2017年7月20日木曜日

港でカニを採った話

なんだかすっかり忘れていたことをひょんと思い出すことがあるので年をとるというのは面白い、庭のどこかに埋めた骨ガムをたまたま掘り当てたわんこもこんな気持ちだろうか。

こないだリニア・鉄道館というスーパー楽しい施設に遊びに金城埠頭まで行ったとき、あおなみ線の車窓から見えた道路標識に「空見町」と地名があった。
それを見た瞬間急に思い出した、小学生の時に空見町まで化石採集に来た。いやこりゃ懐かしい。忘れてることも気づいてないくらいすっかり年月に埋もれた記憶であった。
わしわしが小学生の頃の空見町といえば、昭和50年代、まだ工場や建物はそんなに建ってなくて見るからに「埋立地」の風情漂う広野であった。丁目じゃなくてまだ◯号地とか呼ばれてたような気がする。それは空見町よりもっと新しい埋立地だったかな。
なんで港で化石採集かっていうと、埋立に使われた浚渫土中に新生代だったかの堆積物が大量に含まれてて、空き地のあっちにもこっちにもチャートやらノジュールやらが落ちてたのである。というか空き地がチャートとノジュールでできていたのである。カニやカシパン、巻貝、あとウミユリの節の化石なんかが落ちてた。
ただ小学生的には浚渫土浚いは化石採集のワクワク感に欠けていたのでその後すっかり忘れてしまってたのだな。足元に落ちてるのが全部化石って、なんか盛り上がらなくてイマイチでさあ。
当時は化石女子だったので子どもだけで瑞浪にも行ったよ、化石博物館で川原の化石の採掘許可証もらって土岐川で化石採集。これは楽しかったんでよく覚えてる。オパール化した二枚貝化石とか採集したな。

瑞浪の川辺は今でもそんなに変わらないけど、港は変わったねー。あの時のだだっ広い化石の荒野は今鋼材置き場?サッカー場?レゴランドかなあ?
あの辺掘ればまだカニやウニの化石出るかもよ。