2009年2月12日木曜日

油甘物と快楽

ロイズ。デパ地下の特設売場が人だかりする時期になりもうした。


例のチョコレートコーティングのポテトチップスは以前なんかの芝居やってるとき誰かの差し入れで食べた。金谷ミヤちゃんだったかな。


なぜかそんなにハマらなかった。


ポテトチップス+チョコレートってすんごいカロリー高そうだなーとか、そんなこと考えてた。


脂質と糖分の組み合わせが一番太るそうで。


でもこってり系のおいしいものは脂と甘みで決まる。


グルメリポートが「口の中でとろけるー」「あまーい」ばかりになるのもむべないことである。リポーターの語彙が貧弱なせいばかりでもない。


どこかの研究所で「おいしいものは高カロリーである」という定説を実証しているのを新聞で読んだ。


脂質と糖分で舌が満足した後、カロリーとして吸収されるときに脳の報酬系回路のスイッチが入るんだそうである。


舌が満足して脳が満足する。一粒で二度おいしいってわけ。脳の満足が、満足度の深さやリピート行動につながる。


味覚の刺激だけでカロリー吸収につながらない場合は報酬系回路は作動しないらしい。


砂糖は麻薬だと誰かが言ったけど、ある意味ほんとだ。


大昔、脂質や糖分はそうそうまとめてに口にできるもんじゃなかったはずだ。狩猟民族が狩りに成功したとき。くだものだのハチミツだのが手に入ったとき。


たまの高カロリー食はこんなにもおいしいと脳が烙印を押すことで、次の仕事(狩り)への意欲が湧くように、そのような回路を神様が仕組んだのかしら。


報酬系が作動する刺激行動には、摂食のほかには性交や音楽、麻薬なんかがあるそうで。


食事とセックスは個の生存と種の繁栄がかかっているからわかるとして、麻薬も神経系に直接作用するからわかるとして、音楽がそんな本能レベルの快楽に結びついてるのは面白いと思った。


NO MUSIC,NO LIFEってか。「ってか」って付けちゃうけどさ。


 


ああそっか、じゃあ、ライヴ行ってメシ食ってエロいこといたしましょう、とゆうデートコースは報酬系神経回路的にたいへん正しいんだなあ。さらに薬物キメてれば完璧だ。


完璧な快楽の追求。