今、左手で美しい絵を描いていると風の噂やネットに流れるSNS情報で聞いています。描くことも踊ることも、随意に己の身体を操作することですね。
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あすなろう鉄道にいつ乗ろう?明日乗ろう!
というおとっつぁん駄洒落を繰り出しながら四日市駅へ。
一応あすなろうの旅をメインに、四日市周辺巡りです。
近鉄主催の「酒蔵みてある記」開催の日だったので、まずは近鉄湯の山線乗って桜駅下車、地図を片手の本気のハイキングスタイルの中年男女の後をついて歩けば「清酒鈿女」の伊藤酒造に着くのです。近鉄のイベントの方は別の駅から歩くハイキングコースらしいのだけどわしらはショートカットして酒蔵見学だけ便乗。大きな蔵がいくつかあるのでちょっと別の蔵に入りそうになったよ、いやー何事も先達(地図持ってるおじさん)はあらまほしきかな。
蔵では醸造中のタンクを覗かせてもらって、できたての新酒を試飲して、酒蔵お手製の甘酒頂いて、お土産蔵でデッドストックな盃を購入。
かもしてる!泡がぷちぷち言ってる!
もやしもんの世界だ。
門のとこのたぬきと招き猫と十二支と。
そいからまた電車に乗って更に湯の山側、自然薯料理のお店へ。
自然薯料理の御膳。まーこんなに精付けてどうしようというのかしらねー。
「自然薯は消化酵素が豊富だから腹ごなしがいいはず」と御膳をオーダーしましたが、これが夜まで満腹感を残すことに。自然薯あなどるべらかず。
山は完全に雪雲だね…。
湯の山駅まで電車で行って折り返す。
雪ちらほら。
三重に親戚大量にいるけど湯の山温泉って縁がないわー。いつかゆっくり温泉めぐりもいいね。
そいからそいから、四日市駅に戻ってあすなろう鉄道へ。
あすなろう鉄道の新型車両の愛称は「なろうブルー」と「なろうグリーン」に決定したそうです。あすなろう鉄道とナロー(狭軌)を掛けたダブルミーニングな命名であろうか、と思い、そもそもあすなろう鉄道という社名があすなろとナローを掛けているのか!とやっと思い至る。
なろうブルーではない古い方の車両。おもちゃっぽくてかわいい。ナローだから。
バスか路面電車みたいなコンパクトな車内。ナローだから。
この軌間の狭さでよく横転しないなーと思う。まあ、ナローだから。
古い看板。
途中、ワイン電車に行き違いました。電車貸し切って車内でワイン試飲会みたいなのするそうです。そういうイベントいろいろやってるみたい。
西日野の駅着いたらなんか吹雪いてた!
目的地は歩いて5分くらいの四郷郷土資料館なのですがあまりの雪の勢いにちょっと気分は八甲田山死の行進。途中、金物屋さんの軒先ででビバーク。ちょっと陽が射してきたかも?と希望を持ちつつ「わしわし、ほら、天が味方してきたかも!」「宮村さん、天を持ち出すのは不吉です(八甲田山的に)」とか言いつつ、郷土資料館に着く頃はほとんど晴れてました。通り雨みたいな雪雲だったっぽいな。
で、多少の困難を乗り越えてたどり着いた郷土資料館が閉鎖されてるというオチ、えっなんで、毎週土曜の9時〜16時が開館日って(閉鎖した)扉に大書きしてあるじゃん、今日何曜日?今何時?
と自らの正当性を主張しても閉館しているという事実は揺らがないのです、えー。
無情。
味のある古い木造建築(元村役場)を外側から眺めて今回は敗退。
あと製糸工場跡を見たり神楽酒造の建物見たりと四郷の産業遺産建築探訪。
丈夫な扉の向かうに古い日は放心してゐる。
そして丈夫な扉の向こうを覗こうとこっち側ではぴょんぴょんしている。
亀山製糸工場はご立派な歴史的建造物なのに朽ちかけてて立ち入り禁止で、なんか勿体無い、ちゃんと保存して公開できたらいいのにね。神楽酒造も今月26日に近鉄の「酒蔵みてある記」で試飲会するみたいです。湯の山線の伊勢松本駅出発、それって結構な距離だよね?今日伊藤酒造で本気のハイキング装備の人が多かったわけがわかったよ。
帰りのあすなろう鉄道は新型車両・なろうグリーンに乗りました。
トラムみたいな座席。
日暮れ、四日市駅に戻り、近鉄に乗って白子へ。
途中17時42分塩浜着のDD51牽引日本石油タキ空返と併走状態になりました。前照灯を点けた夜の貨物もいいなあ、寒さが緩んだら夜の塩浜に写真撮りにくるんだ。
珍道中っていうほど珍でもなかったけどちょっとちょっと「なんでこうなるの?」って笑ったへなちょこ旅、最後はちゃんとおいしいもので〆ました。
次はどこ行こう?
養老鉄道で薬膳列車?三岐鉄道で貨物博物館?あおなみ線でリニア鉄道館行って汽車土瓶ゲットしてくる?
なんかこれはじわじわ鉄子ちゃんへの深みにはまっているような。