2015年5月17日日曜日

タビ

やや不安を抱えての出発でしたが、母に合わせて楽をしたおかげで結果自分も楽でした、フツーに自分一人で東京旅行だったらどっかでへばってたかも。


「足が悪いので新幹線の座席は乗車口の近く、ホテルはエレベーターホールのそばのお部屋希望」とリクエストしときましたら旅行社で完璧に手配してくれました。


車両も階段に近い車両を選んでくれたみたい。うれしー。


 



 


実家では、「名古屋の駅弁といえば松浦のお弁当」なのです。


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母は名古屋三昧。


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ナオミはこだま弁当を頂きます。


この久住さんの漫画に出てくるようなオーソドックス駅弁がこの頃好き。ごはんは8山でもいいな。


 



 


母の連続歩行は5分くらいが限度。


というわけで、東京駅から帝劇まではタクシー、出光美術館では昇降機能付き車椅子というハイテク介護マシーンをお借りしてじっくり展示を見てまわりました。


座面をリフトして展示品の高さまで視点をあげられるんですね。こういうことは、被介護者になってみないと気づきにくいサービスだなあと思う。


ナオミ、車椅子を押しながら自分の体重も預ける「疲れないコツ」を会得。シルバーカートの要領ですね。


 


「極力歩かなくて済む」を優先して、JRではなくメトロの有楽町駅(ビル地下に直結)から豊洲、それからゆりかもめで竹芝へ。


JRで新橋経由で行けば10分くらいの道のりをじっくり30分以上かけて大回りして行きました。


ゆりかもめのお尻のパノラマ部分に座れまして、新市場予定地とかお台場とかビッグサイトとかお江戸な感じのあれこれを眺めて行けましたので、おのぼりさん的に正解だったようです。あれがフジテレビだよおっかさん。あ、行ったことあるんすかそうすか。


 


竹芝では宿泊ついでに東京愛らんどで東京の島名物を物色、母は椿油数種類とと明日葉パウダー、ナオミは新島のくさやと神津島の幻の赤イカの塩辛購入。くさやは田岡さんのリクエスト、塩辛は前回すごくんまかったので自分みやげに。


 


夜景、デジカメ撮影。おのぼりさんなので夜景好き。大都会にきたーって感じする。


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朝は母のお楽しみのモーニングビュッフェ、なんでインターコンチネンタル選んだかって「朝食の評判が一番良かった」からです。


近年の海外クルーズでホテルの朝食にうるさくなった(らしい)母にも満足頂けました。


なんでも香港のマンダリン・オリエンタルで「しょぼいホテルやね」と一蹴したらしいです、姉が嘆いてた。


西原理恵子のお母さんがシャネルで「センスのええもんがない」と言い放ったというエピソードを思い出すな。田舎のバーさんは傍若無人。


 



 


お互いの体調とかみた結果、お昼はちょっと行程変更、ホテルからの出発をゆっくりめに。


ホテルマンのおにいちゃんに「うちの母は500メートルが歩く限界なんだけど、日の出桟橋までどのくらいですかね?」と訊いてみる。


「ちょうど500メートル…くらいですね」「やっぱりそのくらいですよね、…超近いけどタクシーお願いします」、ホテルの人から言われればタクシーの運ちゃんも嫌な顔はできないのです。


日の出桟橋から水上バスに乗って浅草へ。


20年くらい前にも父の法事帰りに水上バスに乗ったはずですが母はあんまり覚えてなくて、おかげで今回の隅田川遡上が新鮮に楽しめたようです。橋巡りは面白いな。


さて行程をいっこ削ったせいで吾妻橋からROXまで歩きになっちゃったけど大丈夫かな、さすがにまさかタクシーの距離でもないし、と思う目の端に人力車夫の姿が映り、 一生に一度くらいは冥土の土産話でいいんじゃないですかと母を説得、 イキと愛想のいいおにいちゃんと交渉、人力車でROX前へ。


 


そう、名古屋を出る直前に知ったんだけど浅草は今日から三社祭でね。


車夫のおにいちゃんも土曜は神輿担ぐって言ってました。


 


母の念願の入山煎餅でおせんべ購入、それから、梅園でこれまた母念願の粟ぜんざい頂く。    


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かーちゃんは猫舌なんじゃなくてせっかちなんだよな。  


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ナオミは豆かんを。


…せっかくだけど、同じ浅草の「梅むら」の豆かんの方が豆が好みだなー。


梅むらは孤独のグルメの効果もあってすげー並ぶと聞いておりますのでお店で頂く機会はなさそうです。


 



 


人混みは危険ですのでお祭りには寄らないつもりでしたが、仲見世を通り抜けようとしたときちょうど大行列がはじまりまして、まあ、せっかくなので眺めて行きました(動くと危険だし)。


目の前で「白鷺の舞」が始まりました。  


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かわいい。


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羽根を広げた後ろ姿もかわいい。


 


浅草からタクシーで東京駅八重洲口をお願いしましたら、明らかにおのぼりさん道中だからでしょうか、通りかかる地名の由来とか東京の古地図や地形の話とかを運転手さんが話しながら走行してくださいまして興味深く、また母がたいそう喜びました、こういう運転手さんにあたるとすごい得した気分です。


 


そんな感じの東京観光旅行でした。