2016年7月5日火曜日

出発、河崎、二軒茶屋

旅行前日の金曜、昼から猛烈に眠だるく、コーヒー飲んでも頭がぼんやり、それほど寝不足ではないはずでそもそも仕事中に眠くなることなんてこの3,4年はなかったのに、なんだこれ、熱の前兆だったらイヤだな、と、不安なぐあい、家帰ってとりあえずひと寝してから旅支度。


 


土曜、伊勢旅行1日目、快晴、なんかやたら汗をかくのは暑いからか焦ってるからか発熱してるのか、まあでもどこも痛くも辛くもないのできっと大丈夫。


余裕をもって起きたのに集合時間かつかつの地下鉄に乗る、あれ、どこで間違った?


(不穏な予兆のような)


 


14名でお伊勢行き特急に乗り込む。


伊勢志摩ライナーのサロンカーはすごく広くて豪華なボックス席、でボックス間の仕切り板が高くて隣のボックスの様子が見えないのが少人数グループだといい感じなんだろうけど大人数だと区切られちゃって残念だなと思ったり。


ま、完璧な造りでも乗っているのはわずか1時間ちょいなんですけどね。


車内で大人の参加者にはもちくんから旅の栞が、お子にはわしわしから旅の栞(ぬりえ版)が配られてざっくりと行程のおさらい。


特に何か采配があったわけでもないがお席が飲み組とソフトドリンク組に分かれてた。私は体調が微妙なのでいちおうまだお酒は控える。


で、ソフトドリンク組、間一髪で乗り過ごしそうになった。ボックス間の高い仕切りが災いして他のチームが降り支度をしていたことにまったく気づかず、ホームに到着してからごりん「あれ、ここ伊勢市駅じゃない?」と、そっから大慌てで荷物抱えてドアまで走ったよ。ドアの影も見えないときに「ドアがしまります」のアナウンスを聞いた時には(次の宇治山田からならタクシーで引き返してもワンメーターだし!)とか頭をかすめた。でもなんとか全員降りれた。ヨカッタ。珍道中珍道中。


 


伊勢市駅でメンバー増員、タクシー分乗と歩き組とに分かれて河崎・川の駅を目指す。


運転手さん「どの道通っていくの?蔵の中の通り行く?」


私「どの道でもいいですよ、どこ通っても川の駅で前の車と合流できるし」


団子先生「前の車の後ついていってくれればいいから…」


運転手さん「前の車もう先行って見えないからついてけないわ、どの道にする?蔵の道?」


私「川の駅に着ければどれでも」


運転手さん「前の車はもうわかんないからね」


私「(いや、だから)最終的に川の駅行けば落ち合えるんで別の道でも大丈夫です」


運転手さん「蔵の道っていうのが道の左右に古い蔵が並んでてね、で、どの道で行くの?」


私「(ああもう)蔵の道通ってください!」


なんだろう、なんか通じ合えてなさがものすごもどかしかった。


 


運転手さん「他の車は大丈夫?」


私「ちょっとはぐれちゃってもケータイで連絡取りあえるから大丈夫ですよ」


運転手さん「ああ、ケータイなかった頃は公衆電話探しまわらなきゃいけなかったけどねえ」


団子先生「その状況だったら公衆電話でも連絡取れない…」


わしもそう思う。


 


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川の駅の建物は旧蔵を改造して、かつて伊勢を走った路面電車・神都線の駅舎を復元したのだそうだ。


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カメもいる。


 


川の駅からもちくんがチャーターした屋形船にのって二軒茶屋へ。


案内のおいやんによるとこの川は近辺の生活排水がすべて流れ込む川だとかで透明度ゼロの抹茶色、そんでも川の上の風が気持ちよくて鵜だの鷺だのもいて、なかなかに川遊び気分を味わい。


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ぬけがら


 


二軒茶屋では地ビール屋さんで地ビール回し飲みしたり地名の由来になった(船着き場の近くに二軒の茶屋があったそうな)お茶屋さんでお餅のサービスを受けたり。(船チャーターのおまけで付く)


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二軒3.jpg


 


それからまた船で河崎に戻って旧蔵町を散策。どの時代もお金回りの良い人の建物は贅沢。


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伊勢うどんが美味しいと噂のごはん屋さんで皆で遅めのランチ。


伊勢うどんのバリエーションが多彩で、しかしお店の前の看板は冷やし中華始めましただったり、かつ丼が美味しそうに思えたり。


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伊勢月見うどん頂きました。


 


河崎からまた伊勢市駅に戻って、参道の角の渋い観光店で一杯飲んで時間調整後、今度はJRで二見浦へ。


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駅改札にて、


「ICカード使えませんって書いてあるよ」


「でも改札通れたよ、使えるじゃん」とか言ってる一行に一抹の不安を感じつつ、小銭を作りたかったのもあって自分は切符購入。


オチを言えばワンマン電車で無人駅のためICカードでは下車清算ができないのであった。二見駅に停車中してから、やっちまった方々が一人ひとり運転手さんから「IC誤入場」の証明書を書いてもらって現金で支払い直し。かれこれ10分は発車が遅れたはずです、どうもウチのらがご迷惑をおかけしまして。


用心深く切符で乗った組はホームでまちぼうけしながら、


ごりん「『トラブルがあり列車が遅れております』とかアナウンスされちゃうのかしら」


わしわし「『体調の悪いお客様がいらしたため列車遅れております』とか…」


はしやん「『具合の悪いお客様』じゃね?」


わしわし「ソレダ」


なにかと具合の悪いお客様たちです。


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反省のポーズと決め込む団子先生


 


なんで伊勢市駅の改札でICカードで入場できちゃうかっていうと、JRと近鉄の合同改札機だからなんだな。近鉄利用者用にICカード対応なんだよ。


まあ「ICカード使えません」だけじゃなくて「ICカードではJRの駅は出られません」って理由まで書いてあったほうが親切だとは思う。


 


ようよう発車する列車に一同頭を下げて、さて気を取り直して夫婦岩を目指しましたよ。


 


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