2018年1月15日月曜日

介護と娯楽

先週は母の通うデイサービスセンターがテレビで取り上げられていた。通所6年目だかの妖怪御老人、じゃない要介護老人である。
テレビ愛知の番組というので東海地方のローカル番組かなあと思ったら全国区だったようです。
介護施設の中に(リハビリ&リクリエーションの一環として)パチンコやらカジノやらがあったり天然温泉があったり、っていう夢のデイサービス、使用されるのはリハビリ運動に励むと貯まる館内通貨。母から聞いてたのでだいたいの感じは想像してたけど、思ってたのよりもさらにご立派な施設であった、いっぱい教室があって人もいっぱいでお子たちも出入りしてて、なんだか学校みたいだねえ。

館内通貨制の取り組みについて、社長さんが「要介護になるとお金の管理は家族が握って本人が自由にできるお金が無くなってしまう」と言ってたのが印象に残った。
ああそうだよな、というか、それが当然すぎて意識もしてなかったけど、お金も自由にできなくて車の運転もできなくて身体も思うように動かなくて、という状態は、ちょっとした軟禁状態に似ている。施設内限定とはいえお金を稼いで好きに使えるのはたぶん被介護者の尊厳や矜持にも関わってくるんだろうなあ。


母は陶芸コースでリハビリと芸術創造に励んでおりまして、取材入ったらしいけどカットされちゃってしょんぼりしてたっぽい。意外にお年寄りはテレビ出たいもんなんだな。相撲取りとか名古屋城とか犬とか猫とか五郎丸選手とか個性的な焼物を日々量産しておられるが、フラワーアレンジメントやフラダンスの方が華があるからかなあ。