金曜朝。外廊下の火災報知機鳴る。
前回の教訓により、とっさに猫をわしづかみにしてキャリーバックに詰め込む。
きな臭かったりはしないのでとりあえずキャリーバック抱えて窓閉めて部屋の中で待機。外寒いんだもん。
前回、覚王山で上の部屋が小火出したときの教訓。
「一度部屋を出たら二度と戻れない覚悟で」
ナニゴト?マジで火事?どこで?誤報じゃないの?とかって何気に部屋を出るとそのまんま退避を余儀なくされる可能盛大です、燃えてるんだからアタリマエだが。
駆けつけた消防士さんと警官さんに安否確認されて、どうやら誤作動みたいだから避難しなくても大丈夫ですよ、で安心して待機。
消防士さんが建物回って安全点検が終了するまでの小一時間、けたたましく報知器鳴りっ放しだった。あれはひと通りの手順踏まないと止められないようになってるのかね。
部屋の中で、最初に消防士さんが来るまでの数分間、「もらい火で焼死なら外聞良いほうだからよかろう」「保険もおりるし」とか考えてた、うん、そろそろ春欝の時期で思考がダーク回路です。精神は身体。花粉症や日焼けと一緒。
夜は男子フィギュアSP見てた、羽生結弦の演技は見ててほんとに気持ちがいいなあ。
土曜日の朝は喫茶店でモーニング。
なんにつけ行動にパターンが出来ると。それが楽しかったり嬉しかったりもするし。ルーティンな流れを壊したくもなる。日常も。創作も。
蓄積があるのは素晴らしいことなんだけど。こなすだけなら面白みがなくて。
見せかけの安定なんか、と思い、でもよりどころは欲しい、と思う。
本屋さん。
辺見庸『たんば色の覚書』と蒼崎直さんの『官能小説家・烏賊川遙のかなしみ』購入。
蒼崎さん、「季刊スキマ」に執筆の漫画家。直接面識ないけど以前すうどんに「蒼崎直さんに会った?雰囲気が柏に似てるよ」と言われて縁があったら会ってみたいと思っている、すうどんから見た私の雰囲気ってどういうふうなんだろうと思って。
主人公・烏賊川遙先生の相棒の萌え絵師の名前が「モモジ」君で笑った。
実際に古きよき官能小説が成立しなくなってるって話は昔なんかで読んだなあ。団鬼六のインタビューだったかなあ、今どきは言葉が通じないって。
編集者が伊達帯を伊達巻と間違えて「なんで突然おせち料理が出てくるんですか?」って真顔で訊いてきたとか、「朱鷺色の蹴出し」を「ピンクの腰巻」に修正されたとか、うーん、たまたま編集者がそーいう人だった可能性もあるような、まとにかく官能小説の道具立て、和服の用語がとおらないって言ってはったな。和服に関してだけじゃあないんだろうけど。
「スキマ」つながり。
水嶋ヒロの処女作版元として急にクローズアップされた感のあるポプラ社(わたしは『かいけつゾロリ』シリーズの版元ってイメージ)、の新刊、大島真寿美『ピエタ』。
なんか新聞ですごいおっきい広告出てたよー。4分の1広告かなんか。すげーおーしま売り出されてるって他人事なのにドキドキしちゃったよ。
そんであらすじ紹介みて舞台が名古屋でも香港でもまして現代でもないので「えっ同姓同名の新人作家かっ?」って一瞬思っちゃったよ。
野間文芸賞とか獲れるといいですね、いやなんか、賑やかしに、ゴージャスな感じで。
そしておーしまさんには正規雇用決まったらごはん奢ってもらう約束なんだけどこれがなかなか遠いごはんだよ。