2018年8月3日金曜日

空や空気や架空の街や

今夜はそんなに暑くないなー
暑さのピーク過ぎたのかもねー
…と思いながら気温を見ると夜8時にもかかわらず31℃、ぜんぜん涼しくなかった。
でもそんな暑く感じない気がするー、身体が暑さに順応してきたのかしらー
とも思ったが、台所に立っているうちに猛烈にくらめく、順応してない、慣れてない。これ暑さに麻痺してるだけだ。
そーいや室内で熱中症にかかるお年寄りもやせ我慢でエアコンつけないわけじゃなくて、加齢で暑さに鈍感になってるんだって聞いたことがあるな。そーいうことか?

そしてそうしてそうなって、年をとるとはこういうことか?そうなのか?

お伊勢旅行の後、暑い日に伊勢メンバーと会うと「伊勢旅行の日よりマシよー」「だって伊勢は38度よ、38度」とか言ってましたけど、今年の夏はお伊勢の記憶を軽く超えたなあ。天気予報の「予想気温39℃」に驚かなくなりましたもん。びびったのは最初の日だけ、二度目からは「今週末も39℃かー」って扱いがライトに。

熱いフライパンの前に立つのがイヤで食が偏りがちですが、爽やかな綿や麻を着るためならアイロンは我慢できる不思議。ブレーカー上がらないようにエアコン切った部屋の中でかけるスチームアイロンはなかなか死ねる夏である。

今年は雨の降らないわりに雲が多いですね。毎朝毎夕、雲見上げて歩く。

入り日の前後の時刻が好きです。夕焼けがあざやかで空色のグラデーションがみごとで日が落ちると不思議な赤い色が街を包みます。
マジックアワーといい逢魔が時という、なにかしらマジナイの気配のする時間なのでしょう。
長く伸びきった影が消えて空気は不思議に明るいのに何もかにもが逆光じみておもてが昏い、影が無くなって陰が濃くなる、家や電柱やビルのシルエットが世界を縁取って藤城清治の絵の中みたい、ただシルエットだというだけでビルも電柱もなんであんなに遠く感じる?
しかもそんな時間はほんのすこし、あっというまにただの夜になるのです。

短い天体幻燈ショウですね。