2013年3月22日金曜日

コテン

「どこ」で「何」を観たかって記憶はわりとしっかりしてるほうだと思ってたんだけど…


 


土岐で何観たんだか思い出せなくてもやもやするぅ。


多治見でやった『極楽鳥には足がない』と記憶がごっちゃになっちゃってるのなー。


たぶん時期が同じ頃なんだよ、1999年前後?


でも極楽鳥の本番後は確か打ち上げに参加して、しかもそのころゆうちんこりんがうちに長期投宿していた時期なので帰りは一緒に誰かの車で送ってもらったはずなんだ。


 


土岐かどうかもちょっと怪しくて更にもやもや。鶏押しの店ってことはもしかして恵那鶏?じゃ恵那だったんじゃない?とか。


地方の公共の会館でホール自体に特色がなくて、そんで演目が古典芸能系だと場所の記憶がすぽんと抜けちゃってるかもしんないな…


 


でも当時大和高田で観た伝統芸能大会とかアルティで観たテアトル・ノウとかは覚えてるなあ、びわ湖ホールのピーター・ブルック、静岡芸術劇場の王女メディア、四日市文化会館の山椒大夫、桑名文化のク・ナウカ『天守物語』、伊勢若松のシェイクスピアカンパニー、近隣都市まで足伸ばして芝居観に行った時の記憶と日記を掘り返してみるけど土岐だけすっぽり抜けてる、うーん。もやもや解消せず。


 


あれはほんとにあったことなのか?状態。べつに、夢でも捏造された記憶でも何も問題はないんだけどさ。


男と別れると、こういうとき、「ねーねーあれって覚えてる?」と気楽に確認できないのが歯がゆい。ね。


 


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日記のあちこちに書き散らしてあるラクガキ。


 



 


古典芸能、といえば、近頃、こじ君や天野さんに会うと「最近お能に興味があるんだけど…(でも何を観たらいいのかわかんない)」的な話をもちかけられます。


言われましても、わたしもずいぶん能楽堂から足が遠のいちゃってるので今の旬の演者や演目はわかんないのよ。


「カシワが昔書いた『死から生を視る視点』ていう言葉が今でも王者舘の評論に使われてて」「あ、それ間違い、そのフレーズはわたしじゃなくてバルが七ツの劇評紙に書いたのが初出よ」、わたしが書いたフレーズで今も生きてるのは「幾何学ダンス」でしょう、もとは足穂の「直角ダンス」のパロディだけど。


死から生を視る視点、は、能(夢幻能形式)がそういう構造で、それで当時バルがしきりに天野さんと能の親和性を説いていた。


天野さんになんか勧めるとしたら、案外夢幻能より現在能かなあ、『二人静』とか『小袖曽我』とか、『隅田川』、『弱法師』、あとベタだけど鞍馬天狗ものの『花月』と「人間の水は南」の『天鼓』は詞章や内容に馴染みがあってとっつきやすいかもしんない。


どうしても自分の趣味になるよね、夢幻能だと『敦盛』『熊坂』『善知鳥』『項羽』『采女』『求塚』『海士』あたりがいいな、いわゆる「幽玄」な三番目物はニガテです。


演者で勧めるなら観世喜正師押しですね。九皐会。ホームグラウンドの神楽坂(矢来)で観るのがベスト。


 



 


そんな天野さんをまじえて明日はトモヒロさんの芝居観劇です。風強くないといいな。