ほら。
わたしを区切る線も、
あなたを区切る線もありはしないけど、
わたしとあなたの間に
すーっと一本の線が引かれている。
境界線は一定のリズムを描く。
すーっ、と。
水平に、長く。
鏡面いっぱいに空を湛える。
交わらない空と海の隔たり。
あなたとの境界が、わたしの涯て。
あなたは群青で、わたしは深緑。
"ボーダーライン"
その線をテープのように剥がして。
ひょんと。
越えてみよ。
ほら。
わたしを区切る線も、
あなたを区切る線もありはしないけど、
わたしとあなたの間に
すーっと一本の線が引かれている。
境界線は一定のリズムを描く。
すーっ、と。
水平に、長く。
鏡面いっぱいに空を湛える。
交わらない空と海の隔たり。
あなたとの境界が、わたしの涯て。
あなたは群青で、わたしは深緑。
"ボーダーライン"
その線をテープのように剥がして。
ひょんと。
越えてみよ。
ノーフューチャー、ノープラン、そしてノーマネーの三重苦でうなうなしてますよ。
ノーウーマンとノークライを足せば五重苦ですね。違いますよ。
嘘です、戯れているだけです。大戯れをしたいんだけど具象化するにはちょっとまだ茫洋としすぎてるなあって。うなうな。
着想一瞬、構想十年、製作三十分の世界ですよ。なんたるアンバランス。
春のだるだる、略してハルダルももうじき終わるはずです。
ふだん、とんとヘッドホンとかイヤホンとかを利用しませんが、なんとはなし思いつきでiPhone5S付属の純正イヤホンで曲を聴いて、ああヤバい、これだった、音が直接頭のなかに入ってくるみたいな感じ、中毒者になりそうなんでこうゆうものを使わないんだった、と思い出した。
なんでしょうね、目の前のあれこれが遠のいて音の世界に閉じこもっちゃうのね、それはそれで、没頭しててもいい時はいいんだけど、いろいろ日常があるときは、やっぱりちょっと。
実家のハハが、NHKの特集視てサムラゴーチ氏のCD買ってたそーです。
「耳が聞こえない作曲家だって言うからわざわざ買ったのに、騙された、買って損した」
…曲自体はいい曲だから、とか、聾者への逆差別になるんじゃないのか、とか、そーゆうてらいもためらいもなく言い切るところが婆さんの強みだな、と思う。婆さんだからな。
そのハハが「オボカタさんはマスコミに弄ばれてかわいそうだ」と言ってましたよ、さっき。
◇
夢をたくさん見ます。
憶えているような憶えていないような。
つながるようなつながらないような。
砂漠の涸井戸の底に子供が眠っている。
日も射し入らないひんやりとした穴の奥。
空とか海とか列車とか屋根とかありきたりなものを夢に見ている(だけど実際に見たことはない)。
砂漠の夜、井戸の内壁に水脈の音が響く。
地上から老婆が覗きこんでいる。長い蓬髪が降りてくる。腕に触れる。眠りを覚ます。
この髪にとりすがってここから出るか?
手繰って引きずり落とそうか?
分岐する、攀じ登って出たものは老婆になって砂漠をさ迷う、
引きずり落としたものは子供になってまた眠る。
後にも先にも、ここにいるのはひとりだけ。
お気に入りのサラダボウルを割ってしょんぼり。
手が滑ったとかじゃなくて、流しに一旦置いた鍋フタをひょいと持ち上げたら表面張力だか気圧差だかで蓋の裏に小鉢がくっついて一緒に持ち上がって、「えっ」と思う間に自重で落ち、その落下地点にボウルがあったというちょっとしたミラクルトラブル。
ひすい色のミルクガラスですごく気に入ってて使い勝手もよかったのになあ。
どっか通りかかりのガレージセールで買ったんだったかな、いや昔大洋ビルに入ってた陶磁器屋さんのデッドストック放出セールだったかな、300円くらいだったと思う。めっぽう安かった。
似たような色と素材で探すとファイヤーキングとかになっちゃうんだよね、あれはあれで好きだけど、高くて。
代わりのサラダボウル探しの日々が始まります。
◇
花びらの白い色は、恋人の色~
ときたもんだ、ハナニラの花が咲いてます。ヒトツバタゴ芽吹きました。
花が咲いたの、月が丸いの、風が強いの、ツバメが来ましたのと、なんだかもう花鳥風月さんで、うーん、他に話すこともなく。老境か。
まあ、そんな。
なんか疲れる。春はわろし。
夢の中で思い出せない。
こないだの夢では会社と会社の場所が思い出せなかった。
目が覚めたらとっくに遅刻で「早く出勤しなきゃ!」って焦ってるのにどこに向かったらいいのかわからない、名駅じゃないし、栄でもないような気がするけどどこに通勤してたっけ…?
で、焦れば焦るほど会社の場所が思い出せないという夢。
おとついは、好きな人が思い出せない夢を見たよ。
なんかこう、ちょうどいい感じの人がいたような気がするんだけど誰だったっけ…?
って首ひねってた。
ひでえな。
今朝の夢は引越す夢だった、新居の夢は昔からたまに見るけど年を取るごとに夢の家がゴージャスになっていく。
子供の頃は押入れの奥にもう一つ部屋があるのを発見したとかそんな程度だったのに、近ごろ見る夢じゃバスルーム2つ以上とかマンションなのに回廊付きとかマンションなのに離れがあるとか、テラスにジャクジー付きのプールがあるとか、高級ホテルと棟続きってのもあったな、なんか迷子になるくらい部屋数の多い豪邸とか、とかくすごいお家に住んでいる。
あ、隠し部屋のある家は昔も今も夢に出てくるな。
今朝の夢でちょっと現実的だったのは、お引越しの荷物運び入れた後で「あー大きい窓が多いからカーテンオーダーしなきゃだわー、カーテン代だけで数万円とんでくわー」って考えてたこと。
◇
新キャベツ、新タマネギ、菜の花、レンコン、春は旨し。
すごく好きだったのにいつの間にかどこも取扱いがなくなっちゃってたエナフのレバーパテを発見!
パッケージも変わってるけどこれは確かにエナフのレバーパテ!
折しもうちの冷蔵庫にはケッパーさんが待っている!ひゃっほう。
やっと無事に春に漕ぎつけたなあ、と思いますのは、25年の裁判員候補者名簿に載ってたからだったんでした。
(候補名簿の有効期間は12月末までとなっているけど、次の2月頃までは裁判所からのお呼び出しがかかる可能性があるらしい)
何事もなく年季が明けてくれた、みたいな気分ですよ。
裁判員法によりますと、候補者は選挙人名簿からくじで選ぶらしい。
候補に選ばれた人のとこには冬の初め頃に最高裁判所からこんなお知らせが届きます。
さらに事に当たって候補者の中から裁判員が抽出されるわけね。
世にはもちろん一市民の立場から司法に参加したい人もいてるんでしょうけども、わたしはどうにも他人の罪を裁くとか刑を量定するとかがダメで、傍聴でもなく被告でもなく評議する側に自分が立つとか想像するだに腹が下るというものです。
意義とかエゴとかいろいろに申し訳ないが「大アタリは引かずに済んでほんとうによかった」というのが実感ですとも。
確率計算上では次は何年後に候補に載ることになるんだろう。
◇
春はどうしてこんな、朦朧と眠いんだろう。
ああ、陽気で血管が開いて急に血圧が下がるからか。もっともらしい思いつきだけど違うのか。
一人の食卓のメニュー。
カレーはたまに作るけどスープカレーとかタイカレーキーマカレーとか、火が通ったらスパイス入れてひと煮立ちして完成、という手早くできるカレーばっかり。
じっくり煮込んでこまめにアクすくって、なんてカレーは何年も作ってない。
ところに。
ドラッグストアで安売りしてたカレールゥに心惹かれ購入、それから、偶然買い物先で綺麗な牛スネ肉に出くわし購入。
これは久々に煮込み系カレーを調れという天の思し召し。
にんにくすりおろして肉焼いて、たまたまうちにあった飲み残しの赤ワインとか源タレとか余りもの処分のようにつぎ込みながらカレー作成。
わーすげー旨い。
たまにはいいもんだなー。手当たり次第投下した要素が多くて二度と同じ味は再現できないけどー。
肉と野菜煮込みながら思った、ああこれこれ、子供の頃の家カレーの仕込みの匂い。
◇
薬を服んでも服んでも鼻水が止まらないのですよ。
会社の同僚君は初めての抗アレルギー薬がすごくよく効いてるとかでもうへのカッパな顔してますよ。
くっそう。
◇
咲いた形のまま椿ぽたり
散会するように木蓮ぱらり
ミモーザの黄色こんもり
フラワパウダくしゃみしきり
ヤマザクラ吉野染まり
ポケットの中の去年の枯葉
砕けながら指先にかさり
咲き散り萌え咲く緑色の無中心