2016年7月29日金曜日

海無し県のうふぎは最高だぜ~!


 


…結局うなぎになったのです。うちの課長が「うなぎがいい」とわがままを言ったらしい。


夏の盆地をてくてく歩いた後はうなぎですよね。


外はぱりぱり中はふわふわで旨かったよう。


 


そして課長はポケモン3匹くらいゲットしなさっていた。


「いや僕はゲームやらないんだけど、息子がやってるから協力のために…」


なんの言い訳ですか、そして出張中に喜々としてポケモンゲットの報告しに来ないでください。いいですけどね。


 



 


昔PicasaというGoogleのサービスを使っていた。


今ひとつしっくりこないんで使わなくなってた。


そうしている間にPicasaからGoogleフォトというサービスに移行していた。


 


で、伊勢旅行の写真のアップロード先はどうしようかなと考えていて「そういやPicasaがフォトに変わったんだったな」と思い出す。


1枚当たりの写真サイズの上限もPicasaの頃より大きくなってるらしいので(確か以前利用しなくなった理由の一つがこのサイズ制限だった)、そんじゃ伊勢写真はフォトに放りこもうかな、と、とりあえずGoogleフォトにアクセス、昔共有用にアップロードしてその後まったく見てなかったアルバムを何年かぶりに見る。


完全に記憶から消えてた写真に衝撃を受ける。


写真っていうかこの時期の記憶、ない!


年表的に「この年はあれとあれがあった年、わたしはこれとそれをしていた頃」というのは覚えてる、というか知識としてある、のだけど、リアルに自分が体験したいっこいっこの事柄としてこの写真の日々を覚えてない!


…疲れてたんだと思う。あと半端ない鉄貧血で脳が常に酸欠だった。ひでえなあ。


 


写真は写真で衝撃的なくらい酷い写真でした。いい大人が揃ってなにやってるんですかこれ、っていう。いちばん大人な振舞いをしているのが小学生っていう。


 


伊勢旅行も肝心の内宮参拝の記憶が1分ぶんくらいしかないよ。


 



 


ほんとはね、今の食べ頃はうなぎじゃなくてあなごなんですよね。


焼きあなごがでら旨いお寿司屋さんが近所にありまして、誰か連れてってあの旨あなごを食べさせたいなあ、そしてまるで自分の手柄のように自慢したいなあ、と何年も思っています。



2016年7月26日火曜日

ぽけぽけしい

先日、帰宅途中、中央線車内から鶴舞公園を見下ろすとずいぶんと人だかりができていた。


なんかお祭りだったっけ、ビアガーデン開設とか、でも平日なのになあ、とかなんとか思った。


今日、やっぱり見下ろす鶴舞公園に人だかり、お祭り続いてるんかな、いやけっこうな雨だぞ、で、はっと気づく、ポケモンGOか。


まあお祭りといえばお祭りですね。


繁く降る雨の中、傘さしてスマホ片手にうつむく人々がうろうろとまどい歩く姿に、なんか「さまよえるオランダ人」って言葉が浮かんだ、ワーグナーか。


その後知った情報だと鶴舞公園は今や「ポケモンGOの聖地」として世界に知られているそうで、ポケストップが40カ所以上あるとかミュウツーが出現したとか、噴水付近は真夜中まで芋を洗う混雑ぶりだそうで。イングレス時代にちまちま登録申請してきた人がいるんだろうねえ。


何がキッカケで人が集まるかわかんないもんだね、テキ屋さん急いで。


 



 


わたしはゲームやんないのです。


 


自分はやんないですけど、ハードとソフトががっちり紐付いててあのゲームをプレイするためにこのゲーム機を買う、という時代を傍らで見てますので、スマホアプリで配信されるプラットフォームフリーな現状に「未来だなあ…」と思ったりする。


つまり以前は、たまごっちが人気っつっては家族総出でおもちゃ屋さんに並び、どうぶつの森が話題っつっては3DS求めてゲーム屋さんに行列ができた、まずそっから始まって、いかに入手が困難かというのをお茶の間のニュース映像なんかで見て人気っぷりを知ったものなのよね。


今はダイレクトだもんね。配信開始された日の午後には公園にプレイ中の人だかりができてるんだもんね。スピーディだよねえ。


そして以前はゲーム機の売り上げを伸ばすためにゲームを開発してたのが、ゲームを配信してアイテムに課金させるというのもなんかダイレクトだなあって。お金が生々しいというか。「課金」かあって。


 


公園入口にさまよえる人々見ながらそんなこと考えてた。


 



 


指先に治りにくい湿疹ができて、そんで、痛みもある。


ヘルペスか、汗疱か、ひょう疽か、主婦湿疹か、さあどれだろう。明日は皮膚科だ。



2016年7月24日日曜日

遠くへ行きたい

巨泉の訃報に隠れがちに、灘本唯人氏の訃報。


なんていうかね、目の前でバタバタとシャッターが降りていくのをなす術もなく見ているような心地ですよ。慣れ親しんだ時代を作った人たちが亡くなっていきます。そういうもんなんですけど。なんの不思議もないんですけど。


 


人の死に慣れないし、上手く歳を取っていくことのモデルがないし、いつまで経ってもアンチエイジングだの生き生き活躍だの、自然に抗って、そりゃ高齢化社会にもなりますわよ、この折り合いのつかなさはなんだ。最適への野望に食い尽くされていく。


 



 


今週はずっと残業でした。


残業した分寝る時間が後にずれ込む生活なので残業が続くと辛い。


 


で、朝っぱらから社内のことで不快な思いをした金曜、とりあえず今日は定時退社っすねと乳酸菌の主査と2人、「ベルサッサ」(昭和くさい言葉だ)をめざして普段の1.3倍くらいのスピードで粛々と仕事を片付けていくのだがこんな日に限って偶にしかない手間のかかる案件やかなりレアなややこしい案件が3つも4つも重なり、午後からはお茶も飲まずトイレも行かずに残りの案件に取り掛かるのだがどーにも終わらずに終業ベルの音を聞き、「今日あんた定時で帰るんじゃなかったっけ」「主査こそ、もう6時ですよ…」結局1.3倍のスピードのまま残業になだれ込んだため普通の1日と半日分くらいの仕事量をこなして月を見上げて帰る、という疲れる日で、朝の腹立ちもまだ続いていたのがもうだんだん腹立ち疲れしてきて、いろいろあいまって悲しくなってきて、どんよりして引きこもって過ごす。


 


朝の不快もひとくさりの話はあるのだけど今は割愛、ただ、傍らで聞いてて「こいつアホか!?」と思った瞬間に、主査が「あんたアホか!?」と怒鳴っていたので、少し溜飲を下げる、報われないながらも多少は救われた気がします。


ヨーグルトとジャム作りは手練れだが政治的工作はものすごく下手そうな主査ではある。


 



 


月末は社用でうなぎをご相伴に預かれる予定が「土用が近いのでうなぎは凄く混みそうです、やっぱり別のものでよろしいでしょうか」と先方よりご連絡あり、もちろん否はございません、ですがちょっと楽しみにしていたのでした、うなぎぃ。


 


自力でうなぎ食べに行こうか花火に出かけようか、次週末は迷いどころなのです。



2016年7月18日月曜日

夢で逢いましょう

日焼けした肩の皮がぺろりぺろりと剥ける。日焼けの皮むきなんて高校生の時以来?


大人なので慎重にぺるーんって剥いて大きい1枚もの収穫、小学生の自分が羨ましがるやつだ。


こんな経験もうしないだろうなあ、久々で楽しい。あと人生で2度と経験しなさそうなのといえば乳歯抜くとかかしら。


 



 


上司から菌をもらって継承中のヨーグルトに、上司からもらった手づくり杏ジャムを添えて朝ごはんにする。


結構なお点前で。


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冷蔵庫にはもちくんからもらった梅醬油もあるよ。


結構なお点前で。


 



 


週末はピスコの2周年祝いと伊勢旅行反省会やってきたよ。


 


反省点


・暑すぎ


・やっぱおぐまさんいないとダメでしょ


・駅の注意書きには従う&全員揃ってから電車に乗る


・横書きなのに右綴じ


 


いろいろある。


そして構想十年の旅の実現は各人の旅気分を刺激したようで、次は宿浦に行こうとか三崎に行こうとか秋にBBQしようとか、伊勢でも言ってましたねそれ、旅が終わる前に次の旅話。


 


たびはいいなあ。


 


田岡さんが「前回の南勢町旅行の写真をもちくんに見せたい」というのでアルバム持ってく、あれも珍道中でした、いまだに語り草の。


 



 


今回の写真もそろそろどっかにアップロードしなきゃと思い、が、今固定回線持ってないから計画的にやらないと通信規制くらっちゃうんだな、ちょっとお待ちくださいね。


 


暑さでぼーっとしながら撮った写真が意外と全員集合に近くて、そうとわかってたらちゃんと集合写真として撮ったのにその場では気がついてないから2人足りない、あとそんなにちゃんと皆こっち見てない、残念な1枚であった。


 



 


職場の健康診断で視力が落ちすぎですって呼び出しくらってた。


で、このたびメガネ新調。レンズだけ買うよりセットものの方が安いのよね。


非球面極薄レンズもセット価格追加料金なしでOKというのに惹かれたのであるが、最後に「パソコン使いますか?最新のブルーライトカット加工でこんなにブルーライトを遮断できるんですよ!」と見せられた遮断効果が凄かったのでついついブルーライトカット加工のレンズ選択、結局それで7000円くらい料金追加。


実際にブルーライトが目に悪いのかどうなのかはよく知らんのだけど、最新技術に弱いのです。



2016年7月12日火曜日

なつなつ

ああ。


グランピング、グランピング。


せっかく会社の若い人に(この言い方が年寄り臭い)新しい言葉を教えてもらってもすぐ忘れるこの頃。


なんかあの、巷で流行りのおしゃれキャンプ。キャンプ用具とか自分で用意しなくてよくてホテル並みに快適にアウトドア気分が楽しめるやつ。こないだ話してて出てこなかった。


でもわしら別にキャンプがしたいわけじゃなくてBBQがしたいだけのような気もしますよね、じゃあいつもの公園で良いのでは的な。


 



 


今回、選挙のお知らせハガキが届かなかったような。


最近デリバリーのチラシが大量に入ってるから紛れて捨てちゃったのかなあ。


とりあえず投票所に行ってハガキない旨を伝えて、住所から探してもらってあとはいつも通り、生年月日で本人確認してつつがなく投票用紙もらい。


念のため本人確認証持参してったけど不要でした。


 


…ハガキ紛失しても、手ぶらで散歩の途中でも、すんなり投票できるってすごいなあ、そういう理念があって出来上がってるシステムなんだよなあ、と感心もするし、一方で、住所と生年月日だけで本人確認ってゆるすぎねえ?なりすますやついないのかねえ?と思いもする。


耐タンパ性…じゃなくて、なんだったっけ、偽陽性と偽陰性、正当なアクセスを排除することなく、かつ不正なアクセスはブロックする、とかっていうセキュリティのアレ…


選挙の場合は選挙参加の機会を奪わないこと、つまり「正当なアクセスを排除しない」ていうのが最重要なんだな、と思う。


 



 


こないだのお伊勢行きで。


伊勢うどんで有名というお店入ったら、Foursquareだったかの情報で「オムライスが美味しい」と判明。


それ以来喫茶店のオムライスが食べたい欲がふわふわ脳内を舞っていて。


 


成就。


喫茶店のオムライスは綺麗な黄色だなあ。


(お皿が大きすぎてコーヒーと一緒に頼むとトレイに乗り切らない喫茶店にて)


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2016年7月11日月曜日

紙の思い出

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旅の記念の紙もの。


栞、宿の箸袋、河崎で購入したエスサイダーの復刻絵はがき。


 


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旅の栞ぬりえ版(中身は幼児向きと小学生向きの2パターン)、ハイジさんから小学生向きのご所望があったので増刷。


カシワともちくんのマークは田岡さんに作ってもらった、ちゃんと柏ともちと月が組み込まれている、天野さんがお気に召したもよう。


 


麻吉の夕餉の時に「セミノールって何?何頼んだの?」と訊かれて「農薬」と答えたら「農薬?!なんでそんなもんがあるの?ていうかそれ飲むの?!」と、わりと本気にされてしまった、「またまた、本当は何なの?」くらいの軽いツッコミを予想してたのでまさかの反応であった。ゴメンナサイ。


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セミノール=農薬の元ネタは24年前の南勢町旅行の栞の一文なのであった。「果物というより殺虫剤みたい」というのが24年間頭から離れなかった。


そしてこの度セミノール=農薬の名前としてより多くの人の記憶に刻まれたことは、…


歴史は繰り返す、じゃなくて、誤知識の拡大再生産、きっとどこかでまた誰かに伝播するのです。



2016年7月8日金曜日

没供養

旅の栞用に調べて探して訳したのに没になった漢詩があるので供養に載せる。没になった理由は田岡さんの猛烈な反対による。えー。


 


伊勢河崎について調べるとあちこちのサイトに「頼山陽が伊勢旅行の折に漢詩に詠んだ」と書かれているのに、どこも肝心の当の詩が記載されていない、という。


たぶんどこかのサイトが最初に「頼山陽が〜」と書いて、みんながそれを引用・孫引きしたもんでその一文だけが拡散してどんな詩だったかは誰も知らない、みたいな事態かな。誰も聞いたことないご当地ソング。


そんじゃまってんで自力で調べる。幸い頼山陽は人気があるので比較的本が探しやすい。


頼山陽の漢詩選集に伊勢旅行の記があったので年代にアタリをつけて次に全集を繙く、こんなんデータベース化してればすぐに検索できるのにね、で、ようやっと河崎の句を探しだして口語訳したという経緯。


 



 


勢田川沿いの町、河崎は伊勢の水上交通の要所であった。


江戸時代の文人・頼山陽が母を連れて伊勢詣に訪れた際、河崎から二見浦へ向かう様子を漢詩に詠んでいる。


五言律詩の響きに西暦1829年の晩春を思い浮かべられたい。


 


 


河碕。舟赴雙鑑浦。


   (文政十二年三月二十八日)


 


春帆不嫌緩


舎轎就江灣


暖靄三河郡


斜陽兩勢山


此行從阿母


何處不郷關


到岸投村店


鮮魚酡醉顏


 


<読み下し>


河碕。舟にて雙鑑浦に赴く。


 


春帆(しゅんぱん)緩むを嫌わず


轎(きょう)を舎(お)き江灣に就(つ)く


暖靄(だんあい)は三河の郡へつづき


斜陽は兩勢山にかかる


此の行は阿母(あぼ)に從えば


何(いずれ)の處(ところ)か郷關(きょうかん)ならざらん


岸に到り村店(そんてん)に投せば


鮮魚は醉顏(すいがん)を酡(あか)らめん


 


 


雙鑑浦…二見浦。


轎…駕籠。乗り物。


舎…「やどる・やすむ・身をよせる」等の意味があるが、ここでは「おく・すえる・用いない」の意か。「あえて駕籠を利用せず舟旅を楽しんだ」と解釈できる。


江灣…伊勢湾。


就…おもむく。近づく。


暖靄…暖かいもや。靄には「なごやかな雰囲気」の意味もある。わきあいあい。


兩勢山…詳細不明。北勢・南勢の山々では夕陽がかかる範囲として広すぎると思われるが、天草灘の光景を「雲か山か呉か越か」と大胆に詠んだ山陽ならありえない誇張表現でもなさそう。あるいは外宮・内宮の杜を指すものか。


阿母…(親しみをこめて)お母さん。


郷關…ふるさと。


村店…いなかのはたご。ひなびた宿。


投す…逗留する。泊まる。


醉顏…酔い顔。


酡…赤らむ。飲酒により顔が赤くなるようす。


 


<おおざっぱな訳>


おだやかな春、風は凪いで舟の帆はゆるみがちである。


舟の進みはゆっくりだが、駕籠を使わずに水路で伊勢湾へ向かう。


あたたかいもやは伊勢湾をまたいで三河の国まで包み込み、


夕日は伊勢の二つの山に差しかかっている。


この一行はわが母に従って旅をしているので


どこへ行ってもそこがふるさとのようなものである。


二見の岸に着き、ひなびた宿に泊まれば


新鮮な魚で酒がすすんで酔った顔がますます赤くなるのだった。


 


頼山陽は安永9年12月27日(1781年1月21日)~天保3年9月23日(1832年10月16日)の文人、歴史家。


この詩は山陽50歳の時のもの。


『東海道中膝栗毛』の完結が文化11年(西暦1814年)であるので弥次喜多のお伊勢参りから15年ほど後の紀行である。


春といえば春一番なんぞも吹いて風は強そうなものだが、旧暦のため文政12年の3月28日はグレゴリオ暦の5月2日にあたる。季節的にはゴールデンウィークの光景ですね。


「此行從阿母」とあるとおり、この旅は山陽の母のほか「一家眷属したがえたので、よほど楽しいものだったらしく」と後世の研究者に書かれている。楽しい旅にあやかりたいと思います。


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2016年7月7日木曜日

旅の終わり

お伊勢で見かけたカラオケ屋の看板。


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店名といいロゴといい、全体的にしりあがりさんっぽい…


 



 


真夜中に蚊にかまれまくって目覚めるという不如意はあったものの、夜はおおむね快適、朝日とともにウグイスの声が聞こえたりして浮世離れした夜明け。


(床の間にリキッド蚊取が用意されていたのに朝になってから気がついた。不覚。)


女子の就寝部屋は8畳間くらいの和室を3部屋分仕切り開け放した大部屋、これお客さんが大人数じゃないときは1組1部屋なのかな。隣の声筒抜けだな。


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このような額がかけてある。


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じいさんたちが楽しそうに歌うとる。


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なんやわからんが楽しそうだ。


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…じじいなにしとる。


 


朝風呂を浴びてぷらぷら朝の麻吉を探検してますと、干魚を焼くいい香りがしてきます。


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麻吉の朝食。


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今は使われていないようですが古い厨房も残っています。


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かっこいいもんですね。かまどって罐(かま)なんだなあ、と今さら。


 


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麻吉のくねくね道を上から。


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男子部屋の窓がかっこいい。


 


朝食の後は各自出支度を整えて、ロビーにて大清算会開催。特急乗った人乗らない人、乗車券買った人買ってもらった人、お酒飲む人飲まない人、組み合わせがいろいろでけっこう手間な清算会であった、フローチャート図欲しい。


清算会を終えたら旅館玄関前で集合写真を撮って、さて出発。


まずは三交バスに乗って猿田彦神社に参ります。 


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すでにカンカン照り。


 


そういえば、なんのかんのの始まりは猿田彦さんだった気がします、ハマジが三重の仕事で知り合ったのが猿田彦関係の人だったんだっけ?


詳しいこと忘れたけど「猿田彦の宮司さんが面白い人で、いつかあそこでやりたい」とか言っていたような。すっげー昔。


そのころ秀太郎さんの話もしょっちゅうしてたよね、三重に面白いことやろうとしてる人がいるからいつか紹介したいって。10年くらい経ってやっと実現したんだけど。


 


猿田彦さんの後は内宮詣でへ。ところで三重の人って「ないくう」って濁さずに発音するね。そっちが正当なのかな。


そしてこのあたりから写真と記憶がめっきり減ります、水分補給と歩くのとに必死でした。


上は70歳から下は2歳まで、この真夏日に一人の脱落者もなくお参りを済ませられたのはすごいと思う。


内宮さんで無心に手を合わせた後、一行はおはらい町へ。


そこには念願の赤福氷が待っているのです。わあい!赤福氷って食べたことなかったんだけど、初物で参拝成功を寿ぐのです!




赤福氷の次は貝物です。 


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後ピンでポン、割りたての岩ガキ。


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昼下がり、東京早帰り組が神都バスに乗ってお帰りに。


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骨抜きさんまください。


 


そろそろ暑さもやわらぐころ、帰りのことを頭において一行は宮町に移動。


このときのタクシーの運転手さんが伊勢の飲み屋情報をいろいろ教えてくれて、ゲツ屋に行ったら湯豆腐と手羽先は絶対頼まなきゃ、と、意気込んだのにお店満員、で、せっかくなんで運転手さんのオススメ店にゴー。 


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開店時間よりちょっと早かったけど開けてくれたよ。


やきとり旨かったです、あとうなじ(せせり)丼。


エアコン様の涼しい風で体を冷やしつつ、今回は概ね予定通りに行けたね、次は宿浦に行こうなんて話題、伊勢旅行実現まで11年かかってますからね、次のタビは何年後かねえ。


 


たらふく食べて飲んでお会計して外出てまだ昼間の明るさなのにめまいを覚えつつ、伊勢市駅まで歩いて、さてお帰りですよおわりです。


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改めて見ても、やっぱり今一つ不案内な案内だよなあ。


 


余裕ないけど3分後の近鉄特急に乗ろう、特急券は車内で買おう、ということになって、近鉄なら皆はICカードで乗車できる、ICカードを持っていないもちくんとチャージしてないわしわしが慌てて切符購入して振り返るともう誰もいない、もちくんとふたり焦りに焦って改札からホームに走ってベル鳴る特急列車に間一髪乗り込む、で、先に乗ってると思ったのに誰も乗っていない。マジか。


ここで電話、「乗っちゃったんですけど」「乗っちゃったの?!」


もちくん及び取り残され組と「次の停車駅で降りて待とうか」「そうしようか」「いやもう帰るだけだしいいんじゃない」的なやりとりがこれまたやや錯綜し、で、結局、まあどのみち流れ解散なんだしこのままでいいでしょ、と結論して席に体を落ち着けたころ車掌さんの検札、


「特急券買わずに乗っちゃったので清算したいんですけど」「乗車券は?」「これです」「これはJRの切符ですよ。近鉄の乗車料金が必要ですね」


なんたる二重オチ、どーいうこったい。


再度もちくんと対策会議、とりあえずこの場で最寄り駅までの近鉄乗車料金+特急料金を清算してやっぱり次で降りよう、そこからJRなり近鉄急行なりに乗り換えれば損失が最小限で済むだろう、…という旨を取り残され組に報告。


すると「次の駅松阪だから、ありの知ってるいい店に行こう!」という話になり…


なんだろこの珍道中っぷり、旅の目的はウケ狙いじゃないのに!


あと猿田彦神社っていう「みちひらき」と「みちびき」の神様の本家本元にお参りしてきたのに、この混迷混乱っぷりはナニ?道を拓いたり導いたり水先案内したりしてよ神様。


笑えたり情けなかったりどっと疲れたりやっぱり笑えたり、やっと後続と合流できてほっとしたり、で、もうなんか泣けてきて、もう。


 


昨日のIC騒ぎも今日の切符違いも混乱の原因は伊勢市駅の改札のような気がします、いや注意力があればどっちも防げたことなんだけど、もう伊勢市駅の改札はJR・近鉄合同にするのやめてほしい。うっかりな旅行者のために。


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焼肉屋なのにたこやんだし。


 


たこやんの肉は旨かったですよ、なんか懐かしい系の焼肉。梅田屋とか思い出す。


意図しないことも旅の醍醐味、面白ければいいのです。


 


いろいろありましたがJRの切符の払い戻しもできてまあまあ結果良しです。


次は伊勢若松の穴子が食べたいです。


 


38度で焼かれるとやっぱり痛いですな。何十年ぶりだ日焼け。たぶん人生最後の日焼け。 


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2016年7月6日水曜日

麻吉

先発隊は二見から五十鈴川下車でお宿へ。


伊勢市駅のロッカーに荷物を預けてる隊は伊勢市駅までバスに乗って行って荷物取って部屋飲み用の酒類を買いだしてからお宿へ。


 


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麻吉だあ!


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麻吉の内側だあ!


 


お風呂で一日の汗を流した後は、 


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宴会広間で夕餉だあ!


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グラスかわいい。


 


わしわしは五ケ所湾特産のセミノール(のジュース)を頂く。


誰もセミノールを知らなかったため注文時にざわめきが起こる。


 


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個人的に「一匹付の煮魚食べるの綺麗コンテスト第一位」なお皿。


最下位は天野さんかな(腹のとこほじるだけ)。


 


井村さんが社長シリーズの森繁みたいだったり、天野さんの浴衣が常にだらしなさすぎたり、ごはんが美味しかったり、弥次さんが歌ったり、ありちゃんが旅の栞の歌コーナーを歌ったりしまして宴盛り上がりました。


夕飯の後は部屋を別の大部屋に移して持ち込み酒で第二部開始、わしわしは夜の麻吉撮影。


 


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麻吉灰皿。お部屋内は禁煙というのが今時です。


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建物内の階段はどれも急勾配。チトコワイ。 


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洗面所。


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文化財。


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鑑札みたいなやつ。


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夜に行っても麻吉です。


 


夜半、遅れて現地集合の一団が到着して全員集合、翌日は猿田彦さんに参ります。


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麻吉のウェルカム・スイーツ。



2016年7月5日火曜日

ふたみのうら

駅舎が夫婦岩です。


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夫婦岩まで約1Kmの参道には古くて渋い日本旅館(重文)とかさびれて渋いおみやげ屋さんとか、二見興玉神社の遣いのカエルちゃんとか、それから巣立ち間近のツバメちゃんとかがたくさんいました。


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ショーケースいっぱいのカエルちゃん(陶製・那智黒の石製・ガラス製・貝製などあり)。


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屋根の上にもカエル。


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窓の下にもカエル。


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看板の上にもカエル。


 


炎天下、二見の駅から歩いて最初にくじけそうになる頃に海岸に着きます。


海だ!あとちょっとだ!でまた奮起して歩いて、 そろそろ意識が混濁するころにようやく。


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神社着。石灯籠にもカエルちゃん。


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夫婦岩の前にもカエルちゃん。


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手水だってカエルちゃん。


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王国じゃあしかたあんめえ。


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王国の上にもカエルちゃん。


 


伊勢市駅から別行動で外宮に行った井村さんへおみやげのおまもり買う。


ぼけ封じと若ガエルと夫婦守りのどれにしようか、絞れなかったのでもういっそ全部井村みやげに。


 


こんなにカエルちゃんだらけでさぞハイジさんは楽しかろうと思いきや、あのへんの一団、神社とほんと目と鼻の先の貝焼き茶屋に入ってすっかり酒宴でらっしゃるの、え、駅から950m歩いてきてあと50mで神社と夫婦岩なのに、そこで終了って意味わかんない。


大あさりとサザエとビールで賑わう酒飲みの集団の中で、ごりんとはしやんが静かに仲良く冷やしぜんざいを召し上がっていたのがおもしろく。


一杯飲み終わる頃には夕刻近く、シーパラ行きはカットしてバスで駅・宿方面に戻ります。


 


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キャンバスのシートはバスが巡る伊勢志摩名物が描かれております。



出発、河崎、二軒茶屋

旅行前日の金曜、昼から猛烈に眠だるく、コーヒー飲んでも頭がぼんやり、それほど寝不足ではないはずでそもそも仕事中に眠くなることなんてこの3,4年はなかったのに、なんだこれ、熱の前兆だったらイヤだな、と、不安なぐあい、家帰ってとりあえずひと寝してから旅支度。


 


土曜、伊勢旅行1日目、快晴、なんかやたら汗をかくのは暑いからか焦ってるからか発熱してるのか、まあでもどこも痛くも辛くもないのできっと大丈夫。


余裕をもって起きたのに集合時間かつかつの地下鉄に乗る、あれ、どこで間違った?


(不穏な予兆のような)


 


14名でお伊勢行き特急に乗り込む。


伊勢志摩ライナーのサロンカーはすごく広くて豪華なボックス席、でボックス間の仕切り板が高くて隣のボックスの様子が見えないのが少人数グループだといい感じなんだろうけど大人数だと区切られちゃって残念だなと思ったり。


ま、完璧な造りでも乗っているのはわずか1時間ちょいなんですけどね。


車内で大人の参加者にはもちくんから旅の栞が、お子にはわしわしから旅の栞(ぬりえ版)が配られてざっくりと行程のおさらい。


特に何か采配があったわけでもないがお席が飲み組とソフトドリンク組に分かれてた。私は体調が微妙なのでいちおうまだお酒は控える。


で、ソフトドリンク組、間一髪で乗り過ごしそうになった。ボックス間の高い仕切りが災いして他のチームが降り支度をしていたことにまったく気づかず、ホームに到着してからごりん「あれ、ここ伊勢市駅じゃない?」と、そっから大慌てで荷物抱えてドアまで走ったよ。ドアの影も見えないときに「ドアがしまります」のアナウンスを聞いた時には(次の宇治山田からならタクシーで引き返してもワンメーターだし!)とか頭をかすめた。でもなんとか全員降りれた。ヨカッタ。珍道中珍道中。


 


伊勢市駅でメンバー増員、タクシー分乗と歩き組とに分かれて河崎・川の駅を目指す。


運転手さん「どの道通っていくの?蔵の中の通り行く?」


私「どの道でもいいですよ、どこ通っても川の駅で前の車と合流できるし」


団子先生「前の車の後ついていってくれればいいから…」


運転手さん「前の車もう先行って見えないからついてけないわ、どの道にする?蔵の道?」


私「川の駅に着ければどれでも」


運転手さん「前の車はもうわかんないからね」


私「(いや、だから)最終的に川の駅行けば落ち合えるんで別の道でも大丈夫です」


運転手さん「蔵の道っていうのが道の左右に古い蔵が並んでてね、で、どの道で行くの?」


私「(ああもう)蔵の道通ってください!」


なんだろう、なんか通じ合えてなさがものすごもどかしかった。


 


運転手さん「他の車は大丈夫?」


私「ちょっとはぐれちゃってもケータイで連絡取りあえるから大丈夫ですよ」


運転手さん「ああ、ケータイなかった頃は公衆電話探しまわらなきゃいけなかったけどねえ」


団子先生「その状況だったら公衆電話でも連絡取れない…」


わしもそう思う。


 


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川の駅の建物は旧蔵を改造して、かつて伊勢を走った路面電車・神都線の駅舎を復元したのだそうだ。


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カメもいる。


 


川の駅からもちくんがチャーターした屋形船にのって二軒茶屋へ。


案内のおいやんによるとこの川は近辺の生活排水がすべて流れ込む川だとかで透明度ゼロの抹茶色、そんでも川の上の風が気持ちよくて鵜だの鷺だのもいて、なかなかに川遊び気分を味わい。


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ぬけがら


 


二軒茶屋では地ビール屋さんで地ビール回し飲みしたり地名の由来になった(船着き場の近くに二軒の茶屋があったそうな)お茶屋さんでお餅のサービスを受けたり。(船チャーターのおまけで付く)


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それからまた船で河崎に戻って旧蔵町を散策。どの時代もお金回りの良い人の建物は贅沢。


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伊勢うどんが美味しいと噂のごはん屋さんで皆で遅めのランチ。


伊勢うどんのバリエーションが多彩で、しかしお店の前の看板は冷やし中華始めましただったり、かつ丼が美味しそうに思えたり。


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伊勢月見うどん頂きました。


 


河崎からまた伊勢市駅に戻って、参道の角の渋い観光店で一杯飲んで時間調整後、今度はJRで二見浦へ。


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駅改札にて、


「ICカード使えませんって書いてあるよ」


「でも改札通れたよ、使えるじゃん」とか言ってる一行に一抹の不安を感じつつ、小銭を作りたかったのもあって自分は切符購入。


オチを言えばワンマン電車で無人駅のためICカードでは下車清算ができないのであった。二見駅に停車中してから、やっちまった方々が一人ひとり運転手さんから「IC誤入場」の証明書を書いてもらって現金で支払い直し。かれこれ10分は発車が遅れたはずです、どうもウチのらがご迷惑をおかけしまして。


用心深く切符で乗った組はホームでまちぼうけしながら、


ごりん「『トラブルがあり列車が遅れております』とかアナウンスされちゃうのかしら」


わしわし「『体調の悪いお客様がいらしたため列車遅れております』とか…」


はしやん「『具合の悪いお客様』じゃね?」


わしわし「ソレダ」


なにかと具合の悪いお客様たちです。


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反省のポーズと決め込む団子先生


 


なんで伊勢市駅の改札でICカードで入場できちゃうかっていうと、JRと近鉄の合同改札機だからなんだな。近鉄利用者用にICカード対応なんだよ。


まあ「ICカード使えません」だけじゃなくて「ICカードではJRの駅は出られません」って理由まで書いてあったほうが親切だとは思う。


 


ようよう発車する列車に一同頭を下げて、さて気を取り直して夫婦岩を目指しましたよ。


 


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