2012年9月14日金曜日

夜は秋

日本維新。


日本維新。


 


…いや、そういや、知り合った頃の維新派はまだ「日本維新派」だったなと昔のことを思いだして。


最初の合同公演、『少年ノ玉』の年でした。


わりとそのすぐ後に「維新派」に改名したんだったと思う、確か。


改名理由は「政治結社と間違えられるから」だった。


20年後の今、まさに。


 


大阪で維新って言やあ維新派だよなあ、ハシモトよりマツモトだよなあ俺らには。


 



 


わあっ、これ欲しかったああっ


東急ハンズ名古屋店の「名古屋カリスマ喫茶店Tシャツ」(期間限定・終了)


http://allabout.co.jp/gm/gc/397463/ ライターはもちろんバカルト大竹さんだ。


 


ボンボンのくまTシャツが欲しかったです。


そしてボンボンやコンパル、松屋といった老舗に混じってコーヒーカジタがラインナップに入っててすげーって思いました。


 



 


普段はサッと目にする程度の星占いや新聞の運勢欄を、しみじみ読みいってしまうときはなんかかんか迷いがあるとき。


んで何を迷っているのか?



2012年9月9日日曜日

秋の新色

金曜。


結城座の美術製作に励む田岡組を慰問。


いやタカシマヤまで口紅買いに出てきたとこにちょうどメールが来たので足を伸ばしてみただけだけど。手ぶらで。


涼しいところでパネルと発泡のミルクレープ作りをしばし拝見。文字通り「高みの見物」ってやつですね。


夕方前から千鳥足のじいちゃんが通りすがりに、「また何か作っとるなあ、またここでぱーっとやるんか?」「あーこれね、ここじゃぱーっとやらないんですよ、東京に持ってっちゃうの。東京の舞台」「東京か…大川橋蔵とかか?」「ちょっと違うかな~」「演歌の舞台はやらんの?演歌、いいよ~」


じいちゃんは演歌推し。


 


生後三ヶ月の子猫に会えるかも情報に釣られて?マルシン。結局会えませんでしたけど子猫の話題の時にみんな顔がでへって緩むのが、面白かった。


 



 


フォーレの「シチリアーノ」でしたよ。


 



 


翌日、再度タカシマヤ。


ポール&ジョーで秋の新色購入。たまには女子的なお買い物。


そのあと糖朝で薬膳スイーツ。 


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小豆仙草ゼリー。


 


窓際の席に通されたので正面が大名古屋ビルヂングだった。


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あと少しで長い歴史に幕を下ろす屋上ビアガーデン・マイアミが見えます。


 


夜は七ツで観劇。坂手洋二作『東京アパッチ族』をおぐまさんの演出で。七ツ寺共同スタジオ40周年記念公演。


上演2時間15分。真面目でお利口げなアングラ。


 


そういえばいつだったか芝居で詮子さんが珍しく胸を強調する衣装着てたことあったっけなあ、ものそい爆乳でびっくりしたことを思い出した。


その時を除いて、なぜか、どの芝居でもだいたい同じようなシルエットの衣装、という不思議。


 


昔アングラ的な芝居を観終わると、舞台の床が、水とか血のりとか、紙くずとか、粉系とか、消え物系とか、やたらいろんなもんが散らかされていたもんだけど、近頃とんとそんな舞台は見ませんね、あ、オージャカンも含め。物量で圧倒するとか、綺麗な床で終わるとか、演出的な流行り廃りがあるんですかね。


 



 


鳥取のNPO、鳥の劇場を覚えておこうと思います。



2012年9月6日木曜日

クガツ

歯を剥く相手に対しても微笑みかけることができるのがニンゲンのニンゲンたる所以、理知というものではないかと思うこの頃であった。


が、まあ、傍から見ればただの「空気読めないヤツ」ではある。


わしわしは「空気読めないヤツ」を支持します。もちろん事と程度にはよる。


空気読めないヤツがこの閉塞的時代のトリックスターとして立ち現れることを希望する。


 


ふと、ロベルト・ロッセリーニ監督の聖フランチェスコの映画が脳裏をよぎったり。


 



 


言いたいことは言ったしやりたいことはやったし会いたい人には会ったし、もういいか、と思い、


言いたいことは言ったし(言ってない)やりたいことはやったし(やってない)会いたい人には会ったし(会えない)、まあいいか、とも思う。


 


  無花果や秘めたる花に熟れゆく実


 


  *


  


  日暮らしやまだ生きている吾亦紅(ももこ)


 


 *


 


  吾も亦紅なりとひそやかに(虚子)


 


 



  


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セキセイインコさん。



2012年9月2日日曜日

ハチガツサンジュウイチニチ

夏の終わりに念願を果たしました。


今年もよい夏でした。


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ブーちゃん。


かわいいな。


 



 


休日は家で宿題、作業簡略化のためのVBAコードを直してはデバック、なんとか9月運用開始に間に合いそうな。


10行くらいの単純なコードですけどなにぶん付け焼刃知識でやっているのでエラーが出ては原因を調べての泥縄作業。


印刷時にブックを一定の規則で名付けて保存するコードと、フォルダ内にある複数のxlsファイルを開かずにデータをまとめるコードの2種類。


 


自分が楽をするためにやっとこうと思ってもなかなか重い腰はあがらないんだのに、一件ことがあれば、なんとかやってしまうもんだの。


これで同僚が少し、楽になるはずです。


 



 


好きはいくつあってもいいもんだなと思う。 


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黒猫さんは絵になります。



2012年8月26日日曜日

夏は行く

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去年の秋のも思ったけど、京王のショタっ子天狗がかわいいなあ


そういう趣味はないんだけど、これは。


 



 


AERAの特集「死ぬ間際に見える風景」。


「間際」ってどこまでのことを言ってるんだろう、臨終のまさにその時見えたものは死んだ人しか知らない。


とか思いつつ購入。


まあ、やっぱり、臨終寸前とかそういう意味じゃなかったです、日本語の「間際」はけっこう幅が広い。


 


死ぬのはいつも他人、と言ったのは誰だったかな。


 


本日、ももちゃん祥月命日。



夏のたび④

最終日は、書いたとおりマチソワ2ステ観て帰名。


マチネ後、カトチとお喋り、久々の名古屋ライブの予定とか聞く。


イム爺とカトチとで、自分らの近況とか昔のメンバーの近況とか。やっぱクラス会ぽくなるね。


 


カトチに限らず古いメンバーと会って、「もう知ってる人が全然いない」と言われますと、頭の中でぐるぐる、あれ、この人とあの人は参加時期が重なってなかったっけ?あの人とは面識ないんだっけ?辞めてたけど顔は出してたから知り合いなんだっけ?って過去の人の出入りの記録が一気にかけ巡ります、ここ10年くらいはそれほど入れ替わりが激しいわけでもないと思いますがどうでしょう、☆さんは10年目になるそうですよ。


 


ソワレ終わったら駅へダッシュの予定なので、滞在中お世話になった人たちに開演前においとまのご挨拶、その折、伊東さん「ライトフレアの再演はもうナシで決定ですか」「まだ具体的には全然進められない状況ですが態勢整ったら再開するつもりでいます」「ああ、それを聞いて…、じゃあその心積もりでいます」、…リベンジの龍と呼んでいいですか。


芝居をやるのやらないのって、肝心なのはバランスとタイミングだって昔横井君が言ってました、なる程と思いました。バランスは自分で作っていけるんだけど、タイミングは、たとえば見計らったようなタイミングで家族が倒れたりとか職場が異動になったりとか、自助努力じゃどーにもならん外からやってくることがいっぱい、まあぶっちゃけ、自分が動くとハプニングが降ってわくので怖くて動けないわけです、バランスは、ほぼ整ったんですけどね。


そして最初とは目的が違うので静かに静かに駒を進めればいいんですけどね。ぼちぼち。


 



 


人は変わる。


ということを思った。今回の東京。


昔あんなにイヤだった鐘下演出、怒鳴ったり叫んだり暴力的だったり狂気だったり、を、まあイヤなんだけど、生理的嫌悪感を感じるほどではなくなってる自分、に気づき、


その夜カサネ観て、怒鳴ってるし叫んでるし十分暴力的だし、鐘下辰男が「狂気」ということで処理している不条理部分を天野天街は「夢」や「メタフィクション」で処理してる、って違いでそんな違わないんじゃあ、と、思った。


自分も変わるし。他者も変わるし。


あたりまえか。生きているということは違うところへ行くことです。場所も時間も。思いも。


 



 


夜中、自宅着。


ねねむさんのお帰りなさーい突撃と頭ぐりぐり。


その様子を写メで金ちゃんに送る。


すぐにハマジから着信、「かまってかまってー」「え?」「ねねむさんの心の声を代弁してみました」


ああ、そういえば、ねねむさんの「かまってかまってー」とハマジの「かまってかまってー」は似ている、かもしれない、頭ごんごんしてくる感じとか。


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えー。



2012年8月25日土曜日

夏のたび③

「明日浅草行くけど一緒に来ない?」


「わー行く行く」


…と、いうわけで、急遽浅草行くことになり。


ゆるゆるの旅はスケジュール変更が容易でいいわー。


 


ハイジさんの記憶をたよりにおそば屋さんと雪駄屋さんを探して歩いたのですが、うろ覚えな上にけっこうな方向音痴であることを知りました。


この珍道中っぷりはなんだかわしらに似つかわしいですね。


決断力のある迷子…的な。


 


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スマフォのMAPとGPSを駆使して目的とまったく違うそば屋に入りました。これはこれでんまかったから良しです。


 


会社の人にお土産、てぬぐい吟味。いいなーと思うやつは手が込んでてお高い。


 


寄席に出ている漫談家・風呂わく三氏の名前に笑う。ふろわくぞう。名前オチや。


名前以上におもろい芸をしなければないないというハードルの高さ。


 


スカイツリーにまったく興味がなかったので、この日はじめて位置関係を知る。


アサヒのビールビルやスタルクうんこの並びなのかあ。


 


さて浅草まで来たらもう父の墓はすぐそこ、隅田川越えてったあたりなんですけどね、時間と体力がちょっと足りない。


墓参は見送って神田でメガネ作ることにして一行と別れる。


 


何年か前に名古屋のメガネ屋さんで購入したメガネのかけ心地がすごく良くてですね。


軽くて耳あたりがソフトで。


デザイン的には気に入らなかったのに、掛け心地がいいですよーってオススメされて試しにかけてみたらホントに良くてそれに決めちゃった、という一品で。


家の中で使ってたんだけどついに金属疲労でパッキリ折れてしまい。


そして探してみると今や名古屋ではほとんどお取り扱いのないブランドになっていた。


インターネットで調べたら、三省堂本店の中のメガネ屋さんが力を入れて扱ってるブランドらしかった。


というわけで、ちょうど東京行きを予定してた頃だったので、今回の上京ついでにメガネ作って帰ろうと思ったのね。


 


お客様カルテに住所記入するときにやっぱり「え、名古屋からですか!」って話になって、ここに至る経緯を説明し、ご希望のメガネをサマーセール価格で購入、レンズ込みでも元のフレーム価格より安いという。


「今のメガネの半分くらいの重さに感じますよ」と言われたとおり、すごく軽く感じる。レンズ屈折率はそんな変わらないやつ。


実際に軽いのかな、それともテコの原理的ななにか支点と力点の荷重の問題なのかな。チタンフレームだから重量的に軽いか。


 


新宿で差し入れの甘もの買い。


一旦ホテルに戻って、さてと、昼間暑かったのでちょっと疲れた、今日はこのまま終了しようかどうしようか、でもそうか、昨夜役者さんに「明日も観ますよ」って言ってきたから、行けそうなら行ったほうがいいかな、で、三夜目の観劇。


 


終わったら、会う人会う人に「"粗忽長屋"どうだった?」と訊かれてびっくり、なんでこんな知れ渡ってるの。


いやずっと「粗忽長屋かよ」が聞き取りづらくて気になってて、昨夜の打ち上げでちょうど話しかけるタイミングがあったから中川さんにちょっとその話したんだけどね。


前のセリフに重なってるし勢いあるしテンポも早いし合わせだしSOKOTSUがまた聞きづらい音の繋がりだし、仕方ないとは思うんだけど。


「名古屋でも観て東京にも来てる劇団員(正確には元劇団員)に指摘されたって言うから、誰だ、川合か?、って話になって、でも『いや、川合が粗忽長屋を知ってるわけがない』ってなって、で、じゃあカシワに違いないって…」


そんな探偵ごっこがあったんですか。ていうか川合君が粗忽長屋を知ってるわけがないってえらい偏見じゃないですか。真の粗忽の使者かもしれないのに。


 



 


前妻、という言葉を書き言葉としては見るけど日常会話の中で使ってるのはあんまり聞いたことがないな、「俺の前妻は?」という響きにとっさにオードブル的なものを思い浮かべてしまったよ。


女性がお店をはじめるといえばまず浮かぶカフェでもなく古着屋でもパン屋でもなく、突如ラーメン屋をはじめたりっちゃんに事の成り行きを聞く。


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お店のHP http://aozora.be


 


東京の打ち上げは旧メンバーとのクラス会みたい。


変わる人あり変わらぬ人あり、極端になる人あり、それぞれ。



夏のたび②-②

芝居のはしごなんて何年ぶりだろう、20代の頃以来?


あ、いや、5・6年前に昼は名古屋でうりんこ観て夜はお台場で野鳩っていう遠距離ハシゴをしたな。しかも日帰り。


どっちの劇場も名古屋駅にも東京駅にも近くなくて時間カツカツの無茶行程だったなあ…。


 


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夏の終着駅、夏ターミナル。


 


笹塚で芝居観終わって下北沢に出て軽くお茶を飲んだらオージャのソワレ(日曜のみ18時開演)というええ具合の時間割。


さあどこでお茶飲もうかなーって、いーはとーぼ行って☆さんに行きあう。あ。


三年越しで念願のガンダム見てきたそうで、そのおみやげ話など聞き。


 


終演後はのっちとカフェ。非アルコール女子会なのです。お仕事まわりの近況など。


 


今夜は非アルコールのまま帰って寝ようかなーと思うところに打ち上げ会場から電話、じゃ遅れて参加します、で海の物系居酒屋へ。


ほどなくして栗ちゃんと舞台班とで大所帯打ち上げを脱してささやか二次会。


なおちんが見つけた飲み屋さんが野菜系メニューが旨くて金ちゃんに良し、なお店でした。


途中で隣のテーブルのカエラファンの女の子たちと交流、合流?


しかしおばちゃん少しなら若い子たちの盛り上がりに合わせられるんだけど、3分以上は持続せえへんねや。


そこいくといつまでもノリを合わせていられるなおちんや金ちゃんは若いなあ、パワーが。


 


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カエラガールズの歌に合わせてギター弾く田岡さん。



夏のたび②

ホテルに帰ってチラシ束をパラパラしつつ、「寺ちゃんの出ている笹塚の芝居」のチラシを探すが見当たらず。


うーん、情報がなさすぎるぞ。せめてタイトルとか劇場とか。


わからないということは縁がなかったということかなーということにして、就寝。


 


翌、晴。


ゆっくり朝シャワーして昼近くに出立。駅前でランチ食べて神田行って余裕があれば父の墓参り(新小岩)へ行こうというゆるいプラン。


笹塚駅前でタイ料理風のランチバイキング。


お会計時、お店のお姉さんがフレンドリーな人で話しかけてくる。


「今日はお仕事ですか?それともお休み?」


「お休みです」


「お近くなんですか」


「そこのホテルに泊まってます、名古屋からお芝居観に来てるんです」


「お芝居ですかー。そういえばすぐそこにも笹塚ファクトリーっていう劇場があってやってる人たちがよく夜飲みに来てくれるんですよ」


「あ、今たぶんそこで知り合いがやってるらしいです」


「ホントですかー?役者さんとお知り合いなんですかー?」


 


とまあそんな会話をして、「そうか、笹塚ファクトリーって聞いたことあるな」と思う、ここでようやく具体的な情報ゲット。


iPhoneで検索したらほんと駅前、ランチ食べたビルの隣の隣の建物の地下にある劇場だった、笹塚に何回も泊まってて気が付かなかったな。


まあそこまで近いんなら、と、劇場を覗くと、演目はガジラの『Happy Days~幸せな日々~』、あっあれか、十年くらい前に流山児で観たわ、確かに重い話だ、でも鐘下辰男の演出でもう一回観るのもいいかもしんない、と思う、時間もちょうど開演30分前とかそんなん。


「当日券あります?」「はい!ございます」、そんないろいろと御縁と奇遇がありまして客席へたどり着く。


 


鐘下辰男と寺十吾。あ、どっちもうりんこの演出に呼ばれた人だ。


児童劇の演出に鐘下辰男。うりんこさんってなかなか凄いと思うの。


 


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流山児で演ったときは確か加藤ちかさんが美術だったんだよなーと、なぜかそこをよく覚えていた。


あんまり美術家が記憶に残るってことないのに、この時は、たいそう再現性の高い日本家屋のセットで、家と血の話だからそういう美術になるのはよくわかるんだけど、家の中でもその特に高い部分と低い部分、大黒柱と井戸に焦点を絞ってもう少し象徴的に見せたらいいのになあ、とかって見終わった後しばらく美術に脳内ダメ出しをしてたのでよく覚えてるんだな。


そしたら今回、ほんとに柱と井戸だけのシンプルで無駄を省いたエコな美術だった。


脚本もだいぶ書きなおしてあるらしくって、もうとっても救いがたいイヤな話なんだけど、初演の思わせぶりなわりにあんまり機能してない役どころとかもやもやしたとこは無くなって、骨太にイヤな話。怒鳴るし叫ぶし殴るし全裸だったり半裸だったりするし性と暴力と狂気と閉塞ってやつですかい。


ケレン味たっぷりのエンターテイメントに仕立てるより、この生臭いストレートさが正解な気がするなあ。


と、思いながら観ている自分に驚きもする。だって鐘下辰男の演出とか10年前の自分ならもう逃げ出したいくらい苦手の部類だったはずですもん。


 


流山児でやったときは別の人の演出だった、ということしかこの時点では覚えてませんでしたが、家帰って昔の日記調べたらケラさんの演出だった。


そうだ、作・鐘下辰男、演出・ケラリーノ・サンドロヴィッチって異色の組み合わせってんで当時の演劇界では評判になったんだった。


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日記に挟んで当パン保存してあった。物持ちがいいというかなんというか。2000年2月、本多劇場。塩野谷さんは唯一両方に出てる役者。役どころは違うけど。


 


登場人物が多いだけあってムラとかイエの閉鎖性とかしがらみくささとかは初演の方がよう出てたと思いますけどね、土地とか血縁とかの抜けられなさって要は人間関係ですもんね。


 


川端康成の『掌の小説』の中に「屋上の金魚」という1編がありますな、今回の観てあれを思いだした。狂った老母が口から金魚はみ出させながら死んで、それでやっと主人公が若さを取り戻して外の世界に出ていくってやつ。


 


終演後、じっちゃんにちょっと挨拶して、


「珍しいじっちゃんを見せてもらいまして」


「あー、くだんじゃ絶対やらないような演技だからね」


「でも私が天野さんの演出のじっちゃんしか知らないだけで、こっちが普段のじっちゃんなの?」


「いや、一番地なのはツマヅキだねやっぱり」


そうか。ツマヅキまだ一度も観てないんだよなー。観てみたいな。



2012年8月24日金曜日

夏のたび①

笹塚駅前の居酒屋さんね。正統派な佇まいがそそるのね。


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笹塚に泊まる理由のひとつに、旨い和菓子屋さんがあるからってのがあるんだけど、今回は「都合によりしばらくお休みします」の貼り紙がしてあって立ち寄れずじまいでした。残念です。


すあまが、いっこ84円だったかな、安いのに、むにむにでうんまいの。


今回はスケジュール余裕ありまくりの滞在だから奥の喫茶室で和風甘味三昧する心づもりだったんだのになー。


 


土曜、東京ついて、荷物ホテルに置いて、スズナリ行って、芝居みて。


1シーン、10分くらいの場面が追加されてて、それでだいぶ後半の印象が変わったな、と思った。


私の真後ろで観ていたお客さんがやっぱり名古屋バージョンも観た人だったらしくて、お連れさんに「すごい!名古屋の時と全然ちがってる!」と興奮冷めやらぬふうで語っていて、


「もうね、後半が全然違うよ、名古屋の時は落語の後踊って終わりだったからね」と…。


いやいくらなんでもそこまで違わねえよ、と、名古屋初日を観た私は言いたい、が、お客さんの「印象」ってそんなものなんだろなー、と思う。


 


終劇後、苦手な旧知につかまる。


 


Facebookをやってなくて本当に良かったと心の底から思う時あり。


 


帰り、「笹塚に泊まってるの?今ちょうど寺十が笹塚で芝居出てるから観てきなよ、重い話だけどさ」と勧められる。


そら奇遇だけど芝居観るのあんまり好きじゃないんだよなー、重い芝居とか特になー、ただ頭に留めておく。


 


インロックしないように鍵をこんなとこに差し込んでみる。


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2012年8月22日水曜日

浅草追加

浅草で。


仲見世裏のアーケードにある老舗の喫茶店に入った。


二階への階段の途中で、田岡さんが「ここ、高校生の時に来たことがある!」と突如思い出し、その奇遇に一同びっくりした。


35年ぶりくらい?すごいね。


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このわざとらしいメロン色ー。


旅先の変なテンションでクリームソーダ頼んじゃう。


 


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エコールサンバ?


あ、サンパか。


浅草サンバカーニバル繋がりかと思っちゃったよ。


(エコールサンパ Ecole Sympa = 素敵な学校 <仏語>)


 


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スカイツリーってこんなとこに建ってたのかー。


(全然認識してなかった)



火曜日

さてゆるゆるの東京滞在も最終日。


ゆるゆるホテルをチェックアウトしてゆるゆるごはん食べて下北沢へ向かって、真昼の本番鑑賞。


 


そしてゆるゆる帰るつもりだったのが、一度観ちゃうとやっぱりどうしても夜の本番も観たくなって、今更あわてて終電検索。


幸い上演時間が長くないのでソワレ終わってからちゃちゃちゃっと淀みなく駅へ向かえば最終のひかりに乗れると判明。


まあ、最悪、始発で帰ってその足で出社という手段もありますな、坂本さんの木場ライブの時にやった。


 


と、いうわけで、急遽マチネの予約にねじこんでもらって、金ちゃんたちとパスタ食べてカトチと歓談して、それでも持て余すマチソワ間の半端な空き時間をスタッフ楽屋で涼ませてもらいながら過ごし、夜鑑賞。


 


好きな場面とか好きな顔とか好きな声とか好きな曲とか、観る人それぞれにあるでしょうね。


わたしが大好きでいつも「わあっ」って胸に迫るのは、ダンスに入る直前やフォーメーションチェンジの時、それぞれが自分のポジションまでスッと移動するときの顔、作りこんでるのでもないし素でもない、四方の気配を全身で感受してるような、あの顔がすごい涼しくてカッコイイんだよねえ。特に、文子さんがとても良いんだ。本人に言うと、妙に意識して肩こらせそうなので、終わるまで、言わない。


 


終劇後、挨拶もそこそこに、走って、また乗換駅の巨大コンコースで走って、ぶじ最終ひかり乗車。


おかしいなゆるゆるの旅はゆるゆる帰途に着く予定だったんだけどな。



2012年8月21日火曜日

月曜日

ああ、『屋上の金魚』だ、川端康成の。土地と人とが渾然一体となってこんがらかって絡みつきしがらみつくのです。メモ。






昼前に浅草着。
金ちゃんと田岡さんとハイジさんと仲見世界隈散策。
目的は、観光ではなくて舞台裏用雪駄の仕入れ。でもてぬぐいもいっぱい買いました。


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三省堂本店の中のメガネ屋さんでメガネ新調。なぜわざわざそこで?というのもひとくさりの話があるわけですが、まずは目的を果たせて満足。
とてもいい店員さんでそれも嬉しかったです。

夜、三再観劇。






2012年8月20日月曜日

笹塚

神田まで行く予定が、何かいろいろ縁あって、笹塚でじっちゃんの芝居観てました。


ガジラの『Happy Days』。10年くらい前に流山児で演ったのを観てる。その自家演出版。


篠井英介が演じた役をじっちゃんが演ってました。うん、そこだけ聞いたらどんな役だって感じますね。


詳しい感想はまた名古屋に帰ってから書くとして、10年前ふに落ちなかった美術や演出が、今回はとても腑に落ちた。


台本自体も大幅に改変してる…と思うけど、その辺は、10年前の記憶なのでもしかしたら記憶違いかも。登場人物が倍近かった気がするんだよね、確か。


 


夜は再王者でした。


 


つまり鐘下辰男と天野天街をハシゴ。


濃い一日でした。


昔は対極みたいに思ってたけど、結構近いかもなーと思ったり。


 


あ、そうそう、累東京はもの凄くいいです。これも名古屋ではなんと言うか帯が足りないようなアトモスもや〜を感じたのが、ちゃんと締まった感じでした。


 


 


のっちとカフェでそれ程ガールズじゃないトークをして別れ。


打ち上げに顔出して野菜のおいしい呑み屋でお若いカエラガールズたちのパワーに当てられ。


 


まあ、いろいろ。