2011年3月30日水曜日

アトミックのおぼん (古い)

事態はじわじわ悪くなっていっているのに気持ちはゆるりゆるりとマヒしていってて、それもまた、防衛の本能なのかなあと思う、あれもこれもそれも次々に次々に起こる、終わってからが長いんだ。


1000万倍の後に「10万倍の誤りでした」って聞いたから「ああなんだ10万倍か、よかった」って一瞬ホッとしちゃったよ、10万倍のどこがよかったなのだ。


こんな終りのない持久戦、あれもこれもどっちもこっちもマトモに真正面から見て受けてたら保ちません、とりあえず、次のごはんのメニューを考える、何時間寝られるか計算する、仕事の段取りを考える、新製品のスペックを確認する、今日はどのルートで帰るか考える。まぎらわす日常があってよかった。


 


水のペットボトルのお買い上げ制限の貼り紙を見てふっと黒田三郎の詩を思い出す、「灰が降ってくるというから、帰りにミルクをすこし買ってきてね」、20年以上も昔に読んだきりの記憶で甚だウロオボエながらそんな一節があったように思う、時代はビキニ実験の後、「死の灰」に恐々としていた頃でミルクというのは生まれたばかりの愛娘に与える粉ミルク。


 


何年か前にのっちが言ってたっけ、クリスマスとお正月はどっちもビッグなイベントなのに間隔が近すぎる、2週間は離してほしいって。なんかね今それに近い思いだわ、M9規模の大地震に10m超級の大津波、複数原子炉事故、どれ一つとっても国家非常事態レベルの大災害なのにいっぺんに起こらなくてもいいじゃない。もんじゅも静かに深刻なことになっているそうですがもう想像したくない。


 


眠いんだけど寝付けない。


マヒしてでも戻らなきゃいけない。