2017年2月28日火曜日

たんだく

人間の水は南 星は北に拱(たんだ)くの
天の海面 雲の波

たんだいてますよ、星いっぱいたんだいてます。意味はわからんが宙一面たんだいてますね。
宵の明星、金星が見ごろです。
ありちゃんと川っぱた歩いてて見た金星があまりに光度が高くてあまりに高度が低いので「もしかして星じゃなくね?」と自信がなくなるほどであったが、金星は2月中旬あたりが最大高度だったらしい。まだまだ明るいよ。明るいけど欠けてるそうな、観測しがいがありそう、三日月ならぬ三日金星。その場合の「三日」ってなんだ?



話し合ったり飲んだり。
オージャカン二大作家の天野虎馬と夏の芝居の話とか小説の話とか。
なんだっけ、アパートの2階で溺死する描写がある小説、鈴木いずみのだったっけかなあ。思い出せそうで思い出せなさそうでもやもや。
「最後の1行でどんでん返しのある小説」の話をしていて、和田誠の「おさる日記」くらいしか思い出せず。おさる日記は文体もいい。「〜だから、〜〜なので、〜だと思った。」みたいな、因果関係や論理文を習いはじめたばかりの小学3年生の作文的文体。山下清的文体とも言えるか。あと最後の行でどんでん返しと言えばスタージョンの「シジジイじゃない」が浮かんだけどあれ読んだときそんなに「えっ、そうくるの」とは思わなかったような覚えがある。年取ってから読んだから読み方がひねてたかもな。高校生の時読んだ「メタモルフォシス群島」のラストはめちゃくちゃショックだったけどな。まだ小説を読む目がピュアだったから。
その後脳内書架を検索して思ったけどわしわしそもそも「どんでん返しのある小説」ほとんど読んでないかもしんない。昔読んだ志賀直哉の「転生」は「なんだこのオチ!?」と思った。別にどんでん返しとかではない。

テッド・チャンの『あなたの人生の物語』と長谷敏司の『あなたのための物語』が頭の中でごっちゃになって仕方ないのだけど話しててやっぱり間違えた。天野さんがテッド・チャンを「コスパのいい作家」と形容したのがなんかおかしくて笑う。寡作でしかもどれも傑作なので。コスパか。コスパね。
『バーナード嬢曰く』の中では(読書が面倒くさいけど読書家ぶりたいキャラの)さわ子がテッド・チャンを勧められて「一冊で全作品制覇できるなんて、そんないい作家がいるならもっと早く知りたかった」てなこと言ってたな。まあ、つまりコスパいい系の評価。



夜中の今池で酔っ払いがなんか怒鳴ってるわ、いやあねえ、と思っていたら小堀さんだった。しかも叫んでるのは天野さんの名前だった。どんでん返しだよ。でもないか。ありそうか。もちこじに「今池の中心でアマノを叫ぶ」とか言われてましたよ。まんまじゃないですか。

2017年2月27日月曜日

すま

烏丸ストローク&月ヶ庭公演観にいく。
初烏丸。
「からすまストローク」という響きは「クリスマスと労苦」に似ているなあ、と思ったが、そもそも「クリスマスと労苦」という言葉を発する機会はあんまりなさそうだなとも思う。
あと油断すると「烏丸ストローク」と主宰の「柳沼」さんというのが脳内でごっちゃになって「柳沼ストローク」とか「柿沼ストローク」とかになっちゃう。だれだそれ。名前を覚えるのがとんと苦手なお年頃ですわい。

それはさておき、烏丸&月ヶ庭であった。月ヶ庭というのは柳沼さんが行なった演劇ワークショップ参加者で構成された集団の名前らしい。コンスタントに小作品を作って発表してきたそうで、今回はその小作品の集大成公演『凪の砦』である。

触らせてくれそうで触らせてくれないナビ猫。

観る前に「重いよ」と聞いていたせいかそうでなくてもか、やっぱり「重いな」と思った。どのあたりがワークショップや月ヶ庭参加者で書いて構成した部分でどのあたりが柳沼さんが加筆したり再構成した部分かは知らない。構成や演劇的な仕掛けはよくできていると思った。テーマにも芝居にも真摯に向き合って丁寧に作っているのはとてもよくわかる。全体に重い話からオチでまた重いところに落とすのですごく落差というか高低差のない落ちだなと思った。日常的な死と非日常的な死の対比。
全体の構成が夢幻能形式になっている。意図的にそうしているのだと思う。諸国一見の僧がいわくのある土地にたどり着いて、土地の者に来歴を聞く。そうしているうちに故人が往年の姿で現れて、僧の眼前に当時の様子、そして断末魔の有様を仕方話に語った後回向を頼んで失せ、すべてを見届けた僧が合掌して去る、というのが夢幻能の基本形式。
生者と死者が対峙して、死者の声に耳を傾けるという劇形式が能では確立してるんですよね。だから今回その構成を採択したのだろうなと納得しながら観た。劇構成もだし、アクションを終えた演者がアクティングエリアの外側で蹲踞して次の出を待つのも能を意識した演出なんだろうな、と。鏡板は無いけど降る落ち葉で木の下感を感じつつ。

きちんと考えて端正に作ってあるなあと思うのだけど、話が重いわりにはどうしようもない病みみたいのは感じられなくて、なんか胸に引っかかるものなくスルンと流れて行ってしまうような。よくまとまった卒業論文みたいなんですよね。ちょっとくらい破綻しててもお行儀が悪くても、それ故にかな、胸ざわざわして忘れられない芝居や好きにならざるを得ない芝居ってのが自分にはあるわけですが、そういうのじゃない。物足りないってんでもないんだけど、なんて言うんだろうね、好みの問題と言ってしまえばその一言に尽きます。


終演後はアフタートークが30分くらいあったようですがわしわしアフタートークそんな好きじゃないのでそそくさとおいとまし、原駅前でけいちゃん。アフタートーク後に更に合流あり、あれ?これ先週の博物館行きと同じ面子?先週の続き?みたいな飲み。

なんかありさんの生ビールにスマイル描かれてましたよ、頼んでないけど。
ラズベリーソースで描かれているのでビールがラズベリー風味になってるらしいですよ、頼んでないけど。

2017年2月25日土曜日

土鍋非鍋論

あ、豆腐ブラウニーはビーガン対応だ。卵も乳製品もチョコレートさえ使ってないのだった。豆腐とココアと小麦粉とナッツ。なんでそれでブラウニーができるんだろう。ブラウニーの定義ってなんだろう。



「定義」つながり。
消費者庁の定義によると「なべ」とは、

◆食物等を煮るための容器。アルミニウム製のもの、鉄製でほうろう引きのもの、ステンレス鋼製のもの及び銅製のものに限る。
◆容量が10リットルを超えるもの及び電気、ガス又は石油等による加熱装置を有するものを除く。

とのことなので、ガラス製や陶器製の鍋は「なべ」ではないのだった。
土鍋はなべではない。
「白馬は馬に非ず」に似てますね。似てませんか。韓非子ですね。雁皮紙じゃありませんね。



iPhone5Sの時は職場のロッカーに1日中入れていても問題なかった。
iPhone SEにしてからどうも電波の掴みがやや弱いらしくてロッカーに入れとくと砂時計のようにバッテリー無くなる。
SEの問題なのかOSの問題なのかSIMの問題なのか、たまたまこの個体の問題なのか、は判らない。むしろ今までロッカー内でも問題なく電波掴めてた方が不思議といえる。
真っ暗で狭くて電波の弱い場所でジタバタして急激に消耗していくSEちゃんは面堂終太郎に似ている、と思った。せまいよこわいよせまいよこわいよ。懐かしいな!
で、ロッカーにしまう時は機内モードにするようにしているのだけどたまに荷物の多い朝とか電車が遅れた日とかバタバタして忘れるの。
弱電界で自動的に機内モードになってくれるアプリとかないだろうか。



あたしに断りなくIMAX再々上映とか!
チケット予約の時にメアド登録してるんだからきっとお好きな映画なんだろうなとか再々上映するからまたご覧になれますよとか教えてくれたっていいじゃないねえ!ビッグデータ活用!一回使っただけの通販サイトの要らないDMは山ほど来るのに。

ディスクは…
元々買うつもりなかったんだけど特典にプリヴィズ収録とかされちゃっててそうすると最低3枚組かよ!この商売上手め!BDプレイヤー買わなきゃかよ!
…ってなってます。まんまと。…まんまと。

2017年2月19日日曜日

博物館と商店街

さて、よんぶんワークショップの頃から「みんなで行こう」って言ってた四日市博物館の写真展にやっと行く。
なんだか今年は毎週末四日市通いね。そういう年なんでしょう。
そしてみんなこんなにしょっちゅう四日市行ってて博物館の前通ってるのに、やっぱり「ついで」では見られなかったのよね。だから恒例ミュージアムツアーを開催。「行くに決まってんじゃん」とか言ってたらしい天野先生は欠席。ありがち。

チラシやポスターの感じから、昨年あたり都市毎に出版されてた『○○の昭和』シリーズみたいに市民提供の昭和スナップが中心なのかなーと思ってたら、写真はわりとプロのがメインでした。土門拳、木村伊兵衛、田沼武能、入江泰吉、林忠彦、その他。 長い昭和の中でも昭和15〜30年代あたりの写真が多かったかな。
あと博物館らしく昭和の家庭の再現展示、戦前の台所や文化住宅や、生活用品の展示や。オカダヤの大売り出しのチラシとか。地元ですもんね、今のイオン帝国はここから始まった。
写真も再現コーナーも体験展示もありで面白かったですよ。大人には懐かしく子供には新鮮ってやつですね。

企画展を見た後は、博物館の下のフロアの「時空街道」および「四日市公害と環境未来館」へ。時空街道の桑名の宿では弥次喜多がコチャコチャしてましたよ。
環境未来館のコンビナート建つまであたりの展示をじっくり見てたら閉館時間が迫って駆け足で退室したので、メインの公害と環境のコーナーを見ず。コンビナートの前身が海軍の第二燃料廠だったのとか知らんかった。そりゃ空襲目標にされますわな。土地に謂れあり。

夜は商店街、13日にオープンしたばっかの寿司居酒屋へ。
寿司居酒屋だけど四日市とんてきがある。商機は逃さない系。あとどうでもいいけど「どて煮」が全部「どで煮」になってた。どで。ほとばしる鼻詰まり感。
目の前でバーナーで炙ってくれる炙り牛握り。口の中でとろけるのではまじ君でも食べられるねと評判。
お寿司の次は当然のようにうーさん。移動の途中に目にした看板を発端にこの後ハンドだリップだとちょいちょい挟まれるセクシャルジョーク。
セイコガニ頼んだらほぐして出してくれた。これで無言にならずにみんなでカニ食べられますね。

最後はミドリちゃんのお店でまた田岡さんが女子たちにカラオケ歌わせまくってシメでした。なぜおっさんは勝手に曲入れて人に歌わせようとするのか。本能行動でしょうか。
まあ総じて楽しい飲みの夜でしたよ。



春闘。KDDI労組、契約社員にも正社員と同じ算定形式でボーナス支給するよう要請。同一労組同一賃金。
…KDDIに転職する!

2017年2月18日土曜日

豆腐と航空祭とダンスと

毎年恒例、ハンドメイドチョコ菓子。
今回はチョコと見せかけて実は豆腐のブラウニーだ。
クックパッドで気になって一度作ってみたかったヘルシースイーツ。食べても豆腐感はしない。中しっとりになるのでガトーショコラ風にした方が合うかも。



3月の小牧基地のオープンベースにブルーインパルス来るって。
小牧、住宅街の真ん中の割にブルーインパルスよく来るね。理解ある住民が多いのか。
ブルーインパルスもね、生で見たらきっとすげえってなるんだけどね、当然そうなんだけどね、半端ない人混みがおっかないんだなあ。どっからこんなに人が!?みたいな。俺もか!!みたいな。
子供の頃は飛行機の音すごい嫌いだったのにいつの間にやら戦闘機のエンジンの爆音に萌える大人になりましたよ。あ、草冠のつく軟弱なモエの方です。TACデパーチャーはフィギュアスケートのペア演技を見るようです、ああなんて息のあったシャドウスケーティングかしらとか思うのね。ハイウェイはでんじゃあ・ぞーんですよ。何言ってるかわかんなくなってきましたよ。
小牧のオープンベースは災害派遣系の飛行展示がメインと聞いております、東日本や熊本ではこんな機種がこんなふうに頑張りましたよ的な。そういや御嶽山が噴火した時にあの高度あの気象条件でのヘリのホバリングが世界の度肝を抜きましたっけ、航空力学的に限界超えてるって。クマバチも航空力学的には飛べないらしいですね、計算上。空自とクマバチは根性で飛ぶのでしょうか。限界を超えていく技術。小牧オープンベースはそんなUH-60Jの飛行展示もありますよ。



で。
5月、ローザス来るのね。
チケットまだあるかなあ、ていうか5月行けるかなあ?ファーズも新作も観たいよ。県芸大ホールの「チャレンジシート」ってなんだろう。新国のZ席的なやつかな?舞台がほとんど見えません的な。オペラは音のみご観賞頂けます的な。ダンスでそれはキツいな。
職場でもチャレンジシートってあるよ、四半期ごとに達成目標とか書かされるやつ。営業職はともかく経理事務の達成目標ってなんだろう。今期は料金事故を出しません的な。
さておきローザスである、とりあえずファーズだけチケット確保しとこうかな、さて5月の自分はどんな状況だろうな。



こないだから流れてる英会話教室のCMの歌、カトチだよね?クレジットないから確かめられないけど…
レプトン♪

2017年2月17日金曜日

アラモードとテロル

病床で急に食べたくなるものってある。
たいてい、子供の頃好きだったか子供の頃病気すると食べさせてもらえたもの。
今日はプリン・ア・ラ・モードが食べたくなった。
これは子供の頃食べてみたくて食べさせてもらえなかった贅沢メニュー。コーヒー1杯200円くらいの時代にプリン・ア・ラ・モードは600円くらいしてたと思う。
で、なんとなくスマホでプリン・ア・ラ・モードの画像検索を始めて、本郷にある「名曲・珈琲麦」のスだらけの自家製プリンのプリン・ア・ラ・モードがハートをヒットする。あ、本郷三丁目です。東京の方。名古屋の本郷なら電車乗って行くのになあ。



時事。
空港って一般人が立ち入れる施設の中で最もセキュリティ高い場所の一つだと思うんだけど、空港警備員とか公安職員とか空港警察とか国によっては軍人さんとか常駐してるし、衆目もあるし、にもかかわらず人知れずこっそりじゃなくてああいう場所で白昼堂々暗殺実行っていうのが、見せしめっていうか威力誇示っぽいなーって。そういうところをひっくるめて「小説か映画みたいだ…」って呆然としてしまうね。
この通り、その気になったら暗殺でもテロでも出来るんですよ的な。こないだのミサイル実験と合わせ技で国内外世界中に威嚇してるよね。
どこへ行くんだろう、世界。

2017年2月15日水曜日

配信と通販

ごりんのツイートで慌ててドミューンにアクセスして5時間スペシャルトーク&ライブ視聴。UQの200kbpsでも音声は問題なく(画像の質は荒れるけど)。
真部脩一が今Vampillia正式メンバーなことなど知る。
あと三つ編みの女の子が所謂too many buttons を操ってる絵面ってなんかいいなって(テンテンコのDJ振りのこと)。

数年前に戸川純と仕事した人が「腰悪くしてるから人前には出てこないんじゃないかな」的なことを言ってたのでもうライブとかは無理なのかなと思ってたけど、ライブ復帰だねえ、いやあ、凄いね。



この頃アマゾンに『ロボット・イン・ザ・ガーデン』(デボラ・インストール著)おすすめされる。
タイトルからどうも虎馬鯨を連想してしかたない小説であった。
しかしなんでアマゾンにおすすめされるのか、ここんとこアマゾン経由で買ったの労働安全衛生とか危険予知の本ばっかりなのに。夫のちんぽは店頭で買った。あと書物関係はいつまでもほしいものリストから昇格しない『ゴッド・ガン』とか予約受付中の小林源文のデビュー作『壮烈!ドイツ機甲軍団』復刻版とかがアマゾンのリストに入ってるくらい。ロボット君をおすすめされる謂れがわからないわ。

危険予知訓練テキストの1問。
炊事おばさんと労働安全衛生。

2017年2月14日火曜日

ぶりかえす冬

ほう、新宿ゴールデン街劇場、夢二さん脚色・演出…
ナニするんだろうねえ、ちょっと気になる。夢二さんの演出って見たことないので。「へえ、意外」なのか「ああ、いかにも夢ちゃん」なのか。



原田治、谷口ジロー、おなじみの絵の人が立て続けにお亡くなりです。



narrow & narrow
narrow & narrow
振り返るナロー♪

節は「黒の舟歌」でお願いします。

ナローナローと言ってもナローにも種類がある、一般的なナローの軌間が1067㎜なのに対してあすなろう鉄道は762㎜の「特殊狭軌」なんだそうな、そら狭い。日本の旅客鉄道でこの規格を採用してるのはあすなろう鉄道と三岐鉄道北勢線と黒部峡谷鉄道だけらしいので、3分の2の路線が三重にあることになりますね。特殊狭軌とか貨物駅とかDD51原色とか、三重県北勢部は地味に鉄好み。
たまに富田だか桑名だかあたりで北勢線を見かけるとやけにかわいい電車なのは、ナローだからだったんだな。おもちゃの電車だよね。おさるが運転するやつだね。



夢二さんのゴールデン街のやつと同じ頃だっけ、はまじと坂本さんもあるよね。仙川の。
気になるけどその日は四日市で昭和。
ぱらぱらと個人活動の冬ですね。

2017年2月12日日曜日

新酒とナロー

朝方の夢で水谷雄司出てきた、「還暦の舞を披露する」と言ってステージで20人くらいダンサー率いて踊ってて、「すごいなー、雄ちゃん完全復活だ」と感動しながらながら客席で観てた。
今、左手で美しい絵を描いていると風の噂やネットに流れるSNS情報で聞いています。描くことも踊ることも、随意に己の身体を操作することですね。



あすなろう鉄道にいつ乗ろう?明日乗ろう!
というおとっつぁん駄洒落を繰り出しながら四日市駅へ。
一応あすなろうの旅をメインに、四日市周辺巡りです。
近鉄主催の「酒蔵みてある記」開催の日だったので、まずは近鉄湯の山線乗って桜駅下車、地図を片手の本気のハイキングスタイルの中年男女の後をついて歩けば「清酒鈿女」の伊藤酒造に着くのです。近鉄のイベントの方は別の駅から歩くハイキングコースらしいのだけどわしらはショートカットして酒蔵見学だけ便乗。大きな蔵がいくつかあるのでちょっと別の蔵に入りそうになったよ、いやー何事も先達(地図持ってるおじさん)はあらまほしきかな。
蔵では醸造中のタンクを覗かせてもらって、できたての新酒を試飲して、酒蔵お手製の甘酒頂いて、お土産蔵でデッドストックな盃を購入。
かもしてる!泡がぷちぷち言ってる!
もやしもんの世界だ。
門のとこのたぬきと招き猫と十二支と。

そいからまた電車に乗って更に湯の山側、自然薯料理のお店へ。
自然薯料理の御膳。まーこんなに精付けてどうしようというのかしらねー。
「自然薯は消化酵素が豊富だから腹ごなしがいいはず」と御膳をオーダーしましたが、これが夜まで満腹感を残すことに。自然薯あなどるべらかず。
山は完全に雪雲だね…。

湯の山駅まで電車で行って折り返す。
雪ちらほら。
三重に親戚大量にいるけど湯の山温泉って縁がないわー。いつかゆっくり温泉めぐりもいいね。

そいからそいから、四日市駅に戻ってあすなろう鉄道へ。
あすなろう鉄道の新型車両の愛称は「なろうブルー」と「なろうグリーン」に決定したそうです。あすなろう鉄道とナロー(狭軌)を掛けたダブルミーニングな命名であろうか、と思い、そもそもあすなろう鉄道という社名があすなろとナローを掛けているのか!とやっと思い至る。
なろうブルーではない古い方の車両。おもちゃっぽくてかわいい。ナローだから。
バスか路面電車みたいなコンパクトな車内。ナローだから。
この軌間の狭さでよく横転しないなーと思う。まあ、ナローだから。
古い看板。

途中、ワイン電車に行き違いました。電車貸し切って車内でワイン試飲会みたいなのするそうです。そういうイベントいろいろやってるみたい。

西日野の駅着いたらなんか吹雪いてた!
目的地は歩いて5分くらいの四郷郷土資料館なのですがあまりの雪の勢いにちょっと気分は八甲田山死の行進。途中、金物屋さんの軒先ででビバーク。ちょっと陽が射してきたかも?と希望を持ちつつ「わしわし、ほら、天が味方してきたかも!」「宮村さん、天を持ち出すのは不吉です(八甲田山的に)」とか言いつつ、郷土資料館に着く頃はほとんど晴れてました。通り雨みたいな雪雲だったっぽいな。

で、多少の困難を乗り越えてたどり着いた郷土資料館が閉鎖されてるというオチ、えっなんで、毎週土曜の9時〜16時が開館日って(閉鎖した)扉に大書きしてあるじゃん、今日何曜日?今何時?
と自らの正当性を主張しても閉館しているという事実は揺らがないのです、えー。
無情。
味のある古い木造建築(元村役場)を外側から眺めて今回は敗退。
あと製糸工場跡を見たり神楽酒造の建物見たりと四郷の産業遺産建築探訪。

丈夫な扉の向かうに古い日は放心してゐる。
そして丈夫な扉の向こうを覗こうとこっち側ではぴょんぴょんしている。
亀山製糸工場はご立派な歴史的建造物なのに朽ちかけてて立ち入り禁止で、なんか勿体無い、ちゃんと保存して公開できたらいいのにね。
神楽酒造も今月26日に近鉄の「酒蔵みてある記」で試飲会するみたいです。湯の山線の伊勢松本駅出発、それって結構な距離だよね?今日伊藤酒造で本気のハイキング装備の人が多かったわけがわかったよ。

帰りのあすなろう鉄道は新型車両・なろうグリーンに乗りました。
トラムみたいな座席。

日暮れ、四日市駅に戻り、近鉄に乗って白子へ。
途中17時42分塩浜着のDD51牽引日本石油タキ空返と併走状態になりました。前照灯を点けた夜の貨物もいいなあ、寒さが緩んだら夜の塩浜に写真撮りにくるんだ。

珍道中っていうほど珍でもなかったけどちょっとちょっと「なんでこうなるの?」って笑ったへなちょこ旅、最後はちゃんとおいしいもので〆ました。
次はどこ行こう?
養老鉄道で薬膳列車?三岐鉄道で貨物博物館?あおなみ線でリニア鉄道館行って汽車土瓶ゲットしてくる?
なんかこれはじわじわ鉄子ちゃんへの深みにはまっているような。

2017年2月8日水曜日

あれこれ

各界で話題の『夫のちんぽが入らない』読了。
やっと気付いた、著者こだまって「塩で揉む」の人か!
他人のタンブラーでリブログされているのをたまに目にしていたけどなにぶん他人のリブログなので出典までの距離が遠くて作家名とか記憶に残らないのだ、ひらがな3文字くらいのハンドルネームの女性ブロガーってなんかごっちゃになりやすいし。猫マンガは「うだま」だっけか。ああもうどっちがちんぽでどっちが猫かわからない。ついでに辛酸なめ子とろくでなし子とまんしゅうきつこ、さあもうどれがコラムニストでどれが逮捕歴のあるアーティストかわからない、さすがにわかるか。

ちんぽが入らない半生の自伝は面白いと思ったし読みやすくもあったけど其処此処に20代後半から30代前半の辛かった日々を生々しく思い出させる箇所があるのでたぶん2度と読み返さない。ちょっと心臓煽った。

道しるべあれから狂い幸福です(時実新子)



花柄はそんなに好きじゃないけど台湾で見た客家花布柄がなんかじわじわと可愛くて。もっと花柄物買ってこればよかった!とか思うこの頃。
キャスキットソンやリバティプリントほど垢抜けてない感じがツボったんだと思います。色も容赦なく派手好みで。
キッチン家電やホーロー鍋に描かれてた花柄を思わせるレトロ感というかババくささがナオミのハートを鷲掴みなんだろうな。人はババになると柄もんが好きになるもんなのヨ。



もの思いながらねむるたびに少しずつ何かが積もって、だんだんと、埋もれて、沈んで、いいえ沈降しているのではなくて周りの堆積によって相対的に埋もれて、そうして、ゆっくりと地層に包まれた。我が御世に降るフォトンの眺め、完品のまま蔵っておかれているデッドストックもの思い。

2017年2月7日火曜日

オートとレストラン

おや
これ、もちくんとの三重ドライブでいつも横目にして通りすぎるやつだ、23号線の。
普段お車と縁のない生活をしてますので「ドライブイン」とか「オートレストラン」とか「SA・PA」とか「道の駅」とかとんと縁がないんですよね。
そうですか東海地方で唯一残るオートレストランでしたか。
「オートレストラン」ていう言葉がなんか面白いなと。オートメイションのオート?じゃなくて米口語で「車」の意味なのか。お車で入れるレストラン。お車で見る映画館ってあったねえ、昔。三好かどっかに。行ったことないけど知ってる。

車社会のサービスはなんとなく昔の未来感があるね。そうでもないかな。

2017年2月6日月曜日

ワカシゲ

ワカシゲが「プライム会員ならビデオ見放題なんだよ?」とわざわざ封書をくれた。
知ってる。見たいのいっぱいある。『メーデー!航空機事故の真実と真相』シリーズとか『全国秘境駅』シリーズとか。
でも今うち通信環境に恵まれてない。
快適快速通信環境をくれ、ワカシゲ。



悪趣味かもしれないが、たまに自分の住んでる集合住宅の賃借人募集情報見るの好き。
他の部屋の家賃はおんなじかなあとか、反対側の部屋の間取りはどうなってるのかなあとか。
自分が契約した時から約10年経ってるけど意外と家賃はおんなじなのね。
で、最近退去した部屋が1ヶ月以上かけて大幅リノベーションしてたんで「あの部屋はどう変わったんだろー」とスーモで調べたら、室内洗濯機置場ができてたりトイレに温水洗浄機が設置されたりお風呂がバランス釜から自動お湯はりに変わったり対面式オープンキッチンに3口ビルトインコンロ設置だったり押入れが大型鏡扉のクローゼットになってたりエアコンが最新のに付け替えられたり、なんかすっごいうらやましい!家賃同じ!
部屋替えしてもらおうかしら!

まあ今の部屋は今の部屋で下や隣に騒音の気遣いが要らないという超メリットがあるからそれも捨てがたいんですけどね。お隣とは仲良しさんだしね。
でも室内洗濯機置場はうらやましいなー。



「喫茶琥珀」のリーフレットとともに、父の書棚から発掘した『作家』同人名簿(父も同人だったので)。
亀山巌とか稲垣足穂とか、錚々たる面子だ。昭和37年の名古屋の文化の一端を垣間見る。
亀山巌って名古屋タイムズの社長やってたんだねえ、知らんかった。



あ、スコセッシ監督の『沈黙』に笈田ヨシ出てる。
昔ピーター・ブルックの舞台で見てなんか印象に残ってたんですよ。笈田さん目当てに映画観に行こうかな。
『沈黙』、バチカンで先行上映したんですね。遠藤周作の原作は禁書扱いって聞いたことありますけど。聖職が転向する(踏み絵踏む)話だからそこが禁に触れて。映画は受け入れていただけましたか。

2017年2月5日日曜日

鬼と基地と5億年といろいろと

pHアトリエで「鬼」をテーマにしたグループ展開催中。しげちゃん出展中。
見てきた。かわいい鬼あり怖げな鬼あり、いろいろと。
しげちゃんのてづくりお守り付きおみくじ引く、仕事運大吉、朝歌いながら回って仕事をはじめるとグーらしい。

pH帰りに鳥屋で鳥料理。鳥でらうま。ここはでらうまで値段相応のお店。だからあんまり来れない。

また翌日。パルコで開催中の「大人の秘密基地展」見てくる。一部を除き写真撮影可。
「大人の秘密基地」、知らんかったけどテレビ愛知の番組でそういうのがあるのね。大人の凄ホビー野郎紹介的な。やっぱり模型関連が多いかな。
昨日のグループ展の方が「秘密基地」感はあったな。あと、確かに凄いけど「これ秘密基地とかホビーとかじゃなくて普通に職業ですやん」という作品もあったな(ステンドグラス作家のステンドグラス作品とか)。秘密基地の定義が揺らぐな。
模型系は作品とともに製作手順の解説パネルを置いてあるのもあってそれも興味深く見ました。
木材で戦艦を作る工程とか、石膏粘土で作るミニチュア瓦の製作方法2種とか…
で、アーミー物のジオラマ作ってる人の解説がちょっとすごかったな。
①スチロールを削り出して土台作成
②コルクとほぐした麻縄で植栽
③完成

③完成って!いきなりめっちゃ飛んでますやん!笑っちゃった。

模型・ミニチュア界の有名人といえば荒木智とか田中智とか、あっどっちも智だ、それはともかく何人かは名前や作品が浮かびますが、ミリタリーとか軍艦とか戦闘航空機とかそういう界にもやっぱり名の知られた人がいるわけで、会場で「岐阜基地?岐阜基地(所属の戦闘機模型)だったら中村さんじゃない?」「あ、そうだやっぱ中村さんだよこれ」と戦闘機模型ファンですかね、男性が何人か盛り上がっていて「各界に第一人者がいるんだなあ」と思いました。
中村喜久男さんの岐阜基地F-2B(爆装)

で、今年って岐阜基地100周年なのね。正確には岐阜基地開庁60周年・各務原飛行場開設100周年。秋の航空祭凄い人かなあ、やっぱお祝いにブルーインパルス来ちゃうかなあ、ブルーインパルスが嫌いなわけじゃないのよただ猛烈な人混みが苦手なのよ。



たぬきで。
なんか田岡さんが「100万円もらえる代わりに5億年1人で過ごさなければならない」という(ネットでは「5億年ボタン」と称されているらしい一種の哲学問題)、いわゆる究極の選択系の話をしようとして、
「えっ5億年分のご飯とか着替えとかは用意してもらえるの」
「5億年経ったらインフレで100万円の貨幣価値が無くなってるんじゃあないすか」
と次々に女性たちに現実的な疑問を投げかけられ、話、頓挫する。
「思考実験ができない女子たち」というモチーフのコメディってすごくありそう。書くとしたら三谷幸喜あたりか?
シュレディンガーの猫には「かわいそう!絶対反対!」と愛護方針を打ち出し、トロッコ問題には「サブブレーキ付ければいいじゃん」と鉄道安全対策を提案し、マリーの部屋には「年頃の女の子なのに鏡も見たことないの!?」とマリーの身だしなみを気にかけ、中国語の部屋には「中の人の時給いくらくらいだろう、というか小穴しかない小部屋は労安衛法的にアウトではないだろうか」と労働環境としての部屋を思い、そして5億年問題は「1年に1枚でもパンツ5億枚要るよ!」と旅支度に心を砕く。そんな女子たち。
とりあえず5億枚パンツの入るスーツケースください。
5億年で100万円って時給換算したらいくらくらいかしら。最低賃金は確実に割ってるね。



人って7時間寝るうちの何割くらい夢みてるんだろう。
思い出せない夢の累積って記憶に残らない5億年みたいだよね。



なんだか切実に、頭が良くなりたいなあと思いました。
この歳で地頭の良し悪しはそう変化しないと思うので、さしあたってたくさんの事例を知っておいて、考える力はそこそこでも知識から適切なシミュレーションができるようにしておきたいなあと思います。
たかが「知ってるか知らないか」程度のことでも、知ってたほうがスムーズにいくことがあるからね。
古来モノシリが尊敬されてきたのはそういうことだよな、「知ってる」ってのはやっぱ価値のあることなんだろう。