い話じゃなくっても適宜順当であれば十分だと思っているのだけど、どうしてこういつでもどこでもどいつもこいつも不当かね、なんか、その程度の扱いが相応だと踏まれてるんじゃないかと勘繰りたくなってくるね、あっち側で出回ってませんかそういう裏相場表みたいなやつが(ていうかたぶんマジであるとは思う)。
そうだよそもそもあれのあれだってなんか最初は凄い旨い話で、そりゃ他の仕事断ってでも受けるべきでしょ、とか皆色めき立って、もちくんと「ついてっちゃう?ついてっちゃう?」「飛行機代積み立てちゃう?」とか言ってワクワクしてたんだのに蓋を開けてみたらあの仕打ちだよ、もう。
誰か裏相場表書き換えてきてくれよ。

それはさておき。

オロオロしてるうちに今年も終わっちゃいますからね、もう既に12分の1が終わりましたからね。初詣もまだだし今年の抱負も語ってないけど2月になんなんとしてますからね、新暦は。
そろそろちょっと舵切ります、無謀に無慈悲に。



文学ムック「たべるのがおそい」vol.2購入。共作特集号。円城塔とやくしまるえつこの共作目当てであるが、アンナ・カヴァンも読んでみたかったし。

あと『安全管理と労働災害防止の基本がよくわかる本』と『こうすれば安全!脚立等使用作業』の2冊購入、熟読中。味のあるとぼけたポンチ画で容赦なく人が死ぬあたりはこないだの"damb ways to die"に通じるものがあります。
上のものは落ちる。立てかけたものは倒れる。動くものには挟まれる。起こる可能性のあることは起こります、が安全管理と危機予測のすべてですね。



10月の最終週末は岐阜航空祭とかぶる可能性が高いんだよなあ、うまいことそこ外れてくれないかなあ、年に一度のことだしなあ…でももしブルーインパルスが来たら人出多すぎなので行かないことにしています、人が多すぎて三柿野の駅舎から出られなかったとかいう過去の話を聞くし。ブルーインパルスより飛行開発実験団が見たいんですよ、異機種編隊が。次はちゃんとTACデパーチャーを見るんだ。

2017年1月29日日曜日

夢と過剰

みんなで「たぬき」行って「うわー、すごーい」とかキャッキャ言ってはしゃいでる夢を見て目覚めるたぬき行きの朝、どんだけ楽しみにしてたんでしょう。夢でフライング。

ふっと「10年前の今日は何をしてたろう」と思って10年前の日記を読み返しましたら、正月から弥次喜多の公演があったりトモヒロさんが「俺のモエに草冠はいらねえ!」と意味不明の名言を叫んだりしてたようです。

そんな確認をした後、たぬきへ。
体調を整え昨日から食事も消化の良いものを七、八分目で済ませ、用意は万全ですよ。
「みんなでいろんなものを食べたいからコース頼まずに席だけ予約したよ」「ナイスな判断だと思います」とか言ってたが、
席に着くなりどーんと刺し盛りが来る。

「突き出しかな」
「突き出しで刺し盛り、すごいね」
とか言ってる間もなく、

とんとんとんと増えてゆく大皿。
どーんと鯛。
すべてのお皿が皿鉢料理みたいな大皿でスケール感が狂いますが、ヨコヅナがアレしてたくらいの大鯛ですよ。
大きいプチトマト(形容矛盾)のせいで大きく見えないが実際は標準の2尾分くらいあるエビフライ。


「今日なんかのお祝いだったっけ」
「とりあえず一番誕生日の近い人は?」
「井村さんが2月だ(居ないけど)」
というわけでとりあえず井村さんの誕生日を祝う、居ないけど。
18時に入店、18時16分時点でテーブルの地がほとんど見えない(今exif情報で時刻を確認して改めて呆れている)。
わたしたち、この時点で飲み物しか注文してない。
「世界の山ちゃんに対抗して宇宙のたぬき」って仰ってました。宇宙のたぬき。スペース・ラグーン。
「手羽先は手が汚れるから食べない」と天野さんともちくん。ええとこの子か!
食ったよ!

なんとかかんとか順調に食べ進んでちょっとテーブルが見えてきた頃、
ママ「お好み焼き、いく?」
ふみちゃん「ち、小さいのなら」
ママ「小さいのは無い!」
1か0かっていうか100か0かっていうか、豪快さんだ。
どーんと大皿お好み焼きでシメ。
ふわふわなので意外に見た目ほど胃に重たくは無いです。
このお好み焼きがたぶん「デラックスお好み焼き 1100円」ってやつだと思うんだけど、「スペシャル焼きそば 2500円」っていったいどんなんなんだろう。
お品書きの数々。量だけじゃなくて、料理のバリエーションも多いのです。頼めなかったけど。

どの卓も(若者チームもデートのカップルも)出てくる料理出てくる料理見たことない量で、なんかよそのテーブルのお客さんとも変な一体感で盛り上がります。
そして若い頃は西成で商売をしてたというママの鍛え抜かれたセクシャル・マシンガン・トークがデザートです。

お腹の皮がはちきれそうになって「そうか!おなかがぽんぽこになるから『たぬき』か!」と田岡さんが思い至りました。そうかもしれません。舌鼓そして腹鼓。

結局飲み物以外ひとつも注文しないままお店を後にしました。どうもコースとか頼まなくても予約した時点でおとうさんが腕によりをかけてくれちゃうっぽいのね、だから、次回は予約無しで行って気になるメニューを頼んでみたいのです。
お店前のマスコットはたぬきじゃなくて女の子人形。

とかくしょっぱなから笑いすぎて衝撃的すぎて、そんな過剰が今朝の夢にまではみ出してきてたかと思います。お腹の皮が痛いのは食べすぎて張ってるからか笑いすぎだからか。
今週末(てか金土曜)は渋谷で水谷圭一さんの新ユニットお披露目があるっつーから観てから遅れてたぬきに駆けつけるかちょっと逡巡したんですけど、いや今夜は開幕から立ち会って良かった。

2軒目、頭冷やしに、トモヒロさんとこ。あっモエに草冠は要らないの人だ。
パプリカでは瀬辺さんの三回忌の集いがあったようで満席、レピリエ側でテーブル囲んで飲み、この人数でこのサイズと距離感はちょうどいいな。
ふしだらな人参。
永沢さんのお股人参は天野さんがお持ち帰りになりました。いつになくシモの話題が多い飲み会でした。オトナだから?いや、子供だからか。

2017年1月27日金曜日

夢やうつつや

夢うつつに猫に顔を踏まれる夢を見る。むぎゅ。まだ肉球の感覚を覚えているんだなと思う。猫が出る夢は、いつも半睡半醒。夢だなあ踏みやがるなあ、あったかいなあ、と、思いながら寝ている。

なんかの受賞のお祝いとかでみんなで手作りなパーティの準備してる夢見た。
もちくんが自宅で大量の唐揚げを揚げて持ってきてくれるとかで、
田岡さんがもちくんに電話して進行状況聞いて、
「で、天野はどうしたんだ」
「なんかヤクザ(流山児さんのことと思われます)が来るからって言ってお寿司屋さんに行ったみたい」
「寿司!?もちくんの唐揚げ食わないつもりかあいつ!」
「寿司だから、寿司だから、揚げ物は別だから、とか言いながら出かけてったよ」
「しょうがないなー」
公園みたいなところで芝生と木が緑で、これから始まる唐揚げパーティにワクワクしてました。夢の中では。
そんな「これから」の気分に満ちたしあわせな夢でした。

もういいトシですので、現実には唐揚げ山盛りパーティはご遠慮したいと思います。

2017年1月26日木曜日

界隈

ミツウロコのスーパーマメタンのマスコットキャラがかわいい。
やっぱり愛称はマメたんかしら。



納屋橋にある納屋橋饅頭本店が店主体調不良により休店中の報道。
あー、まー。
大須とかにある店舗は暖簾分けなのね。
地元老舗銘菓だからなんとなく大手企業のイメージだったけど、そういうわけでもないのか。和菓子屋さんは思ったより家族経営。



なあ、こじくんの例の風に吹かれちゃってる写真、よんぶんを越えて四日市広報でまで拡散してるのかい。あれは本人のご意向かい。じわじわと政界進出準備なのかい。選挙ポスターは当然あの1枚かい。



ちょっと前に載ってたおーしまエッセイ。
このシリーズって、書き手がおーしまで書かれる対象が石丸さんとか知久君とかで、なんか是々通信のコラムぽいんだよ、十数年の時を経てガリ版刷りから輪転機へ。
あの頃は香港映画にハマりすぎて香港にDVD買い付けに行ったとか書いてたっけな。是々の頃の方が内容がグローバルじゃないですか。

2017年1月25日水曜日

百貨店

少女時代の母が祖母と連れだってお出かけしたという駅前の百貨店とは、たしか津の松菱だったと思う。駅前というほど駅に近くもないが、片田(伊賀街道の西の方)から見れば充分駅前。都会。オムライスあるし。
で、今調べたら津松菱が大門から移転新装開店したのが昭和30年とのことなので、たぶんこのオープニングに合わせて「新しい松菱を見に行こう!」って見学しに行ったんだと思われます。あたらしもん好きなのです、いなかの人だから。
つうか松菱って津市内唯一の百貨店なのね。
そして移転前の大門百貨店の建物(昭和11年築)がまだ現存してるのね、すごいな大門。
大門商店街の噂はいろいろ聞きますが、まだ行ったことはないのです。東京からミヤコオチしてきた若父の青春の繁華街だったらしいです。くだんの時にぷらっと寄れるかなと思ったけど微妙な遠さに断念した、古い建物があるうちに行きます。

2017年1月24日火曜日

オムライス

昔々、わたくしの母がまだ少女だった頃の話。
昭和20年代後半くらいですかねえ。
少女母がそのまた母、つまりわしわし祖母と一緒に駅前までお出かけして百貨店の洋食屋さんをチラ見したらしいんだな。
で、ショーケースのオムライスを見て、あの綺麗な黄色い玉子包みご飯が食べたい、と少女母が祖母に頼みこみまして、料理上手の祖母が「うち帰ったら作ったんにー」てなこと言って腕によりをかけてその未知のご馳走「オムライス」を自作してくれたそうなんだな。
だがしかし家の誰もオムライスというものの詳細を知らない。
で、とにかく綺麗な薄焼き卵でチキンライスを包んであったっぽい、ということで、祖母と母が調理法を推測した結果「薄焼き卵で餅米とケチャップと具材を包んで蒸しあげたのではないか」となりまして、それに違いない、で、錦糸卵みたいな美しい薄焼き卵を焼いて餅米とケチャップを包んで蒸してみたものの、どうもお米がふっくらする頃には全体がべちゃべちゃになってうまくいかない。「やっぱお店は違うんやにー」と納得してお手製オムライスを食べた、というエピソードで。

…なかなかイイ話だなあって好きなエピソードなんです。薄焼き卵で包んで蒸すってなかなかのアイデアだなーと思う、まあ間違っているんですけどね。蒸し寿司とか茶巾寿司とかの一種だと思ったんですかねえ。
「まさかチキンライスを別に作っておいて後から合体するとは思わなかった」と母の弁です。

そんな心温まる昭和エピソードを思い出したのは、作り方非公開の工作物を画像から素材と製作手順を推察するという難業に取り組んでいるから。樹脂?皮膜?アクリル?樹脂粘土?ワイヤー?描いたの?盛ってるの?
一晩考えて、すけるくん(透明樹脂粘土)で土台を作ってあと半乾きのうちにライン彫ってさらにコート剤かなー、という手堅い方法に行き着く、正解かどうかより手堅さがですね、うん。

食べたことないオムライスを作るのは難しいなあ。

2017年1月22日日曜日

昭和

個人蔵の貸与品の返却とかお礼とかで常の4人でくしやんとこ行ってそれからぱうぜ。
夜半、途中で帰ったカトハゲさんがしばらくして戻ってきて、「後ろ髪引かれた!ハゲなのに!」と思ったら可笑しくて。

次のミュージアムツアーは四日市市立博物館の「昭和のくらし・昭和のこども」展の予定です。
四日市近辺の市民の写した昭和の子供の写真…フルスロットルシェーを繰り出す子カトハゲさんの写真が混じってそうだよねー。

わしわしの子供時代もど昭和でした。
正月からみかんを食い尽くす幼児2人(withいとこ)
自宅で姉妹でごきげんで。
うしろ…火鉢で餅焼いてますね。練炭使ってたなあ。

おまけ
母が嫁入りする時にウエディングドレスの中に仕込んでいたというハクキンカイロ
父母の結婚式は2月頃に神社での挙式でしかも洋装だったためどえらい寒かったそうである。
なんか知らんかわしわしの嫁入り道具にっつってくれたので今もうちにある。使わなかったけど。
父母の挙式がたぶん1962か1963年ごろ(昭和37か38)のことと思われますので、ゆうに半世紀を経た品ですけど綺麗なもんですね。

わしわしの記録癖のルーツであろうか、父の収集した「名曲喫茶琥珀」のリーフレット。
絵心のある店長さんだったのかな、素敵デザイン。
いいなあスペシャル・サンデー。

2017年1月20日金曜日

さるとたぬきと鳥類

さるフェスとかたぬきとか、そのあたりのことを思いつつ眠ったらオージャの女子たちとプチ旅行する夢を見た、わりと単純。チケット代わりに外国紙幣を渡してくれるタイダンスのお店でダンスショーを見る夢でした。それはひょっとして単なる闇両替。

体力があったらねえ、さるフェス覗きつつの黒鳥の湖冷やかしつつの、ってやりたいとこなんだけどねえ、夜通しのイベントとかもうしんどいだよ。
元野鳩さんの参加するイベントだかもあるんだなとは存じておりますが30分だけ目当てに日帰りは何かとしんどい。



先週後半は薬の効かないタイプの頭痛で伏せって、週末は雪も降ってるしで買い物に出ないでキャベツとタマネギのスープを鍋いっぱい作って毎日飲んでた。
で、頭痛が落ち着いてくるのと反比例して食欲も復活して野菜生活にちょっと飽きて、「アクアパッツァ食べたい、魚とか貝とか食べたい」となって、月曜日にイシモチでアクアパッツァ作る。
でも野菜とかいろいろ入れすぎてアクアパッツァだかなんだかわからないごった煮になる。旨かったけど。
翌日はそのごった煮汁でお米炊いてリゾット、と思い、お米のかわりにもち麦というのを投入したらこれまたぷちぷちでおいしい。たのしい食卓でした。
買ったイシモチが意外に大きくて切らないと鍋に入りきらなかったのがなんとのう残念でオーバル型の鍋欲しくなる、そうそうそういうやつ。
オーバル型のキャセロール、何年もAmazonのほしいものリストにつっこんである。けど優先順位が高くないので未だに買ってないのだな。そういうものいっぱいある。



クオリア問題に絡んで…
「共感覚」ってどの程度の感覚なんだろう、なんか子供の頃から1は白、3は赤、5は緑なんだけど、共感覚の人が言うように数字そのものに色がついて見えるわけじゃない。なんでか分からんけどそう決まっている。きっといつかどこかで刷り込まれたのだと思う。
もしかすると共感覚と思われてるものも、記憶にないくらいの幼少期に刷り込まれただけなのかもしれないのだ(たとえば絵本の中の数字の色とか色鉛筆の番号とか)。
内面とか感じ方とか心とかいうものはどっから出来てくるんだろう。

2017年1月17日火曜日

ホップ・ステップ・死ぬ的なCM2種

メルボルンの鉄道協会公式が製作してるのがこれで
https://youtu.be/IJNR2EpS0jw

ボルボが認めた自主製作CM(ドイツの映像学校の学生さん2人組が作ったスペック広告)がこれ
https://youtu.be/Snst8htbwBo

エドワード・ゴーリーとかアンディ・ライリーとかに通じるセンスですかねえ、どいつもこいつもテンポ良く軽妙に死ぬわねえ。
日本じゃCMで死の描写はしないね、連想させるようなことさえ極力避けるよね、ケガレの意識とかいうやつかしら。以前カナダの職場安全保険局のCMみたときもキャーッて思った、労災事故の再現VTRみたいなやつ。そりゃただ気をつけましょうねって言うより事故の瞬間を目の当たりにさせた方が(擬似であっても)効果的だろうけどこれをお茶の間に流すのかーって。

あとね、ボルボの方のCM、学生さんの作品とは思えないくらいクオリティ高いね、どのくらいの予算で作ったんだろうって気になっちゃう。



F-4EJ改ファントムと言えば301飛行隊のケロヨンです、百里基地に移動して第7航空団所属に戻ったのでケロヨンのスカーフのお星様も7つに戻ったのですね。ナナホシカエルちゃん。



名古屋市内はあんまり降らなかったしあんまり積もらなかった、周辺市町村は大雪だったみたい。
「積雪2センチ」は、見た感じやぶれまんじゅうの皮というか堂島ロールの粉糖というか、まああんな感じの絵面です。



あ、「信長コンチェルト」なのね、耳でテレビの番宣聞いてて「信長コンツェルン」と思ってた、諸国大名を企業に見立てて巨大企業結合としての天下統一を、いやどうでもいいか。

突然「コングロマリット」という単語が何十年かぶりに意識に浮かびましたが、「コンツェルン」との違いを端的に説明できない。なんか習ったよね、カルテル・トラスト・コンツェルン、コングロマリット。インフレとデフレとスタグフレーションとか、コルホーズとソフホーズとか、ゲゼルシャフトとゲマインシャフトとか、いっぱい紛らわしい単語覚えて違いを覚えるのが社会科の基礎学習ってもんでした。
何年も使ってない言葉ばっかりだけど言葉と概念を習うって面白かったなあ、と今思う。

2017年1月15日日曜日

のりものデラックス

絶版で古書店価格も結構なお値段だったポール・クローデル『朝日の中の黒い鳥』が復刊。ありがとう講談社学術文庫。
日本文化に造詣の深いフランス大使で詩人で戯曲家というざっくりしたことしか知らないのだけど、ぱらっと読んで、そーか、この人が駐日してた時期って、関東大震災だの大正天皇崩御だの、日本てんやわんやだった頃なんだねえ、と思い至る。
『繻子の靴』は昨年末に京都造形芸術大学で上演されたんですよね、上演8時間(11時開演20時半終演)と聞いて「歌舞伎の通し狂言並みだな」と思いました。演る側も大変だ。



ふみちゃんがあすなろう鉄道に乗った話がうらやましく。
いや、金満列車ななつ星なんかと違ってうらやましがらんでも乗ろうと思えばいつでも乗れるんだけど、乗ろうと思えばいつでも乗れると思っていると、結構、乗らない。ていうか乗ってどこか行くあてがないので「あすなろう鉄道に乗りに行くぞ」ってハッキリと目的化してことに挑まないと、乗れない。
目的地があって乗りたい電車といえば三岐鉄道ですよ、四日市行くとき富田あたりで交差する。かわいい車体が多い。丹生川駅に貨物鉄道博物館があるのです、いつか行って見たいなあと思いつつ、月1回しか開館してないのでなかなか行けない。あと三岐線終点駅から2キロくらい歩くと養鱒場があってマス釣りが楽しめます。

わしわしは電車のお顔(先頭車両)が撮れれば満足という程度のあれなんですけど、鉄課長の言うに撮鉄は1枚の中に先頭車両から最後尾の車両まできれいに収めるのが腕の見せ所なんだそうで、ああ、そういう角度を狙おうとするからあれな人が線路内に立ち入ることになるのか、延々続く16両編成貨物を1枚に収めようと思ったら轢死覚悟で殆ど真正面から撮らないといけないのではないでしょうか。わしわしはやっぱり電車のお顔が写っていればいいのです。



鉄の人といると電車に興味が湧き、ミリオタに付き合うと戦闘機に興味が湧く、なんて分かりやすい。
「週間F-4EJ改を作ろう」のCMに反応してしまうが、2号以降1799円×全109巻と聞いて頭を振る、約20万円ですよあなた。いやあ、週間商法、怖い商売だ。

2017年1月12日木曜日

台湾補遺

台湾旅行の写真もうちょっと。
よその国のお金は子供銀行券感覚、どーもピンとこない。
お買い物で「どの単位のお金を出すのが最も適切か」がとっさにわかんないのね。
朝粥屋さんに行ったら日本人のお客さんがレジでお財布ガバッと開いて「要る分取ってってー(日本語)」ってお店のおばちゃんに頼んでた、そうしたくなる気持ちはちょっとわかる。

台中は激しい建物多かったなあ。
こんな煉瓦、年末にぺたぺたぬりぬりしたっけなあ。

帰りの機内食はジャイナ教徒用特別食。
「なんですかジャイナ教徒用って」という疑問に答えると、要するに根菜抜きのビーガンメニューだ。
ジャイナ教徒は徹底的な不殺生で、土を耕すと鍬でミミズさんやオケラさんやモグラさんを傷つけちゃうかもしれないから芋や根菜も食べないのだ。
じゃあ何食べるかっていうと地面から上に生る実とか種とか勝手に落ちてきた果実とからしい。
この日のメニューはチリビーンズとカリフラワーのカレー。
わしわしはビーガンでもジャイナ教徒でもないけど特別食のベジタリアンメニューはカレー率が高い(そして味に外れが少ない)と聞いてのチョイス。スパイスはいいね。

台北のファミリーマートで履歴書の用紙売っててつい買っちゃった。台湾式はシンプルだね。

林華泰茶行で購入のガラスのティーポット、家帰って箱見たら直火OK冷凍OKってえらい頑丈なガラス製品だった。
EILONG(宜龍)はもともと欧米輸出メインで茶器作ってたメーカーみたい。最近台湾国内向けに展開し始めて台北にショップもあるそうで。モダンと伝統柄の融和したデザインがお得意のようです。
お茶の問屋さんで買ったから500元くらいだった、おみやげ屋さんとかで買うともうちょっとするみたい。回紋柄がポイントですよ。

あと全然知らずに姉の趣向につきあって買った「蜜香紅茶」が日本で50g3000円の高級品種と知って吹き出しそうになりましたよ、150g買っちゃったから国内末端価格9000円くらい?うへー。
問屋さんなので1斤(600g)で2400元でした、まあそれでも充分「高級なお茶っ葉だなー」と思いましたけど…1斤1900元のと嗅ぎ比べさせてもらってより高価い方をオーダーしたのは私ですけど…
お茶はね、「え、なにこれ、着香したの?」と思うくらい濃厚なハニーフレイバー、蜜香とはよく言ったもんだ。完全天然香。ウンカが噛んだお茶の葉はこの蜜香がするとかで、その葉だけよって摘んで発酵させるらしい。果物はちょっと傷のあるもののほうが甘くなるというけれど、お茶っ葉にもそんなことがあるんだね。面白いね。

2017年1月10日火曜日

架空の博物館

現在日時1月10日、リアルタイムわしわしふたたびです。
いろいろてんこ盛りに慌ただしい1日を無事終えてほーっとしました。
坂本さんカッコよかったあ!
お耳汚しをしなくてももうこのままチェロリストソロライブで閉幕でいいんじゃないかな、とちらっと思いましたが予定通り朗読もして、まあ、まあ。
種々の都合でなかなかライブ日程が確定しなくて直前予告になったわりに人いっぱいでしたね。なんか思わぬ人が来てたりしてびっくりしたり。田岡さんの飲み友達系ね。
会場中央のトラスを取っ払って観客スペースを設けました。

そして会場での告知でも肩書「女優」書かれていたたまれない。もういっそ(自称)ってマジックペンで書き込んで回ろうかと思ったさ、自称してないけど。自称はしてないけど!
いやいやいや…わざわざありがとうございます…なんかキラキラしてるし…

ぶっちゃけ朗読って読むのも聞くのも苦手なのになんで朗読やりますって言っちゃったかなあ、うーん、勢いで。でもやったらやったで面白かったよ。
田岡さんの作った電車見てたらナボコフの短編『ベルリン案内』に「路面電車」って章があったなーって思い出して、読み直したら、なんだかすごく「あ、こういうことだ」と思ってどうかしてこの個展とこの文を合わせたいと思ったんだな。その手段として朗読しか思いつかなかったのですよ。
1920年にナボコフが想った2020年代の奇矯な作家とは、つまりまさにこういう人ではあるまいか、と。

塩浜ではスイッチャーが緑タキの入替作業中でした。緑のスイッチャーに緑のタキ(16両)、延々と続く緑色。

終演後、散らばる舞台。

打上げ二次会がなんかすごい居酒屋さんの二階でした。いや居酒屋はたぶん普通で二階の空間とシステムがすごいの。
昨年末のいわむら二階といい、只者じゃない二階席に縁があるな。面白いな。

帰りのお車の中で。
運転中のもちくんが「道がよく見えない」とつぶやいたのを、天野先生「地獄送りだね」と聞き間違える。
運転手に最もつぶやいてほしくないひとこと「地獄送りだね」。
ていうか一文字も合ってないすぎる。
天野さんの聞き違いは今に始まったことではないが、なんか正解との乖離が年を追って酷くなってませんか。

2017年1月7日土曜日

台湾最後

永樂市場外観
一階の魚屋さん?の商品台のカレンダー

迪化街周辺の建物いくつか
ドーリア式?
こっちはコリント式かな
目医者
歯医者
ごはん屋さんの裏手のわんこ

日が暮れれば古びた煉瓦の建物にぴかぴかのネオンが灯る。
なんだか全体に凝った古い造りの建物で街ができててしかもぬかりなくヨゴシがかかってて、いい仕事してますねえと言いたくなってしまう。修辞として逆なのはわかるんだけど「ジオラマの街に入り込んだみたい」という感じがして。相羽高徳とか荒木智とか、田岡一遠とか、ね。

最後の夜は遼寧街で海鮮。屋台方式じゃないけどここも夜市であるらしい。
店頭で食材みつくろってオーダーします。
アサヒガニ、ウマヅラハギ、鯛、クエっぽいやつ、キンキっぽいやつ、金目鯛っぽいやつはアカムツかなあ、イトヨリっぽいやつ、アンコウ、タチウオ、ジャノメガザミ、あとものすごく顔の長い謎の魚(アカヤガラ?)などなど。
瓜、ゴーヤ、香菜、台湾バジル、空芯菜、タロイモ、タケノコ、ケンサキイカ、サザエ、バイ貝、ハマグリ、アサリ、カキ、シジミ、ヨシエビ。
脇目もふらずに道を横断して行く猫。
と思ったら、ご贔屓のお店があったらしい、ついた途端に尻尾ピーンしてにゃーすかにゃーすか鳴きなさる。

お店ついた辺りから眠気と疲れで写真がめっきり少なくなるのです、わかりやすいな。
ホテルに帰って釈迦頭食べて翌朝に備えてきゅーっと寝る。

最終日はホテルを6時にチェックアウトして一路空港へ、8時15分の飛行機で帰国。
わしわし4日から仕事だから姉が気を遣って早く帰れる便にしてくれたんだな、もう1日休みがあれば迪化街あたり最終観光してから帰りたかったところです。食い倒れ旅もいいけど、私はやっぱりどこ行ってもお散歩が好きだ。普段の休日は特に目当てもなく5時間くらい散歩してるし。

宮原眼科で新年祝いにもらったプレゼント(どうやら「お買上げ幾ら以上」とかで貰えたらしい)、箱の謹賀新年感というか御目出度い感がすごい。
帰りのチャイナエアラインの通販カタログ、1月からの新商品が可愛い。あん、これ行きの機内だったら予約して帰りに受け取れたのにい(配達は台湾と中国大陸のみの商品)。
ちなみに中身は高粱酒。1500元くらいだったかな、これからチャイナエアライン乗る人誰か買ってきて。
同じく1月からの機内販売新商品。将棋とチェスを合わせたような「象棋」の立体駒。…軍象とかハンニバル・バルカかよ。

正月二日台湾

飛行機の中で台湾版字幕(繁体字中文)のシン・ゴジラを観てきたので「美國」がアメリカの中国語表記とわかっています。知らんかったら「美式咖啡」をどんな麗しい飲み物かと期待してしまうところだったぜ(美式咖啡=アメリカンコーヒー)。
あと飛行機の中で観たとかいうのは自分の中ではノーカンです。



正月二日、台北の朝は名物の朝粥屋さんであったかい豆乳に油條ぶっこんで葱散らしたやつ、と小籠包と韭菜包(にらまんじゅう)を頂く。
韭菜包、旨ー。にらぎっしり。
観光客も多かったけどほとんど地元民だったな、台湾の人の朝飯外食率は高いという。あれか名古屋人の喫茶店モーニング好きみたいなもんか。

それからなんでか美容院「GOD HAND HAIR SALON」へ。母は旅先で美容院に行く習慣らしい。安いしマッサージついてるしね。

スマホの画面見せて日本語とカタコト英語ちゃんぽんで「マミーズヘアスタイル、これ」「OK」みたいな簡単な注文で、ついでに私もちょっと切りそろえてもらう。入念なオイルシャンプー気持ちいい。あとヘッドスパを超オススメされた。断ったけど。
面倒くさがりなわしわしは国内でも美容院で「こんな仕上がりでいかがっすか?」されて「OKでーす」以外言ったことがないが、言葉も通じない異国で「ここのとこもうちょっと短くして!」て主張している母を見て「ばあさん強えな…」と思いました。

朝のうちに、ホテルの斜め向かいにある老舗茶葉問屋「林華泰茶行」でお茶葉買い出し。
姉にガイドされるままに行ったのだけど、お茶好きには有名なお茶問屋さんみたいです。だから昼近くなるとすごく混むのだな。小売は150gからOK。「ナントカ茶を見せて」っていうとランク違いのを何種類かセレクトして嗅がせてくれる。
東方美人と蜜香紅茶とポット買いました。キントーのワンタッチティーポットを中華風にアレンジしたみたいな意匠のガラスポット。年末にお気に入りのティープレスを割っちゃってブルーだったので、また渋可愛いポットに巡り会えて嬉しい。
あと客家花布柄の茶器セットですっごい可愛いのがあったけど値段書いてなくて、安いのと高いのが混在してたんで怖くて値段聞けなかった。安いのは200元くらいからあったし、古典柄のセットは1万元超もあったし、しかもそれらが同じ棚にごちゃっと置いてあるし。問屋さんだからな。

ホテルにいた金銀の羊君たち。

午後はホテルから5分ほど歩いたところにある迪化街という問屋街を散策、清代の昔から貿易で栄えた街だそうで、なるほど当時のモダーンな建物がまだあちこちに残っている。新しい建物もちょっと古風な造りにしてあったりして、あっこれ日本でいうとおかげ横丁とか彦根の城下町の観光用ストリートか?
永樂市場というビルでお土産の花布グッズ買い。一階は食品屋さん、二階は布地屋さんが集まったビルです。大塚屋、じゃなくて、長者町問屋街かな。
古い問屋の居並ぶ中にところどころ若い店主のおしゃれカフェや地元アーティスト集団のショップがあるのも、なんか長者町っぽいな。

迪化街の果物カフェで南国フルーツ盛り合わせ。熟れ熟れの釈迦頭(アテモヤ)旨い。

漢方薬店前、子供に無体なことをされているデブデブのダックスちゃん。
店の奥から出てくる出てくる、デブデブダックス×3。