初日は祝日夜始まり。
調理部、本番観劇。
初日マニアじゃないよ!たまたま動員上の都合で今日入ってくれって言われたんだよ!
よく、なんかムヅカシイこととかヒョーロンぽいこととかテキビシー批判とか抱えながら観てるんだろうって言われるんだけどそーでもないのよ。
ただ口半開きにして、ああ綺麗だなー、すごいなー、好きだなーって。
途中から、なんにも言わなくても言いたいことはもうわかってるから黙ってても大丈夫よ、みたいな気分になって、あんまりちゃんとセリフも聞き取りにいかず、みとれてる。(だから終演後はぼけらっとしてる)。
観ながら、ナボコフの「ロシアに届かなかった手紙」や「ベルリン案内」、小泉八雲の「門付の歌」といった、胸が痛くなるほど好きで何度も読み返した小説や随筆のことを思い出していた。
惹かれる根がおんなじなんだと思う。まあ、郷愁とひとことで言ってしまえば言ってしまえる、それも時代錯誤的郷愁。人は100年後の博物学者になったつもりでこの先ロストされるテクノロジーをいとおしみ、100代前から懐かしく響く「おやすみなさい」の声を聞けるのだ。と思う。