2017年3月28日火曜日

鉄路と水都

大垣の新進美術家を紹介するという大垣市文化事業の企画展「ミズマクおおがき2017」にしげちゃんことヨコヤマ茂未がピックアップされてるというので、恒例ミュージアムツアー開催。の、つもりが、もちくんと天野さんは既に行ってて、ハイジさんは演劇教室の本番付きで…というわけで、ありちゃんと田岡さんとわしわしでツアーGO。
桑名から養老鉄道に乗って70分間の鉄道旅を楽しむ小旅行でもありました。
養老鉄道乗るの初めて。
桑名駅の乗換えで切符買ったりIC清算したりで目の前に目的の電車がいるのにわたわたしたけど無事予定通り乗車できまして、車窓から鈴鹿山脈だの山景色眺めながらプチ酒盛り。いやー養老鉄道って「薬膳列車」とかやってるしボックス席車両もあるもんだと思ってたら通常の運行車両はロングシートオンリーなのね。ロングシートで3人並びで車内飲酒。だって旅だもの、だって春だもの。
(後でよく見たら薬膳列車もロングシートで横並びでお食事会してたわ)
さすが路線に名を冠すだけあって養老駅はなんかそそられる佇まい。
大垣駅前の魚民。銀行建築風。
大垣といえば水まんじゅう、水まんじゅうといえば金蝶園。
さっそく金蝶園で各種和菓子を購入して、店内で水まんじゅう頂く。
水まんじゅうの開始時期は5月頃と聞いていたような気がしますが、ラッキーなことに今年はちょうど本日(3/25)解禁だったそうで。商店街の各和菓子屋さんの店頭で涼しげな仕掛けが見られました。
じょぼじょぼじょぼ。

舟下り乗船場のテント。ペイント瓦。
龍の橋だ。
会場のスイトピアセンターは徒歩15分くらい、目印らしい目印がないのでちょっと一瞬不安になる頃に到着する感じ。

今回の大垣市推しの新進美術家は3人、空間インスタレーションの人と洋画家の人、それからしげちゃん。
いやーしげちゃんが圧倒的だったよ。
しげちゃんの作品は平面と立体と両方。
色づかい、線づかい、面づかい、大胆で、繊細で、鮮烈で、怒涛あふれるようで、でもささやくようで、その組み合わせ方に重ね方、まあなんと、総じて「圧倒的」と。
すげえな、と。
立体、天井が高いから映えるな、面白いな、と思う。もしこれをハポンみたいな背景のとこで展示したらもっとフォークロア的な何か(モンゴルのゲルとかジプシーのテントとかネイティヴアメリカンの儀式小屋とか?)に見えるんだろうなあ、とか、市美の吹抜けみたいな天井の超高いとこで展示したらまた違う「天から垂れてくる感」が出てくるんだろうな、とか想像する。
で、この吊りものたちは中に入ったり頭に被ったりする体験型展示、入るとまた内側の景色と内側の音世界が広がってとても素敵、シーツで作った秘密基地感、カーテンに隠れて絵本を読む幼児のしあわせ的な。
人が入ってる姿がまた面白い、やなぎみわの「砂女」やオバQを連想。


これね現場で見るととても動物的な印象だったけど写真にすると植物的になっちゃうんだな、光の加減かな。月下美人の花みたくなるね。


ぜひ現地に行って現物を見て被って体験して頂きたいと強く思う展覧会であった。
パンフに一部図録あり。
機関紙の記事ははせさんの市民演劇インタビューと向かい合わせ。
しげちゃん界を堪能したあとはお近くの八幡様へ。
水都源泉。
そしてお詣りしておみくじひいて御朱印をゲットしたところでありちゃんは桑名へ舞い戻り。
せっかく大垣に来たので田岡さんと駅前商店街をぶらぶら散策。
ナンデモヤ。
同じ屋号で同じロゴで同じ業種で3軒並んでいるけど、経営者別だそうですよ。えっ。
大垣市民の心のホームセンターであろうか、ナンデモヤ。
アルミのお弁当箱に竹魚籠、手洗器から骨壺まで、どこで売っているのかわからないようなものがすべてある名にし負わばのナンデモヤ。いつかここでお買いもんしまくりたい。
大垣城前、ビリヤードエグロ。
お城。
ス毛。
もとはなんという看板だったのだろう。

遅いお昼ごはんを食べてJR駅に出たとこでちょうどしげちゃんとばったり巡り合わせ、一緒に名古屋帰って桑名からありちゃんも駆けつけてgeccaで乾杯。
楽しい大垣の1日でした。