2011年2月21日月曜日

本、包丁

辺見庸。


「たんば色」って言われてどんな色だかおよその予想もできなかったけど、青の鉱石なのね、胆礬。別名カルカンサイト。


拘置所の照明の明るさの描写が出てきて、ああ、そういや、いままで漠然と死刑執行室というものを薄ら暗い部屋として想像してたけど、防犯上の都合とか法医学上の手続きとかいろいろあること考えると、案外、コンビニエンスストアみたいにどこもかしこも明るく煌々と照らされた部屋なのかもしんないなー、十三階段の下までも。と、思い直す。


知られない場所の暗さ、昏さについて思う。何万ルーメンで照らしても知られないということをもってその場所は昏い。


 


お給料日の翌日はお札もって本屋さん。


基本情報のポケット参考書とセンダックの『まどのそとのそのまたむこう』(版元で絶版になっているのの店頭在庫みつけた)購入。


遅ればせながら平野耕太『ドリフターズ』読み始める。面白い。どこへゆくのだ。


 



 


ちゃんとした包丁を買おうと思って早5年。


いや、ちゃんとした鋼の包丁持ってるんですけどね、よく切れる、ただペティナイフなんだな。


カボチャもキャベツの千切りもこの小包丁でやってるけどやっぱり三徳包丁サイズの包丁欲しいな、と時々思うのね、でも本格的に困ってるわけじゃないから買うに至らないのね。


包丁ってほんとにお値段もピンキリでシロートにゃ良し悪しわかんないのよねえ。できれば切れ味長持ちのがいいなあとか思うんだけど。


そういや、その昔『探偵ナイトスクープ』で、購入から数十年経てるけどものすごくよく切れる包丁の予備を買いたいから販売元を探してくださいって依頼あったな。


名古屋でプロ用に製造販売してる包丁屋さんだった。ちょうどその頃芝居の稽古で来名してたみやちゃんが放送を見たお母さんに「名古屋にいい包丁あるらしいから買ってきて」って頼まれたって言ってたっけな。


ナイトスクープの依頼者の場合はまたお手入れがとても良くって折々きちんと研ぎ直してたのが数十年変わらぬ切れ味の秘訣だったそうで。うーん、お手入れか。


お手入れに自信がない私としてはセラミックとかモリブデン鋼とかの比較的お手入れ知らずな素材がいいのかなあー、とかなんとか、考えるだけ考えて、で、買うに至らず。


 


今すぐ絶対必要なモノじゃなけりゃあ、こうやって、あーでもないこーでもないって物色してまわるのが楽しいんだよねえ。


そういう「ウィンドウショッピング」の楽しみは女性独特の感覚だって話を聞いたけど、そういうもんなんかな。


 


ちと脱線。


欧米人はフィクションにちょっと流血描写があるくらいでR指定だなんだって言うくせに、なんなんだこのセンスは。


 


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ナイフスタンド、アメリカ製。


 


こんなん置いたるキッチンやだよ。