ほんとうのことを知ったらあまりにもかなしい、しかしフランシーヌ、思えば「ほんとうのこと」とはなにでありましょう。
人間、思い込みをひっくり返されると「これが本当のことか」と思いがちです、だから先に知ったことより、より後に知ったことのほうが「本当」であるように錯覚しやすい。
常に自分から見えづらいところにあるものが「本当」であることになってしまう。
そしてそれは対面から見ればわたしの側にあるものが隠された真実ということ。
ほんとうなんてそんな程度の、心証以上のものじゃないのではないかしらと思う。
表には裏がある裏には裏の裏がある、ペラペラしたベニヤの町が虚構なのかそれともそっちがほんとうで重厚なコンクリ群こそハリボテなのか、隠されているのは世界なのか私の方なのか、この世界重ね合わせの日々、夢で結構です虚構で結構ですよ。
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いまさら気づくシリーズ。
詰替え用の青のりを買ってきて瓶に移し替えながら気づいた。
青のり、「開封後は要冷蔵」なんだ…。
実家でも婚家でもそして今に至るまで、青のりを冷蔵庫にしまったことがない。いつも戸棚に入れてた。
そうか。
今日から青のりへの態度を改めることとした。
腐るとかいうんじゃなくてたぶん冷蔵庫入れとかないと褐変しやすいんだろうな、風味が抜けるとかな。たぶん。