肩の痛みで眠りから覚めるこの頃、四十肩先輩や五十肩先輩から「ようこそこちら側へ」されたけど話してるとどうも症状が微妙に違う、ネットで調べると肩の腱板損傷っぽい。打撲でもなんでもなくただ横向きで寝ているだけで腱板を痛めるお年頃。おつらい。
肩や首をパキパキ鳴らすのも良くなかったんだろうな。
痛み止めでなだめています。
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今年は強力台風の当たり年でばんばん日本列島縦断されとる、飛来物で電線切断して広範囲停電とか、後日塩害で停電とか、文明の脆弱性ちゅーものをまざまざと見せつけられる思い。
うちの近所は電線地中化してるのでちょっとだけ安心。
もちろん送電経路が全部地中化してるわけじゃないから大元のほうで断線したらアウトだけど、地中化の効果ってのはこういうことなんだなーと思った。
名古屋市内の幹線道路沿いの電線地中化率は政令都市の中では大阪市と並んで上位だったはず。
ただ地中化すると工事に時間(とお金)がかかるのは確かで、インフラ屋さんにいたときは「あーっ、ここ地下配かーっ」ってめんどくさい案件の1つだった。市に道路占有の許可を取るだけなんだけど回答が来るまでけっこう日数かかったり、他の工事との調整があると許可期間が随分先になったり。あと地上の設備と違って事前に下見しておくとかできないから工事当日に地下潜ってから不具合が発覚したりする、架空(がくう)は見えているからやっぱ楽よ。
東京都の小池知事の選挙公約の1つが電線地中化の推進だったそうですね、その後東京はどんなもんすか、電線減ってる?
それはそれとして、電柱は電柱で好きなのよ。
「電柱のないすっきりした美しい景観まちづくりを」って言われると電柱のある景色だって味があるやいって思う。
台湾の温泉地の電柱がいい感じだったなあ。
わしわしコレクション・柱種標。これは区画整理に伴って半年前に建柱された電柱の。2017年製なのでぴかぴかの1年生。
あ、柱種標っていうのは電柱に埋め込んである陶製のプレートです。牛乳瓶の蓋くらいのサイズで電柱のヘソみたいなやつ。
基本的には製造年と長さ(m)・先端直径(cm)・設計荷重(kN)(2000年以前はkg表記)・製品名等が記載されているそうな。
名古屋中心部だと電力・電信ともにこのトーカイポールが圧倒的シェアを占めている(目視上)。トーカイポールは東海コンクリートという三重の会社の製品で、「M」は三重工場製ということらしい。
こっちは大日コンクリート工業製、これも三重に本社のある会社。東海コンクリートが大安の会社で大日は東員、そうよ藤原岳の石灰石が電柱となって街中に屹立しているのよ。
この穴あきタイプは日本コンクリート工業製のNCポール、日本コンクリートは東京の会社でもともと国鉄電化の際に架線支柱を製造販売するために設立されたそうでたぶん日本で最大の電柱屋さん。名古屋ではNTT電柱の一部で使われているっぽい。
NCは製造年が下2桁記載なので、これは2001年製のもの。
という感じで、ちょっと製造年を遡っていきますと、
手持ちの画像で一番古いのは1972年製です、最新の柱種標と較べるとアニメ版サザエさんと原作サザエさんみたいなタッチの差がありますね。柱種標の周りのコンクリの始末がざっくりしてたり型で抜いてあったりの違いもありで。
表記がシンプルなトーカイポール。1500は設計荷重(kg)かなあ。
電柱所有者(電電公社・当時)のマークが記載されているNCポール。
今や何のマークかわからない人も多いだろうな。
まちづくりと切って切れない関係の建柱、1990年代のが少ないのはこの地区ではその時期にインフラ系の動きがなかったってことなのかな、再開発や区画整理でまた最新のがゲットできるかな。
地層を観察する思いで電柱を見るのもまた楽しいですよ。