2009年10月11日日曜日

第二週末

100円玉つかみどりの箱に手ぇ突っ込んで大量にゲットしてるけど抜けない、みたいな、


抜けないことにはとりあえずその100円玉はお前のもんじゃねえし。


とにかく、手を放せ。それが最善で最短の解決策だ。手を放せ。


執着と解脱のわかりやすい説明例。


 


*


 


秋晴れ。自転車で東部丘陵地帯を駆けまわる。忙しい。


 


夜半、呼び出しかかって急遽呑みに出る。家の目と鼻の先の呑み屋街へ。


着いたら既にハイジ撃沈してた。


田岡のおいちゃんも電話の時点でかなりやばかった。


 


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やばかった。


これ撮った記憶がない柏も意外とやばかった。


 


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お口直しの猫


 


*


 


絲山秋子『逃亡くそたわけ』読む。


その夜さっそくどっかの施設から脱走する夢を見る。


こうゆう話だと知らずに読んで、気分すぎてマズイ。


 


*


 


  自分の感受性くらい


  自分で守れ


  ばかものよ


 


   「自分の感受性くらい」 茨木のり子


 



2009年10月9日金曜日

IAMNOWHERE

旧約聖書が書かれた古代ギリシア語の記述法は句点もなくスペース空けもなくだらだらと続くものだったので、英文に例えれば"GODISNOWHERE"を"GOD IS NOW HERE"(神はここにいる)と読むか"GOD IS NOWHERE"(神はどこにもいない)と読むかは、まったく読み手の解釈次第だ…という話がアーサー・ビナードの本に出てきた。


いい例文だと感心する、シンプルで完全に意味が真逆だ。


天野さんなら、"IAMNOWHERE"(アタシハイナイ/ココニイルヨ)かな、と思う。


 


*


 


怒っているときは自分の正しさを疑わない。強気になれる。だから自分を守るために腹を立てる。


それが虚勢なのはうすうす自覚できる。正しい怒りではない。逆ギレに近い。とても勢いまかせにできない。


虚勢の内側にあるのはなんだろうなと考える。


 


*


 


チャリ走行中。


車道のほぼ中央に子猫の轢死体を見つけてしまう。人通りは少ない。車通りは多い。


カーブのうえに坂道を登りきった極端に視界の悪い場所で、坂をあがってきた車やバイクが一台一台慌ててハンドルを切って死骸を避けている。


そのままにしておくのもしのびなくて、近くに売店があったので紙箱をもらって死骸を回収した。


今ここで車に轢かれたら「死ぬほど猫好き」「死んでも猫好き」の栄誉を賜ってしまう。焦る。


幸い、比較的きれいな状態だったが素手では触れなかった。


目の焦点ずらして「ごめん!無理!」と声あげながらチリトリの要領で手早く箱に収める。


なんで死んでるってだけでこんな触れなくなっちゃうんだろう。怖いのと気の毒なのと吐き気で涙ぐんだ。


その様子を歩道から見ていた売店のおばちゃん達が「じゃ、これもあげるから」と言って紐を差し出した。


「自転車の荷台に載せてもってけ」と。


おばちゃんらの厚意に謝して(反語的用法)、涙目で猫の死骸を搭載して職安へ向かった。


とんだ誕生日プレゼントだ。


 


GODISNOWHERE


 


*


 


夜中、胃が痛くって寒くって気が晴れないで死んでた子猫思い出して、なんの脈略もなく、ああ、見捨てられるのが怖いんだ、と思い至る。


嫌いな人に見捨てられたって屁でもない。


大事なものみたいに扱って「一緒にいよう、そばにいてほしい」って言った同じ人が冷たく「まだそこにいるのかよ」って言う、その怖さ、


面白いことやろう、何かがやれそうだねって言った人が「なんだ結局使えないじゃん」って言い放つ怖さ。


経験上きっとまたそうなるという怖さに身構える。


いつでも威嚇体勢に入れる。防衛の攻撃。


まだ破綻してないうちから重々に用心深い。キレられてないうちから逆ギレの準備ができている。


虚勢の正体。


 


*


 


また、いろんなことが突然動きだした。


こんな巡り合わせでことが進むのもある意味面白い。


ココニイルもドコニモイナイも、ただの視差で決定的な違いはない気さえする。


 


今ここにいる。



2009年10月5日月曜日

第一週末

金曜。


出先から一旦帰宅、スーツ脱ぎ捨て着替えてひまわりホールへダッシュ。


10分遅刻で満席だったが入れてもらえた。吉戸君ありがとう。


終演後出演者へのあいさつもそこそこに次の場所へ。なんかレジャーに忙しい週末。


 


土曜。


二日酔いでかったるい。が新横浜へ。


JR新横浜駅の「駅北口」がわからず構内をうろうろ。


会場着、受付周りにいた関係者一人一人にいちいち驚かれる。


何がそんなに意外?特に疑問はないでしょ?


終演後出演者へのあいさつもそこそこに駅へ戻って時刻表の確認と今夜の宿の手配。


当日予約で超おねうちの宿を至近に確保、チェックイン。


ベッドに腰掛けてひといきついたとたん崩れるように眠気に襲われる。9時そこそこだったけどさからわずに就寝。


 


日曜。


近場を観光。


三省堂でアーサー・ビナードの『日々の非常口』購入。日本語で詩作してるアメリカ出身の詩人、文筆家。自転車に跨るとき金玉の位置をいかにすべきかという些細な重大問題を詠った詩『左右の安全』で山本健吉文学賞受賞。


『日々の非常口』はエッセイ集。タリーズで読む。面白い。一章あたりが短いので電車の中とか病院の待合室で読むのに最適。


夕方、劇場へ。今日のチケットはイムコウに予約頼んであった。


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十五夜であった。


 


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劇場そばに鉄塔もあった 。


 


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ショートおかっぱーズとヒゲ眼鏡君


やっと出演者と話す日曜。イケリョウを男泣きに泣かす。


 


 


 


週末の行動だけアリバイ調書的に書いた。



2009年10月2日金曜日

仮チラシとか

昨日に引き続き、昔の仮チラシ。


本チラシの原画をコピーして使ったり、文字情報だけでまとめたり、仮チラ用にイラスト用意したり、仮チラシもいろいろ。


面白いね。 


 


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『御姉妹』仮チラシ、イラストはZUN。


 


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石田佳代子ファッションショー『スーベニール』仮チラシ(本チラシはポストカード)


かよちゃんの「佳代子」の字がなんでか媒体によってまちまちだった記憶がある。 


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ルッコラの会『極楽鳥には足がない』文字情報のみのチラシ。これの本チラシを見てない。あったはずだとは思う。


 


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当パン表紙。


天野さんの外部演出で、傑作の誉れ高いが諸事情で再演が難しい演目はいくつかあるけど(『夜叉ケ池』とか)、


これも平日一回だけ(しかも多治見)で終わらせるのがもったいないほど面白かった。


田楽座の人たちの演奏による生田楽が入ったり。 


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児童対象劇で客席にはこどもがたくさん来てて、天野さんの手品めいた仕掛けにたいそう沸いていたけど


「わけがわからん」とて上つ方のお気に召さなかったらしいという噂であった。


 


仮チラシではないけど


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『春のぼんぼり』チラシ。これバリエーションが多くて結局ぜんぶで何種類あったのか知らない。 


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チラシ・バリアント。


当日の進行表も出てきた…モノモチいいなあ。


こうゆうものの常として、第一回がいちばん混沌としてて面白かったかな。


どこをどう間違ったか大真面目な詩吟の会の発表とかエコロジーを語る小学生とか出てきて。


面白いっていうか、つまり、うぞむぞ。玉石混交というかノルかソルかというか。


 


 


これはチラシじゃないけど。


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名芸大の大学祭に呼ばれたときのパンフ。


実行委員が過去の公演チラシから切り貼りして作ってくれた。


田岡さんが文字原稿書いたら「酒井久美子」が「漂井久美子」に、「早川司寿乃」が「早川司寿B」に誤植された次第。


この直後、今度は『少年の玉』本チラシで「天野天街」が「大野天街」、「劇場主」が「劇場王」、「オブジェ」が「大ブジュ」に誤植されたという。


誤植ネタに事欠かない秋でした。田岡さんがしばらく「俺の字ってそんなに汚いかなあ…」と気にかけていた。


この出来事が翌年『御姉妹』のカメの決めセリフ「誤植です」に繋がった、のかもしんない。


(名前が「柏ナヲミ」になっている。すうどんが「ナヲミ」にしたがっていた。でも私はこの頃なんでか「ヲ」がイヤだった。今見ると、別にナヲミでもいーんじゃないの、と思う。)


 


*


 


今日は『空気人形』観てきた。レディースデイを待ってたら、そうか、1日と重なったか。映画の日だ。


目的はペ・ドゥナです。


ペ・ドゥナの挙動のそこはかとない不自然さってなんなんでしょう。はまり役だと思います。


キグーにも田中君が同じ回観てて、終演後栄まで一緒に歩きながら「僕もペ・ドゥナ狙いなんですよ」「あのいろんなことがギリギリな感じがハラハラしていいんですよね」など。


そうね、いろんなことがギリギリで妙にリアルな感じがします。言葉や所作のたどたどしさも。ぴちぴちにお若くはないことも。きれいだけど爆乳ではないおっぱいも。


「かわいい」の原義は古語の「かはゆし」、つまり「面映ゆい、恥ずかしい、黙って見ているのがしのびない、気の毒だ、ふびんだ、いたいけな様子が愛らしい」という意味ですが、ああまったく、いみじうかはゆし、と思う。


 


あ、南極料理人はDVDで観ます(田中君がメイキングを撮ってる。ライトフレアと被ってた極寒地での撮影というのがそれだった)。




2009年9月30日水曜日

かたす

脇目も振らずに大掃除してました。「おお掃除」ってか、「だい掃除」。大バーゲンみたいなニュアンスで。


もってけドロボー。45リットル可燃を7袋くらい出したよ。


 


いや脇目も振らずに言うても、人生初めてブルーベリーチーズケーキなんか焼いて「おぐまをその気にさせる会」に持ち込んで皆して呑み食いしつつ百ヤジのビデオ(小森氏編集版)のノーカットバージョン鑑賞してそのままおぐま家に泊まったり、


バル芝居観て偶然トンちゃんと会場で一緒になってシルビアでおしゃべりしたのが楽しかったり、で毎度のことながらまたしてもお互い現住所教えるの忘れたり、


町内の男子校の学園祭が地域住民にも開放されてることを知って覗きに行ったり、その帰りに地元商店街で超特価テレビ台を買ったら心配した店主が車で配達してくれたり、それなりの脇目は振っていたのだった。


 


「整理整頓」とかなまぬるいこと言ってるから要らないものを溜めこんだままになるんだ、もういっそ遺品清掃業者になったつもりで「基本、捨て」の構えで臨んで「あっ奥さん、アルバムが出てきましたけどどーしやしょう?」「そうねーアルバムは残しといてくださる?あと愛用の茶碗と箸も供養するから残しといて」みたいなノリで、と、押入れの中のものバンバン捨てました。時折「奥さん、こいつぁひょっとして記念の品なんじゃ…」とか小芝居差し挿みつつ。


押し入れの中は少しスッキリした気がします。しかしこいつは四次元ポケットです。捨てても捨ててもまだ出てくる。


容れる方はすぐ限界くるくせに出す方は無限。そんな四次元ポケット嫌。収納としてまちがっとる。


というわけで捨てるばかりのだい掃除で、部屋の中が綺麗に片付いたかっていうとそこはもう全然変わらず。押入れと天袋とタンスの中とベッドの下が綺麗に片付いたんですが。


で、捨てもひと段落して、現在紙物整理に入りました。芝居や御能、ライブのチラシとかパンフですね。あとオージャ関係のチラシとか過去公演の資料。


制作部や助成金やってた時期のは公演ごとに几帳面にファイルしてあるんだけど、それ以外のがだばーっと。オージャの公演のもそれ以外のもいっしょくたにドキュメントファイルに突っ込んでいくっていうふうだったから。


よくまあ古いもんもちまちましたもんも捨てずに取ってあるもんだわ。オージャカンおたくで天野ファンだからさ。何年も何年も、押入れに巨大な鼻糞玉をこさえるよにせっせと溜めていたんですね。たとえが悪い。


田岡さんは昔の文集くれるし、ごりんは80年代昔写真のデジタルアーカイブ中だし、なんかそうゆう、懐古の星周りかしら。


 


意外なもの、覚えのないものも出てくる。


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チャンバラヤンの原画コピーですね。なんであたしが持ってるんだろ?ももちゃんがくれたんだったかなあ?


  


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この絵に至っては何に使ったイラストかも覚えがない。千石で天野さんからもらって「すごくイイ!」って言った…ような気がするが。


夜行のカットとかかなあ?萬華鏡に載ってるかなあ?


 


この辺は21世紀入ってからのだからそんな昔のじゃない。


 


もすこし遡って、 


 


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『香ル港』初演仮チラシ。1992年春頃配布。


チラシの写真、一番手前の白いセーラー襟の女の子、カトチですね。カトチ・ずん・石丸さん・英子さん・姫子・智恵子かな。シードホール『カオルミナト』の舞台写真だな。


下の図は高丘の初期舞台プランかな。松生やすつもりだったか。日本海側の京都の入り江の家みたい。勝手口の階段降りると海。


仮チラシって結構面白いよね。


  


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香ル港チケット半券。チケット用オリジナル手書きイラスト時代だ。アマノテンガイ画伯。


 


 


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これは『御姉妹』初演(1988年)のDMに使ったオリジナルのガム包装紙。


クールミントガムの外側の包みを外して、このオリジナル包装紙で巻き直して、公演案内文とチラシと当日精算券とガム1枚をワンセットにしてDMに封入。


昭和の昔、紙芝居観るのにガム買ったでしょ、あの発想です。ガムのおまけが紙芝居なのか、紙芝居のおまけがガムなのかわかんないけど。


芝居の中では「十日間製菓発売のトノサマチョコおまけ興業にお越し下さいましてありがとうございました」とやっていた。


十日間製菓が灯火管制下にかけてあって…て解説したら野暮ですね。


 


しかしDM総数が少なかったとはいえ、一枚一枚ガムを包み直して封筒に入れるなんてそんな手間なことをよくやったなー!マッチラベル貼りに匹敵するぞ。


こーゆーのまたやりてえなー!(ドM発言)


いや、DMの段階から芝居が始まってるっていいなーと思って。


 


ちなみにガムからひっぱがされちゃったクールミントのペンギンちゃんは  


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ちゃんとチケットの中に居るのです。


 


『御姉妹』の案内文は保管してなかったけど、この頃の公演案内文好き。 


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けんちゃんの文だなー。ノン・シルヴァ.jpg時代下って、ノンシルヴァ(1994年)。


これは誰が書いたんだろう。けんちゃんのような気もするけど真似たハト坊って感じもする。


田岡さんの声で読んでもらいたい。ラムネポン。


 


 


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『エンジェル』(1986年)チケット。早川司寿乃画伯描く。


 


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東京黄昏団旗揚げ『磁石姫』(1987年)チケット。田岡一遠画伯描く。


 


チラシもそうだけど、ご案内、チケット、DM、こうゆう「公演本番に至るまで」の細部のモノ&コトがもともと好きなんだな。


お客さんと劇場までの道のりに玉砂利を敷き詰めていくような…というか…芝居の空気とか公演のワクワクとかがこうゆうとこからじわじわ始まってくような…


特に天野さんのやることってそんなのがすごく合う気がするんだよねー。メタネタっていうだけのことじゃなくて。ぴあチケットより手描き画チケット。DTPより活版印刷。背もたれ椅子席より平ベンチ。鉄筋より木造。ガーデニングより坪庭。スーツより着物受付(←自己弁護)。


こやって羅列してくとただのアナクロ趣味になっちゃうな。それとはちょっと違うんだ。時間のフラクタル構造で古いもんの細部に分け入ってくと最新鋭と相似形だったりする、ような。既知は未知なり。T2ファージが極めてメカっぽいみたいな?


まあいいや、とにかく、オージャカンの公演、天野さんの芝居にお客さんを引きこむオージャカンらしい触手があるとすごくいいなって思う、制作がどうとかってことだけじゃなくて、全体、というか、個々の触手…


 


さあて本線に戻って書類仕分け続行するか。


またなんか出てきたらあげる。



2009年9月13日日曜日

降る秋

金曜夜、田岡さんとgeccaでごはんの約束してたのだが、gecca貸切。


残念でした、で、かっちゃん→ぱうぜといういつものコース。結局呑みでしたわね。


久しぶりにいろいろ話したな。久しぶりでもないか。しょっちゅう会ってるか。


柏に持っててほしい、と、昔の少年王者文集もらう。引っ越しで出てきたらしい。『魚ノ少年』が終わって『自由ノ人形』初演直前の頃の文集。


昔は公演が終わるとみんなで文集作ってたのよ。わたしが参加したころはまだギリギリやってたな。『キニエリ』『R自由ノ人形』あたりまで。


「自由ノ人形を書き始める前に、天野が一人一人に宛てて書いてる文があって、それがすごくいいんだ」と田岡さん。


それ、オージャ入ったころに読んだな。ずんから借りてやまっちと一緒に読んで感動したっけ。


 


 


懐古してもしかたない、昔の方がよかったとも思わない、


でもすごかったのは確か、変わってきちゃったのも確か。


今の方が好きに自由にできることもいっぱい、


しがらみや制約やわけのわからないご機嫌伺いもいっぱい。


 


一番に何をしたい?


 


田岡さんは「もう一回役者をやってから決めたら」と言いなさった、「制作は井村さん達が引き受けてやってくれるから柏はもう一度舞台に上がれ」と。


役者にせよなんにせよ、天野さんと一緒にやっていけるのかよくわからない。とにかく、居ないし。


いっぱい話して、呑んで、お互いいっぱいイメージと駄洒落と記憶語り合って、何ができるかわかんないけどパワーと時間だけはあって、稽古にも来て役者に演出つけてた、あの頃とはずいぶん違う。


懐古ではない、ただ、やるせない。遠くなったね。偉くなったね。


 


翌、ふつかよい、うつらうつらと日暮れまで。


呑みすぎたより、体調次第。


雨、寒くなる、ぼんやり過ごす。



2009年9月11日金曜日

雑談-フルサイズ、珍名、おぐま家パーティ

ついにフルサイズCCD(36mm×24mm)搭載のコンパクトなデジタルカメラが出た。


イメージセンサーが35mmフィルムと同サイズということですね。銀塩のレンズと同画角。


「コンパクトなデジタルカメラ」と書いたのは一般に言う「コンパクトデジカメ(コンデジ)」とはちょっとカテゴリが違うかなーと思ったからだ、レンジファインダー機なので。


レンズ交換型のマニュアルフォーカス機を「コンデジ」とはたぶん言わないだろうなーと。


ライカM9。


ボディ77万7千円ですと。ふひゃひゃひゃ。


 


*


 


のっちとお喋りしてて、変な名前の会社の話になり。


「"ギュッとしてね○○"っていう名前の会社から電話があってさ、取り次ぐとき『ギュッとしてねの××さんからお電話です』って声に出すとね、ちょっと」


「なんかセクハラ発言と間違えられそうねえ」


そこから先日のイリマジリセイシさんの珍名っぷりに話が及び。


「イリマジリさんがその会社入ったら『ギュッとしてねのイリマジリです』って名乗ることになるね。ほとんどイタ電だね」


「その人さあ、英語圏行ったら名前・苗字の順になるからセイシ・イリマジリだよね」


「その発想はなかった。そうか、じゃパスポート表記はMr.セイシイリマジリなんだ」


「まあそりゃミスターでしょ、って思うね」


「姓が変わってるんだからせめて下の名前は普通のにしたらよかったのにねえ」


入り交じり、だけならそんなに極端に性的な名前でもないのに、下がセイシだからつい男子中学生的妄想が膨らまざるを得ないのですよ。


「アキラとか…」


「そうそう、ハジメとか…」


「イリマジリハジメ?」


「あ、なんかそれはそれであれね」


「太古の昔、イザナギとイザナミが…とかそういう…」


「アダムとイヴが…とか。神話のやんごとないまぐあい始めになっちゃうねえ」


めでたいといえばたいそうめでたい名前だ。


小牧の田縣神社とか地方の性器崇拝系のおまつりとかそーいうおおらかなめでたさだね。


産めよ殖えよ。入り交じれよ。


 


*


 


来週土曜日のおぐま家パーティのご案内いただく。過去からのクダン関係者に収集かけてるようだ。


最近こぐまっちがハイバイにうつつをぬかして、こりゃもうクダンやる気ないんじゃないかってことで周囲が「おぐまをやる気にする会」として企画したげな。


いんじゃないやる気がないなら無理に焚きつけなくても、インドネシア相当厳しかったらしいし、とも思うが。


それにおぐまっちならほっといても忘れた頃に再起動するよー。


「だってホントにヤバいよ。インドネシアのギャラが破格だったの」


「上に破格?下に?」


「上に!」


「ああそりゃ、これまでお世話になりましたってことだろうね。手切れ金」


「だろ!?こりゃヤバいってんでおぐまを囲んで呑む会をやらなきゃってことになって」


「でも今はハイバイに入れ込んでるみたいね」


「俺はあんなスカした芝居大っ嫌いだね。よっぽど舞台に乗り込んでチンコ出したろうかと思ったよ」


「はい出さないの」


「チンコくらい出せってんだ、主宰もなんか気取ったヤローでさ。あれどこがいいんだ」


「おねいちゃんでしょ」


「あ、間違いないね、お気に入りのおねいちゃんがいると見た」


「こっちもおぐまのエサになるおねいちゃん用意しよう」


そんなこんな、あることないこと、詮索と憶測と謀略と姦計の会である。


 


たとえKUDANProjectが解散してもおぐまんが東京移住しても、実はわりとどーでもいいんだけど、でも美藝公をあのまんまで終わらせられないって気持ちはわかるような。


どーしよーかなヒヤカシで行ってくっかな。(核メンバーでもないのですごく気楽)



2009年9月10日木曜日

あら

寝て覚めたらなんやら胸がかるい。
へえ、言葉は実体だな。


汝何処へ

相談ベタはMy属性としてひとまずおいといて、あちこちに電話してみる。


オージャカンの外部の、比較的近めの周辺の人らと話す。


千葉住民と長いことおしゃべり、楽しうございました。


水谷さん正統派の電話相談、有難く思いました。


いかん書き連ねると円谷幸吉の遺書みたいになる。


田岡さんと週末ばんごはん一緒する約束に。「呑み」じゃなくて「ごはん」とは珍しいお誘い。呑むだろけど。


 


ちゃんと自分で詰めないといかんのだけどそれがまっとうにできるなら人の反応を伺わなくてもいいわけで。まあ、相談ベタ。


結論が見えてて手段がわからない場合なら相談する意味も相談され甲斐も大いにあるんだけどねえ。と、のっちと「相談の難しさ」について頷きあう。


 


言葉、言(こと)分け、ロゴス(言語・論理)。声に出すというのは分別(ふんべつ)することだの。


だので言葉にならない。


未分別だ。


電話切ってからもういちど何がアリで何がナシか分けてみる。


 


誰だっけ、ありちゃんが言ったのかな、「いつも味方に撃たれる」って。


そうよ、退却中でもないのに後頭部や背中に一撃くらって振り返ると味方が「ごめん撃っちゃった」って舌出してるの。


しかもそうゆう傷が深かったりするの。


致命傷かどうかは息が絶えてみないとわかんない。


(息が絶えたら「あれが致命傷だったんだな」ってこと)


 


一切の不安定条件がなかったら(都合のよい条件が揃ったら)一番に何をしたいか?


次に、どれか一つ未知数のことがあるとしたら?


足したり引いたり演算しながら考える、ぐだぐたになってわからんのす、将棋なら、猫が走り込んできて盤ごとひっくりかえしてくれたりも期待できるが。




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2009年9月9日水曜日

ほとんどことばにならない

喫茶あさがお


あてどなくふらふら歩きまわってて発見した看板


なんかかわいいな


 


*


 


今にはじまったことでもなければ今気づいたことでもないけど


わたし「相談」下手だな、って話題を。


 


意見を求めるとか計画の妥当性を判断してもらうとか、そーいうことはできるんだけど


いわゆる、ふつーの、「相談」ができなくて、あまりしたこともない。


人生相談、教育相談、恋愛相談、金銭相談、他。


珍しく相談もちかけると失敗する。


(相手を間違えるとか相談の主眼を間違えるとか)。


それでますます相談するのが億劫になって本格的相談ベタに。


ただの愚痴や陰口・不平不満より、相談の方が建設的なんだのになあ。


 


自分で一度は結論出さないと気が済まない性格なのかな。


答えが出ないことは問題点がクリアじゃないこと。


問題点がクリアじゃないから相談しようにも他人に説明できない。とか。


あと問題そのものを認めたくないとか問題を秘匿したいとか、そういう理由があれば相談はできないだろうなあ。一般的に。


 


今現在、の問題は、たぶんぐちゃぐちゃ混線しながらも説明できるし、隠さんならん事情もない、


ただ自分がどうしたいのかがもやっとしてるので人に相談するところに至らない。


でごちゃごちゃ考えて夜になったり朝になったりしている。


 


何人もの人に話しまくっていろんな意見聞いていちばん落ち着く意見に沿ってみたらいいような気がしてきた。


いろんなもん足すと中庸に近づく。


とりあえず話そう。



2009年9月6日日曜日

北欧

「西岡」じゃない、「西村のエイセイボーロ」だ。


「亀岡山田木材経営団地」と名前が混じっちゃった。


どちらも1970年代の京都ローカル。ちゃんとYouTubeにあるからすごいな。


亀岡山田木材経営団地の、ただおっちゃんが角材持ち上げるだけ(で太鼓が鳴るだけ)っていう一本独鈷なオチが好きで。昭和の地方CMやわあ。


 








これが西村のエイセイボーロ


 


*


 


電話で問い合わせたら「おひとり様ならなんとか」とのことで、一社の北欧カフェ・ミュシカ行く。


「山田晋吾とマキノリョータ」聴きに。共演は北欧系デュオ「ペオレオ」。


北欧と言ったり東欧と言ったりケルト楽器だったり、どう違うかわたしわかんないけど、おおざっぱに「ロマ系」って感じでいいんでしょうか。ジプシー音楽。


ブズーキ、とか、ニッケルハルパ(鍵盤バイオリン)とか、見るのも聞くのも初めての楽器が種々出てきました。


ニッケルハルパは弦が16本あって、でも実際に弾いてるのはそのうちの3本だけであとは「共鳴弦」であるとか、そんな見慣れぬ楽器の解説も入りつつ、ペオレオの演奏。スウェーデンの伝承曲とオリジナル曲。


民族衣装つけてキャンプファイヤーの周りで踊りたくなります。


ペオレオの演奏の後は一休み、軽食が配られて、ミュシカさんのスウェーデン料理と洋ナシのジュースをいただく。


 


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右、ふかしたじゃがいものジャムがけかと思ったら


 


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じゃがいものニョッキ的なものでタマネギとベーコン的なものを包んでゆがいて、ホワイトソースとリンゴンベリーのソースをかけたというものだった。


甘酸っぱ塩っぱいです。学校給食を思い出した、初めてのスウェーデン料理なのに懐かしゅうございました。


あとソーセージと野菜の炒めたのとかベーコンの煮たようなのとか。このお皿と白パン(カンパーニュ的なもの)でかなり満腹した。見た目は軽いんだが。


 


軽食のあと、山田晋吾とマキノリョータ演奏。


基本ブズーキとバイオリン、たまにバイオリンが鍵盤バイオリンの弓を使わない擦弦楽器(名称不明)に替わったり、サポートでチェロが加わったり。


こちらは全曲オリジナル。歌あり・なしが半々くらいの比率だったかしら。


ああ、いいな、やっぱりこの感じ好きだなーって。で、ライヴがいい。


帰り際、いくつかCD購入。


 


ついでによもぎ台まで歩いてヴィレッジ・ヴァンガード寄って店内物色してく。


ベクシンスキーの画集をまーだ買ってないなーと思い出す、が探さない。


『深夜食堂』3巻買って帰る。


小林薫主演で実写ドラマ化するとか新刊の帯にあった。小林薫。なるほどー。


 


*


 


あと一回しか魔法が使えないってゆうリミットが来たら何に使うだろ、とか考える。使ったこと無いけど魔法。



2009年9月5日土曜日

どりょくはしてみる

客入れドキュメント・補 (勝手に)


 


場内誘導時、注意が必要なのは白い服のお客さんと頭髪が薄い(地肌が透ける、またはそれ以上の)お客さんだ。


客席に余裕がある時なら「あちらのお席が見やすくなっております」「どうぞ奥の席からお座りください」などと声をかけてなるべく奥の段差のある席に誘導し、客席が桟敷以外埋まりつつある時でも、通路を潰して後付けした席などを案内する。このようなお客さんに桟敷、特にかぶりつきに着席されると、本番中に照明(またはプロジェクタ)がハレて照明家が計算していたのと違う灯りになってしまうからだ。しかしこちらができるのはあくまで「誘導」「案内」であって拘束力はないので、当のお客さんが最前列中央に陣取ってしまった場合の手だてはない。こんなときは終演後「あのお客さんだけはあそこに座ってほしくなかった」と照明さんに嘆かれることになる。


マジで。


 


*


 


ちょっと無理してでも遊んだ方が気持ちのためによさそうだなーと思ってライヴ情報調べたり。


でも今月の名古屋特に見たいのないな。関東か関西に足伸ばそうかな。とかなんとか。


 


話変わって。


YouTubeで「西岡のエイセイボーロ」「パルナス」「千日前味園」などなどの古いローカルCMをたて続けに見てた。


そしたらなんかのはずみで関連動画にピックアップされた、全然ローカルCM絡みじゃないライヴの動画があって、なにやら良かった。曲調は東欧系。jaajaさんにちょっと近いかな。


「山田晋吾とマキノリョータ」という。検索した。名古屋の人たちで、思いっきり行動半径がかぶってた。


なんだろうねこうゆうのって。ちょっと不思議。永澤さんあたりと接点ありそうだなあ。


jaajaさんとも対バンしてるし、あとETT、小鳥美術館…普段はカフェみたいなとこでのライヴが多いようなんで、ライヴハウスではあんまり見ない名前だったんだな、どうやら。


この手の奇遇に弱いので明日のライヴに行きたいけれどもう定員かー。


明日の会場ってのがまた、前住んでた家の目と鼻の先でね。coffeeKAJITAの一本向こう。


なんだろうこの「狭さ」は。


YouTubeを介してご町内にたどり着く、みたいな。青い鳥はこんなところにいるんだね。



2009年9月1日火曜日

販促姉さん

もとはと言えば「オージャカンてぬぐい発売記念」の販売促進用キャンペーンガールだったのだな、てぬぐい姉さんは。


 


この写真が好きで自分の部屋ん中に飾ってたら、ある日訪れたペコちゃんに「これはやめてーっ」って悲鳴あげられた。


自分ちに置いとくくらいいいじゃんかよう。


というわけでペコモザイク。


てぬぐい姉さん.jpg


わたし日付写し込まないから、誰かが撮ってくれた写真だと思う。


サカエちゃんかな。


今はなきOMS楽屋前。


このOMSの裏(駐車場)側、大好きだった。のんびり一服できて。猫の一家もいたね。


当時は皆20代。カシワは30才最後の日。


のっちはハタチか。


 


そーやって思うと、てぬぐい、なかなか完売しないねえ。


さすが1000本。


てぬぐい姉さん・ももこと.jpg


今フィルムスキャンした1枚。



未来人シアター的な

もし選挙とどまつりと台風とガンダムが一度に来たら夏休みスペシャル特盛りって感じだったろうなあと思った。


 


ところで


プロ機材3.jpg


どうもこの未来人クルーのことが頭を離れない。