2018年4月15日日曜日

高丘関係

ITOの高丘親王航海記、東京公演は好評のうちに終わったようでなによりでございます。
そら面白くなるより他にねーよ、と、平太郎や高丘親王野外劇を観てきた身としては思う、今回ちょっと東京行けなかったのだけどまだ伊丹公演も夏の飯田公演もあるので、チャンスはいくらでもあって有難い。

そいでアフタートークに巖谷國士氏との対談があったそうなんでそれは聞きたかったなと思った、ありちゃんがご本人に「巖谷パイセン」呼びしてたと聞いて吹く、ありちゃんにとって「パイセン」はオールマイティ最上級敬語。
後日田岡さんから「巖谷國士ってよく知らないんだけど、どういう人?」と訊かれる、わしわしに説明させると「日本の民話・お伽話をリライトして現在の形に纏めた明治の児童文学者・巖谷小波(いわや・さざなみ)のお孫さんで」と話が遠いよ。お祖父さんは日本の1人グリム兄弟。小波お伽話集には稲生物怪録を再話した「平太郎化物日記」も収録されているよ。

巖谷國士氏といえば野外で高丘をやった時、1992年晩秋ですか、当時別冊太陽で連載されてた宿エッセイにとてもステキな感想を書いてくれてたのが印象深いのだけど、案外田岡さんとかやってた当人は知らないのだな。中公文庫『日本の不思議な宿』桑名の宿の章に収められている、今出版情報見たら絶版で電子書籍にもなってないみたい。
この手の「絶版だけど電子化してない」音楽や書籍、早く電子データ販売してほしいです。
石丸だいこ大絶賛。


あと思うのは巖谷國士も澁澤龍彥も、「巌谷国士」「渋沢龍彦」と略字で書かせないオーラが出てる気がする、のは気のせいかしら。仏文学者の不思議な本字推し。