2015年3月31日火曜日

御宅

「オタク」という称号は、オタクじゃない人には蔑称でオタクには尊称、みたいなところがありますね、ヘタに「自分オタクだもんで」とか遜ろうもんならその道の人から「ニワカのくせに」と容赦なく叩かれるという。


 


フィギュアスケートが好きなんですがオタクではないです。まったく詳しくありません。でも以前職場でフィギュアスケーターの身長(意外と低い)の話題になった時に「あの人は164cmくらいよ」「へー、じゃああの人は?」「確か165cmだったかな」とすらすら答えてる自分はなんなんだと思いました。とはいえスケオタの人ほど詳しくありません。アクセル以外のジャンプの見分けできないし。


 


で、こないだの。


 


うーん、いろいろあらあな。でも今季で一番好きな演技だなーって、中継観ながら思ったよー。去年「オペラ座の怪人あんまり似合ってなくね?」って言ってごめんー。


前半のコンビネーションスピンの後の転調してのステップシークエンスがすごい綺麗で情感溢れてて、ファントムに幻惑される儚げなオペラ歌手のようでもあるし、美に憧れながらも怖れ慄くファントム自身のようでもあるし、こう、男女役のどちらにも見えて違和感がないのは羽生くんの持ち味だよなーって。昨シーズンのロミジュリも「一人二役!」と思いながら観ましたし。


これで、(好調なら)4回転跳べるってんだから凄いもんだわな、と、いや競技としたらそっちがメインなんですけど、そんなん思いながらTV視てた。


 


フェルナンデスとセビリアの理髪師は似合いすぎて笑えてくる。おまけにテックス・エイブリーのアレが脳裏をかすめまくるので腹筋に悪い4分半。


 



 


その昔、カトチとカルミンの話題になって、「あたしはイチゴ味が好き」「でもイチゴ味って売ってないことない?」などと言った、しばらく後にカトチが「イチゴ味カルミン売ってるお店みつけた」と教えてくれたことがあったな。


星ヶ丘の駄菓子屋で、小学生男子に混じってカトチは常連さんのようであった。


今でもその界隈通るとイチゴカルミンとカトチを思い出す。たぶん、カトチは忘れている。わしわしが高校生、カトチが短大生の頃のことである。


ちなみにイチゴカルミンが好きだったのはカトチ、わしわしはプレーンカルミン派だった。


カルミン販売終了で思い出した昔のこと。


 



 


今iPhoneで入力中に手元が狂って上の文全部消した。


が、初めての操作「振ってアンドゥ」で無事復活できた。


振ってアンドゥ。すばらしいアンドゥ。人生振りまくれ。



2015年3月29日日曜日

春は牡丹

だるねむい…


あ、これ薬が効いてるのか…花粉症の薬「眠気が強く出ます」って言われてたけどあんまり日中眠くならないから意識してなかった。休みの日だけ猛烈に眠くなる。いい副作用の出方と言えますか…。


 



 


田舎の犬いっぱいいる家に遊びに行く夢みた。


犬見てたらほそっこい灰色の猫がタンスの陰から出てきて、膝に乗ってきたので「あれ懐っこい子だねえ」「おばちゃんとこにも猫いたんよ、あんたよりおでぶであんたよりもっともっと可愛いかったんよ」とか話しかけてたらその猫がちゅーしてきて、「あれちゅーしてくれるの、うちの猫と一緒だねえ、ちゅーちゅー猫だねえ」などと言ってるうちに、目が覚めた。


ちゅーちゅー猫でした。


あれは猫的には何だったのかなあ、人間と同じで親愛の情の示し方だったのかなあ、朝起きてにゃー鳴いてはちゅー、顔を寄せるとちゅー、しょんぼりしてるとちゅー、横になってるとちゅー。


猫の気が向くと髪を毛づくろいしてくれることもありましたが、これはノーサンキューでした。


 



 


春のお彼岸の間、最寄りのコンビニやダイエー、駅の出店では「おはぎ」を売っていた。


…あれ?春は「ぼたもち」、秋が「おはぎ」じゃなかったっけ?


もう季節で名前変えるとかそんなめんどいことやめて、通年「おはぎ」に統一されたのかしら、と思ってたら。


デパートの和菓子屋さんはちゃんと「ぼたもち(牡丹餅)」表示でした。


季節のものなのです。中身は一緒でも。


 



 


デパ地下の期間限定コーナーで。


パブロのチーズケーキ販売を発見。即購入。


2年くらい前の「ワールド・ビジネス・サテライト」で見て以来ずっと食べたかったんだい。


店舗では「とろける美味しさ レア」と「絶妙なふわとろ感 ミディアム」の2種類が焼きたてで提供されているそうですが、今回はデパ地下の期間限定コーナーなのでミディアムのみ、冷蔵品で。1ホール800円。日持ちは3日間。


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果たして、ふわとろでした。


パイ生地の部分も美味しい。


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次はいつか焼きたてを頂きとう存じます。



2015年3月27日金曜日

故事

ドイツの飛行機の。


副操縦士が故意に墜落させた模様…という報道を聞いて、脳裏に「逆噴射」という単語が浮かびました。


これ通じるの幾つくらいの人までかな、わたし小学生だったから同世代がギリギリ知ってるくらいかな。


今なら不謹慎極まりないと怒られそうだけど、結構な流行語になってたよね。おじさんたちが逆噴射逆噴射言ってた。「逆」でなおかつ「噴射」っていうのが、こう、イメージ的に、嵌りすぎるほど嵌まってたんだな。突発的破壊行動みたいな、トチ狂うにも程がある的な。


すこし後に「ぷっつん」てのも流行った、逆噴射をプチにかわいくした感じだったと思う、なんかそういう言葉が求められる時代だったんだな。たぶん。


 



 


鉄ちゃん上長からトイカメラのフォトブックを何冊かおすすめされる。


ん?なんでだろう?いかにも女子が好みそうだからか?と思ったら、上長自身が一時嵌まってたそうな。


撮り鉄さんがカメラに嵌るのはよくわかる成り行きだけどそっからロモにいくのは珍しい気がする(鉄の人は絞りに絞ったカリッカリの描写が好きな印象なんで)。


 


銀塩も、忘れかけてるけど面白いですよね、現像するまでちゃんと撮れてくれてるかわからないあのドキドキ感、フイルム巻き戻すの忘れて裏蓋開けちゃった時のあの取り返しのつかない感、いやそんなのしょっちゅう味わうことじゃないが。


大事さというかめんどくささというか手間感が段違いだったよね。



2015年3月25日水曜日

織部

あれっ?


ただの玄米茶じゃん?という声が。


んでもっかい味見てみようと思ったら今日はどこにも売ってない。


げ、幻覚?幻味?


というわけでこれからオリーブティーを試す人は騙されると思って飲んでみてください。


 



 


最近、タカキベーカリーのパンをあちこちでよく見かけるなあ。販路拡大中。どこのパン屋さんなんだろう、地元名古屋?


石窯カンパーニュとかプチフランスとかが、(ああゆう袋入りの工場生産なパンにしては)おいしいのでたまによく買う。


たまによく買うとしか言いようがないのよ、なんとなく主食食べない日が何日も続いた後に朝晩キャベツとバゲットの日々が続いたりする、食事に対する欲望と情熱がぼんや〜りなの。


主食がないだけでおかず的なものはちゃんと3度3度食べてるのよ。先週からは高野豆腐とフキ週間。あといちご。


片寄ってるねえ。


 



 


たねやの新商品、オリーブ大福。


えっ。


鮮やかなエメラルドグリーンのオリーブオイルとともにお召し上がりください、ですと…。


見た目は織部饅頭みたいな緑垂れ…名前「織部大福」にしたらよかったのに。もちろん織部と書いてオリブと読ませる系で。


 


1度は騙されたと思って食べてみたい。



2015年3月23日月曜日

味覚

JTのオリーブティー。


好きな味だった。残念な!せっかく好みでも9月には飲料事業撤退だよ!


グルマンヴィタルのオリーブスティック(オリーブの実を練り込んだスイス風のハード系パン)(大好物)を食べたときみたいな、口に広がるオリーブ果肉と麦の香り、このお茶いいなーこれ飲んでたらグルマンのパンの代理満足可能だなー。


オリーブお好きな人はお試しの価値ありですよ。わりと。


 



 


  雲丹動く磯巾着も動く哉    青木月斗


 


春ですな。


 


花も猫も無い春ですな。


 



 


金山駅の2階テナント部分が改装しまして。


ソバキチという蕎麦屋さんができました。


鴨せいろ的なモノが食べたくなってこないだ初めて寄りまして、鴨つけそばというの頼みました。おいしゅうございました。鴨が厚切りで脂じゅわ〜で食べでがありました。


どうみても一杯引っかけ系蕎麦屋でして、仕事帰りにひょいっと寄ってかまぼことビールもらってさよりの天ぷらとポン酒いって最後もりで締め、みたいなシミュレーションが捗ります。ところで板わさをかまぼこ呼ばわりするとすごく貧乏呑みな感じになるな。


 



 


お願い事のある時しか連絡してこない知り合いって、なんかいつともなく「そういうカテゴリーの人」っていう括りに放り込んでるな。


お稲荷さんだって心願成就の暁にはお礼参りに行かなきゃ祟ると云われているのに、況んやこの狭量な凡人をや。



春よそおう

最高19℃、最低5℃、気温差の激しさにうろたえる春ですよ。


 


この春の流行色は黄色だそうで、いや他にもマルサラだのなんだの聞きますが、でマルサラって何色だ、それはさておき駅で菜の花色のコートを着たおばちゃんを立て続けに何人か見る。春だなあ。


「もう黒いの着てる場合じゃありませんよ」と春風さんに囁かれ、実際に仰ったのは田岡さんでしたけど、そういえばこの何年か春のコートって着てないなーと思い出す、去年の今頃って何着てたっけ?とか言っておろおろしているうちにゴールデンウィークに突入してたのだ。


何着てたっけと言いながら着たり着なかったりしてたのが綿の裏地のないステンカラーのコート、弥次喜多初演の時に池袋で寒さ対策に慌てて買った古着ですよ、なんと物持ちの良い、しかも購入時点で古着って。


さすがに世代も体型も変わりましたので新しい春コートが欲しいのです、でウインドウショッピングしてて思い至る、この数年の流行りの型が好きじゃなかった。トレンチコート好きじゃない。それで毎年買いそびれてたのだな。


服を買うのも一苦労です。


 



 


会社帰り、最寄り駅のイベントスペースできゃりぱみゅのミニライブやってました。1年に1回くらい来てるかな、知ってる限りそこでは3回目。


ペンライト振りながら激しく踊りまくるファンを遠目に眺めてコンコースへ。


 



 


飲料部門から撤退の決まったJTから、新商品。


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オリーブティー。


オリーブの葉と実と麦と玄米などでできているらしい。


オリーブ好きとしては買わざるを得ません。美味しくても不味くても残念に思うことが確定しています。



2015年3月22日日曜日

春の彼岸

新ネタ追加。


岸田今日子を思い出したら市原悦子が思い出せなくなりましたぜ。


 


違うとわかっているのに先に出てきた名前が消えてくれない、間違ったタグ付けで脳内データが上書きされちゃったあの感じのどーしょーもなくジレッたい現象に名称はあるかしら。


 



 


田岡さんと例のお気に入りでおとっときの居酒屋で春呑み。


失猫のなぐさめ、ありがとうございます。


ホヤにつくしに白貝にアオヤギ、春の味覚を堪能。


お品書きのするどいラインナップと価格帯とお店の雰囲気と築年数が、どうにもこうにも木の実さんっぽいのだな。


「煮付けは不幸があったので、サービスで」(ちょっと焦げ付かしたらしい)とか言っておまけが来たり。


木の実世代の人はここ好きかろうな。


ただ何の最寄りでもないので(駅からも遠い)紹介しにくいのだな。


 


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調理台を挟んでカウンターが向かい合う構造なのだが、どうやら、奥側のカウンターは常連席と決まっているようで、選ばれた人達が並んでいる。


「彼岸ですね」


「彼岸ですか」


「あれが彼岸に行ける人達ですよ、波羅羯諦(ハラギャテイ)です」


修行を積まないと行けないのです。


 


長居する店ではないのです。春の宵もまだ明るいうちから呑みはじめてさっさと締めて、暮れてもほの暖かい夜道を歩いて栄で小休止、コーヒーとアップルパイ、それからまた歩いてトモヒロさんとこ、偶然なまず映画のプロデューサーさん(天願監督の弟さん)と入れ違う、そして芸文で作業終わりのハイジさんと合流。


先週の『カム伝』観劇行の顛末を聞いて、笑…えないな、労う。


その後なんかちょっとだいぶ先の話とか聞いて、散会。


 



 


いちご…だと思ったら腹側がいちごそっくりに擬態した毛虫で、しかもその毛がモッサモッサに長くて多くて、イヤーあんなの触ったらかぶれちゃう、と逃げ回っているうちにその毛虫が猫の尻尾になって部屋中を練り歩くのだけど尻尾が毛虫の猫は触りたくなくてベランダ出た隙に窓を閉めてふーってひと息つく夢をみました。うちの故猫とは似ても似つかぬ三毛猫でしたが締め出された後も部屋に入りたそうにしてました。


 


その次の日にはふみちゃんが出てきました、今年に入ってからふみちゃんの夢をしょっちゅう見る、現物にも会ったけどまだ夢にも出る。どんだけふみちゃん好きだ。夢の中ではふみちゃんに「カシワの『風旦那』おもしろかったよ」と、書いたことない掌編を誉めてもらいました。風旦那。たぶん坂口安吾『風博士』のパロディです、書いたことないけど、きっと。



2015年3月19日木曜日

ぎったんばっこん

ボルヘスを思い出すとガルシア=マルケスが思い出せなくなる、の続き。


 


山城新伍、を思い出すと、あの、ヤクザ映画で鳴らした俳優さんの名前が出てこなくなる、芸能人一家で、弟は目黒祐樹、元妻が仁科亜季子、あれ、マグロ釣りの、あの。


 


雁道商店街、を思い出すと円頓寺商店街が思い出せなくなる。


 


なんだろうなこのぎったんばっこんな関係は。


 


まだまだありそうな気はします。


 



 


猫関連の夢みる。


寝ているわたしの体の稜線の上をまっすぐに足元から顔のとこまで歩いてきて唇にちゅうしたり、ベッドの下からのそのそ出てきたり、いつも通りのふるまい、だけどこっちは猫死んでることを忘れてなくて、ああこれは幻だ、と思って泣く、謡曲『隅田川』のラストにも似た悲しい夢であった。夢の中でくらい、単純に、わー生きてたのねーってよろこべばいいのに。


隅田川の梅若忌は三月十五日、あああれって春の話なんだな。だから塚も柳も新葉萌えはじめて人影っぽく映ったという理論的な説明がつくのかな。


 



 


だんだんにあったかくなるね。


いちご美味しいです。



2015年3月17日火曜日

弥生半ば

マツコ・デラックスという人をあんまりよく知らない(タレント?評論家?芸人?文化人?)のだけど、当初は「毒舌の人」括りと思っていた。


近頃会社行くと「マツコがコレ誉めてた!」「マツコが美味しいって言ってた!」と同僚の誰か一人は必ず口にする、なんか商品紹介の人になっとる。


つまり「毒舌の人が誉めるんだから、本当に良いものなんだろう」という信頼を勝ち取っているらしい。


口の悪い占い師に「あんたは今のままじゃダメ!こうしなさい!」って断言してもらう感じかしら。


今のポジションを計算してたわけじゃないだろうけど、うまいなー!通販番組のサクラ役とやってることはそう違わないのに、世間の信用度が段違いだ。すごいな。


 



 


いちごの季節です。毎日いちご三昧です。


いちご大好きな猫だったのです。入院前夜も大きないちごを1粒まるまる食べたのです。


退院したらいちごのシーズンなので毎日いちご三昧ですよと言ったのです。


毎日お供えです。飼い主がいちご三昧になっています。


 



 


英語の慣用句、black and blueで「青アザ」の意味になるのか。へー、知らなんだ。


いや、例の青黒ドレスの話題を利用したアフリカの虐待防止キャンペーンの広告というのがあるそうで、「あなたにはこのblack and blueが見えないの?」みたいな、うまいこと引っ掛けたなと。


私あの画像かなり自在に青黒/白金に切り替えて見ることができる。脳が柔軟なのかそれともあやふやなのか。


 



 


なんだか疲れるねえ。


頭痛で会社欠勤の連絡して二度寝して起きたらAM1時半だった、なんだこれ、使い古した充電池みたいに消耗が早く充電は長い、春のせいかねえ、春のせいよ。



2015年3月15日日曜日

愛猫離苦

何日か続けてオージャカンの夢、大須の街を歩いていると、車も人も通行止めにして大掛かりな映画ロケ、なんじゃやらと覗くと天野さんが映画撮ってた、衣装着けたふみちゃんがキレイだった、そんな夢や、マンダラ新館の杮落としであがたさんや栗コーダーのライブや井村さんの一人芝居やるってんで観にいく夢、新館の名称は「マンダラ2プラスワン」、ロフトプラスワンみたいねーとかなんとか思った、夢の中で。


 


猫のために箱作ってる夢も見た、爪研げるように内側に段ボールとスポンジ貼って、入るかなー気に入るかなーって思ってた、夢の中で。夢の中でも猫は現れない、もとから夢に出ることはなかった。


 


寒い夜もおふとん入ってこない、朝起きてもちゅうしにこない、泣いててもなぐさめにこない、電話が鳴っても駆け寄ってこない、片付けしててもちょっかい出しにこない。猫のいない生活にじわじわ慣れてゆく。こういうもんだった。そういうもんなんだ。慣れたくはないけど慣れてゆく。


 


猫が死んだら、猫飼ってるあいだはできないことをしようと思っていた。思いつくままふらりと出かけて帰らないとか、黒のニットやネルの服着るとか、箱ぜんぶ捨てるとか、掃除機かけまくるとか。


ひととおりやってみたけどあんまり面白くもないね。


 



 


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コロンバンのバタークリームケーキ、赤いチェリーも懐かしき。


懐かしいのは外見だけで、味は、ちゃんと現代クオリティ、こっくりしてるのに後口さっぱり、美味しいバタークリームであった。


そうだ昔のバタークリーム(バター不使用)って口の中がいつまでも油脂でぬるぬるコーティングされた感じになったんだよなー、ホンモノはぜんぜん違うなー。



2015年3月12日木曜日

猫嵐

中心気圧968hPa。


それってちょっとした台風より爆烈な低気圧だよね?


今シーズンの気圧配置はなんか変だね。


 



 


浮いたり…沈んだり…


ぷかぷかしてますよ、ぷかぷか。


 


年配の人の方が、「また次の猫飼ったら?」って言うなあ。


なんか世代の感覚かなあ。


 


また来ん春と人は云う、けれど私は辛いのだ。


 


ドアを開けてもにゃあといい、朝目が合ってもにゃあだった。


 


はあ。別にペットロスとかじゃないんですけどね、人猫兼用で使ってたカーディガンをふと嗅いだら猫のお腹のやわらかい匂いがして、くんくん嗅ぎながらおいおい泣くという、なんか特殊性癖にも似た行為を、はあ。猫田山花袋と呼んでくださって結構です。


そうかと思えば骨に話しかけたりするわけです、拠りどころですよ拠りどころ、ふわふわの死生観でやっていくんですよ。


死んだ者はどこにもいないと思いながら、仏壇に話しかけお墓と語らいいつもいた席にお花を供えるとかいう類のことですよ、どこにもいないどころか居り処が増えているじゃないですか、どういうことですか、魂の遍在とかなんとかいうつもりですか、それは観測者によって確定するようなことのヴァリアントですか。


 


洋の東西を問わず何千年も何万年ものヒトの歴史の中で、どえらいアタマの良い人たちやどえらい大量の人たちが、わかりかねることについてあーだこーだ考えて折り合い落ち着いたのが「肉体が死んでも魂という不滅の存在が在るのだ」という結論、そういうことならそういうことにしておこう、今さら自分のアタマで考えることではないのだ、たぶん。


 



 


そういえば。


冬の冷たいiPhone5Sにやっとカバーというものを装着してみたよ。


300円で投げ売りされてた、ファンデーションケースみたいにぱかっと開いて内側に鏡が貼ってあるケース。


人気ですということで、便利かもしれんと思って着けてみた、感想、うーん重い。


今時のアクリルやフィルムの鏡じゃなくてガラスの鏡が使われててさ。手にずっしりくる重さ。…でもたしかiPhone4あたりはこんな重さだったんだよな、軽くて薄いのに慣れきってたから違和感あったけど。


というわけでわしわしのiPhoneは今ケースありですよ。ピンクですよ。鏡も付いてますからね。



2015年3月10日火曜日

猫雪

「明日、名古屋雪降るらしいよ」


「みぞれじゃない?落ちてくる間に溶けるでしょ」


…なんのなんの、仕事終えて会社の玄関開けたら吹き付ける雪、地面はうっすら雪化粧、えー日曜は日中20度いったって話だったのに、なんだこりゃー。


 


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ハナにアラシのたとえもアルゾ、


サヨナラだけがジンセイだ。


開いたばかりの彼岸桜に積もりゆく雪。



とっちらかっちら

わーっ、まちがえたー。


東京-名古屋間直通鈍行列車、うそだったー、というか完全に勘違いだったー。ごめーん。


私信、以上ー。


 


…人はこのようにして無自覚のうちに「デマの発生源」になるのだな、きっと。


 


あ、かぶせショルダーの話振るつもりで忘れてた。



2015年3月9日月曜日

猫晴

さて。猫ロストの後先。


亡骸が返された後、一応付き添ってくれる人もいましたのでさほど取り乱さず済みましたが、それでも平常時にはそんなつもりもなかった猫火葬を動物霊園にお願いしてあまつさえお骨を手元に残すコースを選択したりして(選択コースによって料金がじわじわプラスされる例のやつです)、あんまり平常心だったとは言えない。


そんでもってお金をおろしに丸栄に来たつもりが三越だったり、そして「あれ、三越来ちゃった」ではなく「丸栄の地下、変わったなー」と思ったり、ちょこちょこボケた。


家に戻ってからはジッとしてると泣くので片付けを始めて、これが捗る捗る、なんかよくわからん衝動で捨てが進み、粗大ゴミはドライバーでバラして素手でへし折り、長いこと片付かなかったあちこちが片付くのなんの。


 


翌、日曜はよく晴れた、名古屋はマラソンの日。


昼下がりにお寺まで猫の骨を引き取りに行った。


普通電車しか止まらない名鉄の駅の周辺は古い街道っぽく、さびれてひなびて、春の散歩がよく似合い、動物霊園の周りは野良猫だのリード着けた散歩猫だのお散歩やお参りのお供のわんこだのがいっぱい、歩くたびになんとなく気が軽くなって、お寺さんで骨壷に納まったお骨を見せてもらい、ああこの小さい三角頭は確かにねねさんの頭だ、これは寝るとキバチラしてた牙だ、と思ったら、なんだか急に納得がいったというか、猫の死に対して気持ちが落ち着いた。ニンゲンのオソーシキの式次第が身に染みついているのかもしれない、お骨になると、ちょっとなんか浄化というか昇華したような気がする。あいまいな死生観、ふわふわな宗教観。


 


欧米の人なんかが亡くなったペットを剥製にしてるのを見ると、どーも違和感の方が先にたつ、あの感覚はやっぱり火葬に慣れ親しんでいるからかなあ、剥製ってなんか残酷な感じがするんだけど向こうからしたらきっと焼いて骨にしちゃう方が残酷に感じるだろうね。剥製なら美しい毛並みもしなやかな肢体もキープできるのに、何故焼く?って訊かれたら説明できない。あいまいで強固な宗教観。


 


死んだものはここには居ない、居ないのが死というものなのだ、と、理性では思っている。でも亡骸は亡骸でそれなりに丁重に葬ってほしいと思ったり、お骨にいちご(好物)お供えしてあれやこれやと話しかけたり、うーん、なんだろうこれって。ねねさんの存在の代理、みたいなもんなんだと思う。自分の見知ってる仏教的な習慣とオママゴト的なものが一体になった感じ。


 


まあほんとに、宗教的儀式ってのは生きてるもんの気を落ち着かせるようになってるんだな。


こうやって段々に馴れていくんだと思う。


ペットロスにはならんような気がする。



2015年3月7日土曜日

猫雨

猫死んだ。


ダメかなと思いちょっとはうまくいくかなと思いやっぱりダメかなと思いそれでも後半年くらいは一緒にいられるかなと思ったけど、結局ダメだった。


今年に入って2度手術した。成功しても予後は2年くらいということだった。1回目がなんとかかんとか経過良好だったので、2回目はちょっと油断した。死んで返されることも充分あり得ると頭では思いながらも生きて帰ってきて家で死ぬもんのような気になっていた。


人の側としては、やれるだけのことはやった、腫瘍が皮膚を食い破ったり痛んだり苦しんだりするよりは手術でぽっくり逝って良かったのだ、と思うよりない、けど、ぬくぬくと寝ているところを突然わけもわからんまま知らんとこ連れられて知らん人に囲まれて冷たい部屋で怖い思いして死んだと思うと気の毒で仕方ない。


猫は毛皮を着替えて戻ってくるとか云うけど、こんな人の世には戻ってこんでいい、猫の浄土で猫とぬくぬくしてくださいと思った。


 


生前ご愛玩頂きました方々に御礼申し上げます。



2015年3月5日木曜日

パワフルメディシン

深沢七郎の『言わなければよかったのに日記』ってタイトル秀逸だなあ。


 



 


だいたい毎年、角の大きなハクモクレンが咲く頃が春の不調のピークで、しんどいしんどい言いながら花を見上げて、お前もほころぶ時期かと思うのだけど、今年も芽膨らんできていたある日突然、4本ぜんぶ、跡形なく抜かれた。公道の街路樹であるので名古屋市の年度末の道路修繕の一環であろう。


ほころび仲間を急に喪って、急すぎてびっくりするわ、砂のような気持ちである、気を張ろうとするそばからサラサラ落ちてく。ああ無情、ああ無常。


 


るてんるてん。


 



 


今年は病院で花粉症対策。


「市販の薬と同内容の薬か、もっと強いのか、どちらがいいですか?」


「強いのください」


「そうですね、せっかく病院まで来たんですものね、強いのお出ししますね」


アタリマエじゃないですか。強いのください。


 



 


舌痛い。


もともと舌痛になりがち。


若い頃歯科で言われたとこによると、顎の大きさに対して舌が大きすぎるそうだ。


おかげで舌の周囲が常に歯の薄いとこにこすれて痛い。体調悪いとさらに痛い。亜鉛も足りない。


そして舌痛症の一般的な原因に神経症とかヒステリーとかもあって、原因の切り分けが難しい症状の一つらしい。


あーもう。


 



 


カルミンフォーエバー的な。


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 硬化するとき熱が出るのでラムネから空気出ちゃうんだなー。難しいなー。



2015年3月1日日曜日

春の嵐

明日はすべてが判るもの、ときたもんだ、そうあってほしいと願うよ。春の嵐の夜のわしわし。


 



 


そうか、あれは、チュベローズっていうのか。


 


香水とかあんまり好きじゃなくて普段も匂いのものは常用してないんだけど、ハタチ前後の頃、いっこだけ好きな香りがあった、かなり甘い花の香りで、普段使いするような匂いじゃないので買わなかったけど売り場に行くと嗅いだ、虫か。


長年、くちなし(ガーデニア)かなあ、と思っていた、違った、チュベローズという花だそうで、ローズと付くのでバラかと思いきやそれも違って、竜舌蘭の仲間らしい。和名を月下香という。


 


しかし香りは難しい。


通りすがりにふわりと香るのがとても良いなと思っても、自分が付けると「通りすがりにふわりと香る」わけにはいかないという、理の当然、自明の理。


同心円状に拡がる香りの一番外側の円くらいに居たいのに、常に自分が中心になってしまうという、自同律の不快、ああそんな大仰なことではない、自分で自分は通りすがれないのだねえ、と。


近年すっかり頭痛持ちになりつつあるので、通りすがれない香りは危険、誰か良い匂いの人が通りかかってくれればいいなと期待することにする。待ちぼうけ。


 


香水で思い出した。


ランバンの香水(オードパルファン)で「マリー・ミー!(Marry me!)」というのと「ミー ロー(Me L’eau)」というのがあってね、見るたんびに「ロールミー!まであとちょっと」と思うのよ。ロールミー!、どんな香水だろうな。完熟でまとわりつくような情熱的なやつかな。甘くて動物系でラストノートはちょっと抹香。


 



 


家族のアジア紀行土産、シンガポールの紅茶の名門・TWGのフレーバーティーが猛烈にいい香り。


朝から晩までコーヒーばっかり飲んでる日々のあいまに、たまに飲むといい気分転換になる。


 


カタログ見ると「ゲイシャ・ブロッサム・ティー」って随分な名前のフレーバー緑茶もあるみたい、缶の絵がまたいい錯誤感。カンザシ刺さってますよ。


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あ、そういや、高級コーヒー豆で有名な銘柄の「ゲイシャ」は「芸者」の意味じゃないんだってね、産地の村の名前だって。こないだ初めて知った。


 



 


地下街にあるいろんな意味でアンダグラウンドなサブカル古書店で、マッチ箱購入。コレクター放出品ぽい。


お店の感じは、小タコシェって言ったら想像つくかしら、だいたいそんな、あ松沢さんの著作も揃ってら。


価格が、かなりお値打ちなのです、全体に。名古屋価格かな。


 


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謎のおねえちゃんがいざなう百老亭、日本一のロココ風呂、美味しい珈琲の味と香りが漂うカフェ・ド・未来。


こんな小さな箱にいろんな野望が背負わされていますよ。


ところで香りが漂うのはいいとして味が漂ってはいかんのではないかしら。