お気に入りの半幅帯と浴衣の組み合わせ、今年も出番ないままだったな…
月下美人に月夜の街に蝙蝠の帯飾り。
帯飾りはパーツ組み合わせて自作したのよ。
小酒井不木がガンガン書いてた頃は大正から昭和初期。まだ盧溝橋事件も何年か先、都会は豪華でモダンだった。
そんでもって時代はエログロナンセンス、「新青年」では竹中英太郎画伯が筆を揮っていなさった。
小酒井不木からエロはあんまり感じないけどそれはたぶんエロと感じる勘所が違うんだな、わしわしは恋人の心臓で萌える感性はあんまり持ち合わせていないんだよな、でもきっと当時はエロでグロでナンセンスで近代的で先端科学的だったのだ、そう、小酒井不木の短編を読んでて想起するのはあの当時のいかがわしい広告、「◯◯博士考案、世紀の大発明」の仰々しい惹句、「小酒井不木医学博士による驚嘆の科学的犯罪小説」だったんだろうなと思う。
猟奇方面以外にたまに書いてる落語みたいなとんちのオチのナンセンス短編は肩の力が抜けててまあまあ好き。少年探偵系はどっちかっていうとその「落語みたいなとんちのオチ」系統だと思った。
わしわしは推理小説ぜんぜん疎いからわからないけど、少年探偵、大人顔負けの洞察力と推理力を持った子供が大人と対等に、あるいは大人を従えて、難題難事件を解決するというの、今も少年漫画の王道だけど、この系統の起源って何だろうね。乱歩の少年探偵団が有名だけど不木の少年探偵シリーズの連載がそれに先立つこと10年、案外不木がジャンル先駆けなのかしら。
真夜中に少年探偵宛の電話が鳴って女優殺害が予告されて外国の怪盗団の影がチラついて…って道具立てが、マガジンですかサンデーですか、いや少年倶楽部昭和3年5月号です、もう90年前に完成してたんだなって。
でもちょっと待て、昭和3年に電話で殺害予告って、個人宅に電話って、と思って当時の固定電話普及率に思いを馳せる、正式な普及率はわかんないけど東京府下で役場・会社・金持ちあたりは固定電話を引いてて庶民は基本呼び出し電話か電報の時代とのことである、少年探偵は富豪でもあったのかそれとも頭脳明晰ゆえに役場級の扱いを受けていたのか。そう思うとよりすごいな少年探偵。現代だったら庭にヘリポートがある的な?そこまではいかない?
10月になりました、gloのネオスティックが全国発売になります。夏に買いだめしてきたのがちょうど切れかけるタイミングでした、ナイス。
会社の喫煙室で会う人たちからはよく「タバコ休憩を咎めるような人はいないからもっと吸いにきていいですよ」とか言われる、喫煙仲間少ないと寂しいんだろうな。