2019年7月1日月曜日

ミステイクン

週末、電車内で妊婦さんに間違われて(たぶん)、席を譲られてちょっとだけショック受けたよ。それがまた微妙にご年配で立たせちゃ悪い感じのおじちゃんでね。
で「大丈夫です、本当に結構です」「いやいやどうぞどうぞ座ってください」というやり取りをしながら(私も少しショックだけど、ここで「妊婦さんじゃありませんから」ってハッキリ言ったらこの人の良さそうなおじちゃんは私以上にショック受けたり恐縮したり気まずかったりしちゃうんだろうな…なんとか傷つけることなく善意をお断りしたいな…)って思った瞬間、乗客たちの隙間にぐいぐい割り込んできたおばちゃんが空いた席にどかっと座り込んでこの終わらぬ譲り合いに終止符を打ったよ。何がショックってやっぱそのおばちゃんの獲物を狩るような席取りが一番のショックだったかな。

電車内でマタニティマーク付けてたら蹴られたとか殺伐とした話も聞く昨今、間違いでも席譲られたなんて世の中捨てたもんじゃないイイ話ではある。
別に顔色が悪いから席を譲ってくれたとかじゃないと思う。まあ、その、ちょっと詳細は伏すが、妊婦さんに間違われても仕方ないような状況ではあったのだった。しかし50絡みにして間違われると思わなかったよ。

間違われたの初めてじゃないもん、むかーし、まだ若い頃、喫茶店でお会計してる時ママさんに「ご予定日は?」って訊かれて意味がわからず頭真っ白になったもん、当時はそういうことにウブでした。
その時もね、間違われて仕方ない状況だった。グレイッシュピンクのヘチマ襟のコクーンコートはすごーくママコートっぽいシルエットだったし、大貧血でフラフラして旦那(当時)に手を引かれてたし、貧血酷いからプルーンジュースかなんか注文したし、しかも喫茶店の横は大きめの産科専門病院だった。そりゃ予定日訊かれるわな。むしろ「違うのかよ!」って突っ込みたいやつだったな。

妊婦さんに間違われることそのものより、人の善意や期待に応えられないのがイヤですね。

そいや東京いたとき、京王線の中で白髪のダンディなお爺さんに席を譲ろうとしたら毅然と断られた。で、うーん、失礼だったかなーと思ってたら、初台で降り際に、そのお爺さんがポンポンって肩叩いて「どうも、ありがとう」って声かけてくれた。すごい、紳士だ。ダンディだよ。惚れたわ。東京滞在中のちょっといい話。

ああいう、他人の善意を裏切らない大人になりたい50絡み。