2018年6月22日金曜日

夏至の極み乙女

100均で買ったピーラーを長年愛用していたが、ふとしたはずみで冷蔵庫の裏側あたりに落ちて救出不可になってしまった。

セリアがキッチン用品揃ってたっけなーと丸栄まで足を伸ばす。
ただいま丸栄は全館閉館セール中、営業時間も4階より上は1時間繰り上げてるとかで7階のセリアに間に合わず。腹痛を押してわざわざ来たので(別件もあったからだけど)、手ぶらで帰るの悔しくキッチン用品処分セールでハリオの冷茶ジャグ買う。

もしかしてデパートが完全閉店するのを目の当たりにするのってはじめてかもしんない。有楽町のそごうとか新宿三越とか、テレビで見たことはある。閉店の日に正門前で従業員一同がお辞儀したりするんだよね。
名古屋だとデパートがまるまる完全閉店って無かったんだっけ?あ、名古屋駅松坂屋は無くなったか、でも行動半径とちょっとずれてたからそんなに思うことなかったな。

丸栄は主に地下の食料品売り場、特に野菜コーナーにとてもお世話になっているので無くなっちゃうの痛い。春先の木の芽しゃぶしゃぶ用の山椒の芽は来年からどこで手に入れたら良いのでしょう。木の芽を木箱で売ってる八百屋さんここしか知らない。
あと丸栄といえば催事場の中古カメラ市と鉄道模型市ですか。あと貸衣装屋の放出セールとか定期的にやってたね。今日からは最後のカメラ市始まったみたい。

百貨店、デパートってなんとなくいつまでもイメージが魔法の館なのよ、その感じっていうのがスーパーやショッピングモールとは違うの。漠然とした印象の話なので客観的な定義もないんだけど、なにげに階段が大理石とか立派な壁画とかモザイク画とか、高度経済成長の象徴みたいなことでしょうか、そういう宮殿みたいな建物に、尽きない米蔵のよーにあらゆる素敵な品々が陳列されてるイメージなの。百貨店とはよく名付けたもんだ。
子供の頃はわけもなく「住みたい」とか「真夜中の無人のデパートを探検してみたい」とか思ったものよ。絵本『くまのコールテンくん』でコールテンくんが夜中にデパートうろうろする場面が印象深くてねえ、うらやましくて。

絶賛閉館セールで売り場も空いたスペースが目立つようになって売り子さんも少なくなってて、それでもなんか「デパート」のその感じはするのよ、往年の映画女優みたいな気配が。
なんだろうね、こっちの思い入れなのかしらね。


丸栄が無くなって中日ビルが無くなって、そういう時期なんだろうなあ、街の景色が変わりますね。