2018年1月16日火曜日

三岐鉄道の旅① アゲアゲ阿下喜

さて今月は1週ずれて第2日曜に三岐鉄道の鉄道博物館が開くのであった。
今回は先月行かなかった北勢線阿下喜駅の軽便鉄道博物館に行ってみたく、そして先月現地で知った阿下喜-丹生川間を結ぶシャトルバスに乗って貨物鉄道博物館も再訪したく、あとC-PLフィルターを新たに入手したので試し撮りもしてみたく、とにかく北勢へ電車でGO。

三岐鉄道北勢線はあすなろう鉄道と同じく狭軌(ナローゲージ)なのである。軌間762mm、通称ニブロク(2フィート6インチ)。
おさるの運転手かしらっていうくらいちっこいよー
たまたまレア車両に乗れました、200系K77編成、緑とクリーム色は北勢線開業100周年記念カラー。車両と車両を連結器ではなく台車で結ぶ特殊構造とのこと。
車内からは連接台車は分かんないけどこの辺のパーツは特殊連結車両独特のはず。
あと車内には古い車両ならでは、旗日に旗を立てるためのポールスタンドがありました。
昭和の時代は各家庭の玄関にもデフォルトで旗日用のポールスタンドが作りつけられてたっけなー、お正月とか祝日にはおじいさんが朝から旗立てるんだよ。
向かいからノーマル型式の車両がやってきます。可愛い黄色だ。
藤原岳は雪化粧してますが平地はお天気に恵まれました。風もない穏やかな晴天です。

途中、東員あたりだったかに車庫がありまして、黄色の保線車両がちょこんと待機していました。…ナローゲージのバラスト運搬車、ちょーかわいい!運転するのはおさるの保線作業員?そしてナローゲージのマルチプルタイタンパもあるのかしら??
と、働く鉄道の旅は徐々に盛り上がりまして。
終点阿下喜、着。
駅のすぐ脇にある軽便鉄道博物館保存のめっちゃ可愛い北勢線旧車両が、既にホームから見えています。
ナローゲージのさらに半分サイズのミニナロー電車も運行中。
転車台は昔北勢線で使用されてた実物だそう。
よくわかる軌間比較。
旧車両とねじり橋の模型。

軽便鉄道博物館もボランティアさんの手作り感色濃い小さな博物館です。ナローにはこのプチな感じが似合うと思うー。
展示されてる北勢線の成り立ちなど読んで、元々阿下喜が関ヶ原-四日市港を結ぶ流通の要所だったことを知る。江戸時代は員弁川を利用した水路で、明治以降は小回りが利いて敷設費用もお安い軽便鉄道で、山から海へ物資を運んだのですと。
資料に添えられた100年くらい前の阿下喜の町の写真が意外なほどモダンで、煉瓦造りの洋館に垢抜けた着物美人、はー、温泉と猪くらいしかない秘境の山村かと思っててすみませんでしたって感じです。阿下喜は伊賀街道より都会。

さてこのノスタルジックな赤い電車はちゃんと中に入れるのです。
モケットも緋毛氈のように赤い。
古いメーターはなんかグッとくるよね。メーターで司令室を埋め尽くしたい松本零士の気持ちはちょっとわかるよね。



運転席周りのあれこれに盛り上がりは最高潮を迎え。
しっぱつしんこー。