2011年9月1日木曜日

夏の翌日

コンデンス観ると金子光晴の「ドンカクの唄」思い出すのよね


「ドンカクは酒場『どん底』のカクテル」と添えられた詩。


 


  ドンカクをなみなみ注いで


  コップをまへにおくと


  ふしようぶしように


  この世界はうごきだす。


 


ではじまる。


 


  ドンカクをなみなみ注いで


  コップをまへにおくと


  コップのふちにつかまって


  小さな人魚が唄をうたふ。


 


  "おいで、放蕩者、


  お前が死ぬときに


  悲しむのは


  この母一人だよ。


 


  お眠り。私の腕で。


  お前がどんな悪党でも


  私にはおなじだよ。


  かはいゝ坊やだもの。"


 


まあ、コンデンスだけじゃなくて、イキルのときも、金子光晴の詩を思っていたのですが。


 


 


アルビノス2.jpg


「アルビノス」