四日市で一糸座『泣いた赤鬼』。
文化熟女号に便乗させてもらってよんぶんへ。
なぜか土曜マチネ日曜ソワレという珍しいタイムテーブル、風はぴーぷーだが日差しはぽかぽかの冬の土曜日の昼間であった。
一糸座、は、糸あやつり人形の結城座の当主、当代孫三郎氏のお兄さん(先代孫三郎)と弟さん(当代結城一糸)が結城座を離れて旗揚げした糸あやつり人形劇団、
泣いた赤鬼、は、去年だったか一昨年だったかに公演中止(無料公開リハーサルあり)になった演目、このたび「著作権保持者の方との交渉により、上演可能になりました」と聞いております。
さて。
古い日本語って綺麗だなと思った。「古い」というと語弊があるかしら、要所要所挟まれる原文の、戦前の児童文学の平明な文体が綺麗だなあと。
観るうち、ついこのご時勢柄、差別主義者だのヘイトスピーチだの、ISだの、双方の偏見だの、いじめだの、マイノリティだの、そんな現実の有象無象に重ねるのは野暮だなあと思いながらも連想せずにはおられず、はたまた昨夜NHKで取り上げてたジャミラのことまで脳裏に浮かんで、詮方なく遣る瀬ない。話のオチは知っているしっていうかそもそもタイトルでオチてるし、なんだか赤鬼さんより先に泣きだしてしまった。
何かを得ますと何かを喪いますがよろしいか。
人形劇の人形は独特のはかなさせつなさをまとっていると思う、今回はあんまりそういう「人形ならでは」の感じはなかった、なんでそう感じたり感じなかったりするんだろう、演出かなあ、役者と人形の絡み方とか見せ方とか。
客席前列はお子連れがちょいちょいいたはった。人形は出る人間は出る展開は早い演出はイリュージョナル、もっとたくさんのお子たちが観たらいいのにと思う。
夕は久しぶりに会う面子とご一緒に四日市とんてき食べて、はーさんやたーさんやちーさんやなーさんやあーさんやもーさん等とうーさん行ってカニ味噌甲羅蒸し食べて帰りました。うーさん店名の由来は判ったのかしら、そして海老ちゃんは何曲歌ったのかしら。
ところで
苺フェア、ペコぐるみ。
◇
チャコさんが元気になりまして。
部屋を走りまわってじゃらされまくっておっちゃんにちょっかいだしてちゃいちゃい合戦しまくって。
「あーもう、そんなにケンカばっかするならチャコさんどっか他所のうちにやっちゃうよー」とたわむれに声をかけたらおっちゃんの方がハッ!ってもの言いたげな顔でこっち見上げてきた。
ウソですよどこもやりませんよ。どこまでも気のやさしい猫だよおっちゃんは。