今でもそうだけど音楽のジャンル別が昔からよくわからない。
そもそもジャンルに分類するのが難しい音楽が好きだったせいもあるかもしんない。
お給料が出ると中古のCDショップとかインディーズ扱ってるとことかでわーっと目についたの買っていいなと思ったのだけ手元に残してあと売り払って…、という砂金採りのパンニング作業みたいな流れで好きなもの探してたな。
コンポステラに行きあたったとき「なんてカッコイイ音なんだろう」と思ったのを覚えている、ちょうど篠田昌已氏が亡くなったすこし後の頃で、当時マルタ君が連載していた雑誌のエッセイに追悼を書いていたので「この人のことだったのか!」とも思った。「惜しい人を亡くした」という言葉にいきなり実感がこもった瞬間だ。それでも当時はそれなりの年齢に思えたけど、今確認すると享年34才、若い若すぎる。
あれから20年くらい。
あの頃漬かるほど好きだったコンポステラの関島さんと中尾さんがカトチと演奏してたり、同じ頃同じようにはまってたカトゥラトゥラーナの三木さんや松井さんがパスカルズにいてオージャと合同公演やってたり、好きなものたちがなんだか勝手に集結してくれちゃうのだからほんとに夢のような時代ですよ。観客冥利に尽きます。
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買えない物欲シリーズ。
エスプレッソマシンほしい。
以前は駅前のファストフードで200円でエスプレッソ飲み放題だったのに、コーヒーメーカーが変わってフツーにマズめの淹れ置きドリップタイプになってしまった。
というわけでエスプレッソマシンほしい。
イタリア製で15気圧以上のが至高、とかそんなコダワリはないからネスカフェのドルチェグストあたりが安価でカプセルも入手しやすいかなーと思い、しかし調べるとあんまり利用者の評判良くなく、ドルチェグストがというより機械式のエスプレッソマシンはご家庭で使うには音がでかいようだ、そりゃまそうなるか。
置くとしたらどこに置くことになるだろうとかせっかくなら評判のいいのをとかいろいろ考えたり調べたりしているうちに「直火式」という選択肢も出てきて、うん、的がいっこうに絞れない、いつもの「欲しすぎて買えない」パターンだこれ。
で買っても結局ほとんど飲まなかったりしてなあ、とか考えだすともうダメね。
わしわしが今ひとからプレゼントされて一番嬉しいものはエスプレッソマシンです。「もらえる」ことが嬉しいんじゃなくて「自分で選択しなくていい」ことが嬉しいという例。
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「世界遺産暫定リスト登載」。
なんか「実用新案特許申請中」みたいな感じがした。