2017年12月4日月曜日

貨物と鉄と

月に1度の開館なのでなかなかタイミングが合わなかった貨物鉄道博物館にやっと行ってきた!
近鉄富田から天狗の棲まう山へ行く三岐鉄道三岐線に乗って丹生川駅下車、駅に隣接して建つのが貨物鉄道博物館、そしてその周辺に貨物鉄道の屋外展示。

と書くととてもスムーズな旅程のようですが毎度のことで珍道中だったのヨ。
まず三重北勢まで出かけるなら抱き合わせでヨーロッパさんの四日市公演観れるんじゃね?と思ったもののなかなか厳しいタイムテーブルで早々に断念、電車の本数が少ないっていうのが主な敗因、北勢圏内とはいえ丹生川は遠いわ。
ほいでもって近鉄富田駅と三岐鉄道富田駅は改札を出ずに向かいのホームで乗り換えるだけなんだけど、はい、ICカードの罠に嵌まりました。学習してない。いや、伊勢の時はホームにも改札にも「IC乗車券は使えません」って書いてあったけど、三岐鉄道は無警告だったんだもん。改札も精算機もなかったんだもん。幸い丹生川駅は有人改札なので、駅でゆっくり現金払いして、始末書、じゃなかった、有効証明書(精算証明)を書いてもらいました。

ソレハトモカク。

き」が三つで「さんき」ってことかなあ。「さんぎ鉄道」だと思ってたんだけど「さんき鉄道」なのかなあ。
硬貨入れて動くやつ。車掌さんの帽子付き。乗りたい。
実物。

貨物鉄道ジオラマ。
マニアックな「貨車車票差し体験コーナー」。
ボランティアさん達が復元修理した貨車(ワ1形)の中の積荷。この荷物も現役時代を再現するために当時のりんごの木箱とか復元して作られたそう。

つい撮りたくなる黒光りするリベット。シキ160形大物車。
わしわしの「撮鉄」はメタルの「鉄」。
シキの台車を下から撮ってる真横を東藤原行き太平洋セメントタキ返空が通過する。

元々セメントの原料を山から港の方へ運ぶ路線だったわけよね。ていうと、藤原岳あたりで石灰岩が採れるってことよね。火山灰が堆積した山なのかな。アルカリ性かな。噴火してたのかな。
雲ひとつないいーお天気だなー。航空祭の日もこのくらい晴れてたらなあ。
基地祭ボケでこういう形状のものを見ると「ミサイル?」と思ってしまう、正解は古い信号機ですかね。年季いってますね。
庭箱鐵道のシャトルバス。三岐線丹生川駅の貨物鉄道博物館から北勢線阿下喜駅の軽便鉄道博物館まで、お車がないと近いようで遠いこのもどかしさを解決してくれるボランティア運行バス。痒いところに手が届くってこういうことか、素晴らしい…
阿下喜からナローちゃんに乗って楚原で途中下車してねじりまんぽ橋とめがね橋を見て帰るというような地味めの鉄道旅も有りですね。北勢圏域はレア産業遺産がいっぱい。港に行けば末広橋梁もあるしDD51国鉄色は現役だし。

で、今日のところは貨物鉄道博物館だけで満足して、出店のカフェのにんじんケーキ買って切符買ってホームからも一度返空タキを見送って帰りました。
硬券に鋏入れてもらったの何十年ぶりだろう。

ホームの端っこに灰皿があるのも今や懐かしい光景。
蜘蛛の巣も光る。

お天気良かったしか、先月TV番組(「ぐっさん家」)で紹介された影響か、家族連れで賑わってました。
すげーすげー言いながら屋外展示車両にひょいひょい上ってく小学生男子と今は同じ血が流れております、 すげーすげー。
あ、しまった家族連れが記念撮影中だったから後回しにしたワフ車内見学をすっかり忘れて帰っちゃった。
あとお土産に貨物鉄道博物館のカタログ購入しました、お値段の割に写真も多くて解説もかなり充実した1冊です、これがあれば貨物鉄道の歴史がすべてわかる的な。

さー次は阿下喜かな塩浜かなー。