なんとか、超コンデンス、初日開演に間にあう。
むかーし、初日に知り合いが来ると団子先生が「なんで初日に来るの!」とか言ってた、いろんな意味でひでえ言葉だなあと思ったもんだった、今もそんなふうに言ってるかどうかは知らない。
劇場までの電車内で、ちょっと押しててくれると助かるかもと思い、いや芸文なら退館時間が決まってるから定刻かなと思い、それよりなにより、舞監が伊東さんなことを思い出して、ああじゃあ定刻だなと思い直す。そこはもう絶対の信頼感を持って。
小心者なので初日舞台を観るのはきつうございます。お腹がきゅーっと冷たくなってくる場面が何度かありました。
しかし思い返せば、初日舞台でじいのセリフが飛ぶのは二十数年前から相変わらずで、その頃よりひどくなってるわけでもなく一定の範囲をキープし続けているというのは、すごいのかもしんない。
わたし20年前の記憶力キープできてたらかなり怖いもんなし。でも記憶力と引き換えにいろいろを身につけた気がするので、まあ今の方が合ってるか。
前回のコンデンスはかなり記憶がハッキリあるので(旅公演手伝ったり台本起こしたりしてた)、聞き取れないセリフとか変な間とかあっても勝手に脳内補正がかかって逆に鬱陶しい、ピュアな瞳で目の前の舞台を見たいんだけど難しいね。いや、なにするにせよ、個的な記憶や経験を抜きに見るなんてことはできないんだけど、それにしてもさ。
芝居に限ったことじゃないかもしんないけど、つくづく、バランスで成り立ってるんだな、と思う。
絶対のバランス、相対のバランス、その組み合わせ。
本番の後は餃子がおいしい居酒屋行ってたぴおかさん、ぶーとん、ハイジさん、トトちゃん、雄司さん、なおちん、金ちゃん、夢さん、ありちゃん、しのやん、で、初日後のビール。
久し振りに会ったら雄ちゃんがモノマネなしで木の実のお父さんみたいな嗄声になっていて驚いた。枯れた声って好きだけど声が枯れるってイカン病気っぽくて怖いな。
遅れてきたハマジを見たしのやんの「歯、そんなに無かったっけ?」という一言がなんか新鮮。見慣れちゃうとほんと慣れちゃうんですって。
声が枯れるだの歯が抜けるだのお子が小学校入学だの、寄る年波が寄ってるな、でもそれがフツーなんだろな。