2015年3月7日土曜日

猫雨

猫死んだ。


ダメかなと思いちょっとはうまくいくかなと思いやっぱりダメかなと思いそれでも後半年くらいは一緒にいられるかなと思ったけど、結局ダメだった。


今年に入って2度手術した。成功しても予後は2年くらいということだった。1回目がなんとかかんとか経過良好だったので、2回目はちょっと油断した。死んで返されることも充分あり得ると頭では思いながらも生きて帰ってきて家で死ぬもんのような気になっていた。


人の側としては、やれるだけのことはやった、腫瘍が皮膚を食い破ったり痛んだり苦しんだりするよりは手術でぽっくり逝って良かったのだ、と思うよりない、けど、ぬくぬくと寝ているところを突然わけもわからんまま知らんとこ連れられて知らん人に囲まれて冷たい部屋で怖い思いして死んだと思うと気の毒で仕方ない。


猫は毛皮を着替えて戻ってくるとか云うけど、こんな人の世には戻ってこんでいい、猫の浄土で猫とぬくぬくしてくださいと思った。


 


生前ご愛玩頂きました方々に御礼申し上げます。