2017年2月28日火曜日

たんだく

人間の水は南 星は北に拱(たんだ)くの
天の海面 雲の波

たんだいてますよ、星いっぱいたんだいてます。意味はわからんが宙一面たんだいてますね。
宵の明星、金星が見ごろです。
ありちゃんと川っぱた歩いてて見た金星があまりに光度が高くてあまりに高度が低いので「もしかして星じゃなくね?」と自信がなくなるほどであったが、金星は2月中旬あたりが最大高度だったらしい。まだまだ明るいよ。明るいけど欠けてるそうな、観測しがいがありそう、三日月ならぬ三日金星。その場合の「三日」ってなんだ?



話し合ったり飲んだり。
オージャカン二大作家の天野虎馬と夏の芝居の話とか小説の話とか。
なんだっけ、アパートの2階で溺死する描写がある小説、鈴木いずみのだったっけかなあ。思い出せそうで思い出せなさそうでもやもや。
「最後の1行でどんでん返しのある小説」の話をしていて、和田誠の「おさる日記」くらいしか思い出せず。おさる日記は文体もいい。「〜だから、〜〜なので、〜だと思った。」みたいな、因果関係や論理文を習いはじめたばかりの小学3年生の作文的文体。山下清的文体とも言えるか。あと最後の行でどんでん返しと言えばスタージョンの「シジジイじゃない」が浮かんだけどあれ読んだときそんなに「えっ、そうくるの」とは思わなかったような覚えがある。年取ってから読んだから読み方がひねてたかもな。高校生の時読んだ「メタモルフォシス群島」のラストはめちゃくちゃショックだったけどな。まだ小説を読む目がピュアだったから。
その後脳内書架を検索して思ったけどわしわしそもそも「どんでん返しのある小説」ほとんど読んでないかもしんない。昔読んだ志賀直哉の「転生」は「なんだこのオチ!?」と思った。別にどんでん返しとかではない。

テッド・チャンの『あなたの人生の物語』と長谷敏司の『あなたのための物語』が頭の中でごっちゃになって仕方ないのだけど話しててやっぱり間違えた。天野さんがテッド・チャンを「コスパのいい作家」と形容したのがなんかおかしくて笑う。寡作でしかもどれも傑作なので。コスパか。コスパね。
『バーナード嬢曰く』の中では(読書が面倒くさいけど読書家ぶりたいキャラの)さわ子がテッド・チャンを勧められて「一冊で全作品制覇できるなんて、そんないい作家がいるならもっと早く知りたかった」てなこと言ってたな。まあ、つまりコスパいい系の評価。



夜中の今池で酔っ払いがなんか怒鳴ってるわ、いやあねえ、と思っていたら小堀さんだった。しかも叫んでるのは天野さんの名前だった。どんでん返しだよ。でもないか。ありそうか。もちこじに「今池の中心でアマノを叫ぶ」とか言われてましたよ。まんまじゃないですか。