2012年7月4日水曜日

そこへゆく

うつろな舟、うつろう舟、からの方舟、此の岸へ運ぶ舟。


生きものの種乗せた窓のない箱舟。


 


ポケットの中の舟。


 


笹舟のように川面を流れてゆくオフェリア。


 


小さな窓をひとつ持った箱の舟。


船底に蔵されたもうひとつの小さな舟。


 



 


しがらみぎらい。


 


Facebookのリコメンド機能のひとつに。


IPアドレスから地域を割り出して、同エリアの同年齢のユーザーを「知り合いではありませんか?」とお知らせしてくる、というのがあるそうで。


そりゃまた小・中卒業以来音信不通の同級生と旧交をあたためるいい仕組みにしてるんだなと思う一方で。


絶対Facebookやらねえと改めて思うのであった。


あ、子供の頃の住所とはぜんぜん違うところに住んでるんでそうゆうのには引っかかってこないと思いますけどね。


 


一番最初、あれは、もう2、3年も前かなあ、はじめてFacebookへの招待もらったんだけど、Aさんからの招待状の末尾にFacebookからのお知らせで「この人もお知り合いではありませんか?」ってBさんの名前が書いてあって、いや確かにAさんもBさんもワタシのお知り合いだけどAさんとBさんはまったく接点がないはずで、そして私自身はFacebookに登録も何もしていないわけで、なのになんでそんな的確に情報を掴んでオススメしてくるのだ、って、むしろ薄気味悪く感じたのを覚えている。


いやAさんとかBさんとかって匿名にする話でもないか、団長からの招待メールでスキちゃんがオススメされてたのね、グローバルに活動してるって以外の接点ないだろ!って思った、少し考えて、たぶん複数のユーザーのアドレス帳に同じアドレスの登録があったら「この人も知り合いでしょ?」ってお知らせしてくるんだろうなーと思い至り、薄気味悪くはなくなったけどお節介だなーと思った。


 


しがらまないで。


 


InstagramもSNSの一種である、が、メインは写真なので相手について知る情報はほんのほんの、断片だ。


リアルの知り合いは一握りで、ほとんどのフォロー・フォロワーが面識もない人。猫が可愛いからフォローさせてください、とか、なんとなくいい感じの写真なのでフォローします、とか、いちいちコメントくれなくても別に勝手に追加したり外したりしてくれていいんだけど、律儀にお知らせくださる人もいる。マメな知人は毎度一人ひとりに「フォローありがとうございます!」ってコメント返してて、凄すぎると思った、だって4000人のフォロワーを相手に。


 


そんなこんな、基本的に写真以外にはなんの紹介も繋がりもないのに、相互フォロワーの中にニヒル牛の常連さんとかいて、「世間って狭い…」と思ったりする、いやニヒル牛が手広いのか?


また別の人は、ときどき自作のイラストなどPostしてて、それがどことなくゴロちゃんの絵を思わせて(ゴロちゃんの絵をヘンリー・ダーガー風味にした感じ)、初個展をひらくというので情報を見たら期間中に会場でjaajaさんのライブも開催するという、なんだろう世間って狭い。台湾の女子高生ともオーストリアの主婦ともInstaで繋がっているのにやっぱりここにたどり着く。


 


この感じ前にもあったな、ああ、夜明けまでYouTubeの「関連動画」次々に見てて山田晋吾とマキノリョータにたどり着いた時かな、しかもその朝がミュシカでのライブ当日だったっていう。


 この時→http://maruta.be/nora/237 http://maruta.be/nora/238


 


今回の会場は亀山なのでやや遠いけど、いや十分近いか、個展も気になるし会場も気になったしjaajaさんのライブと絡めて行ってこようかなと思う、うまい具合に会社休みの土曜日で、ただ、たぶんライブの途中で帰らないと終電を逃す。


 


会場は三重県亀山市関のナガヲ薬局 別館尾花座 http://navit.biz/page/ayaha/


作家さんの情報は尾花座のブログのリンクをたどってくと出てきます。


とかって言いながら見てたら、尾花座で先月山マキのライブやってたんですかい。世間は狭いですね。


ナガヲ薬局も気になる建物だなと思って見てたら、なんでしょうこの「映画監督 あがた森魚さん」って。世間は狭いんですね。


 


 


しがらみはキライだけど奇遇は好きです。


俗にいう「イケメンが言うとセクハラにならない」ってのと同じで、幾分か恣意的な仕分けですけど。


 



 


七月です。


いきなり体調が悪い夏です。


次々に別の病に移行していきます。なんだこれ。


免疫力がめちゃくちゃ落ちてるのと気力だけじゃ保たなくなってるのと、あー。


ポンコツ君なんだよ。