頭痛が出なかったんで夏の昼下がりに初競馬行ってきたよ。やたら蒸し暑い日であった。
通過したことは幾度もあるけど降りたことのない駅ってなんか面白い、名鉄中京競馬場前駅下車。緑区あたりかと思ってたら超ギリギリ豊明市になるのね。
駅前にはええ感じに100均棚が混沌とした古本屋あり、短いアーケードと飲食街、居酒屋さんの名前も「金の大穴」とか「馬車馬」とかなんとなく競馬趣味な命名。
7月付で異動になった元上司の送別会を兼ねた馬部の集いであった。
そんで中京競馬場の入場無料の日でもあった。席取りに開幕ダッシュしたのは送別される元上司で「300人差したぞ」とゴール正面のめっちゃ上席確保してた。仕事でこんな熱くなってるの見たことねーぞ。
まずは馬券の買い方から教えてもらう。馬の良し悪しなんかは聞いてもわかんないので名前が好きとか直感とかそういうので買うのを勧められる。
元上司「カシワ、下の名前は?」
「ナオミです」
「ナオミか。ボクノナオミ買っとけボクノナオミ」
「そんな馬いません」
元同僚「あ、今日は出てないけどボクノナオミっていう馬がいるんです」
いるのか。世界中にナオミか。ナオミの夢か。
元上司「しょうがない、じゃ函館の次のレースでカシワス(正しくはカシアス)走るからこっち買っとけ、な」
「あ、はい」
元同僚「カシアス今一番人気ですよ、これ単複で行きましょう」
「あ、はい」
もうなんのことだかわからない。
なんか適当に当たりやすい買い方(ボックスとかワイドとかいう組み合わせ)で数レース買って、結果一等賞来たのは上司の思いつきとダジャレで買ったカシワスでした。配当300円、単勝複勝で100円ずつ買ったから440円の払戻。
万馬券とかいう言葉を聞き慣れているとピンとこないけど元金が一気に倍以上になるってすごいことだよねー、公定歩合が0.3%、銀行普通預金の金利が0.02%とかの時代にねー。
生で見る走るお馬はなかなかかっちょよかった。体験乗馬をしたことがあるので生馬自体は初めてではない。
あと声援つうか野次つうかすごいなと。お相撲も生で見ると客席のどよめきがすごいけど、いやあ競馬場はガラ悪いわ。お金かかってるからか。わしわしがお馬なら「うるさい邪魔するな」って言うね。こらいくら競馬場がUMAJOとか女子向きPRしてもあかんと思うね。そしてお馬がスタート直前に暴れて除外になった時の観客席の一体感は凄かったよ(ふざけんな!とか早くしろ!とか)。
お好きな人はこういう賑わいや雰囲気も含めて好きなんだろうねー。
さて中京競馬場は運営会社の株主に名鉄が入ってるからか、パノラマステーションなるものがあって初代パノラマカーが展示されている。赤い車体で運転席が2階にある懐かしいタイプのパノラマカー(名鉄7000系)です。車内にも入れるし日によっては運転席に上がってミュージックホーン(♪どけよどけよころすぞ〜♪)を鳴らせるらしい。ああ鳴らしたい。競馬が開催されてない日に鳴らせるらしい。
ていうか名鉄はマナカカードの精算機の釣札を一度に出すようにしてくれ、いつまであのじーころじーころ1枚ずつお札返却する方式なんだ。馬券の払戻があの方式だったら暴動起きるよ。
レース終了後は年に一度のコース開放。
ふっかふかでツヤッツヤの芝、気持ちいいー。
お馬の気持ちになってゴールまで歩く。
お天気心配だったけどゲリラ豪雨もなくかんかん照りにもならず、まあまあちょうどええ感じの曇り空で1日終わってなによりでした。
次は競馬ファンのいない日に来てパノラマカーでどけよどけよ鳴らします。ガラの悪い鉄部としては。