2019年7月14日日曜日

ツユザム

先月の下旬まで雨も少なくて夏野菜が大豊作だったのにダラダラした梅雨が始まって冷夏の噂まで流れ始めた、またキャベツ1/8玉400円とかなるの嫌だなあ、暑くても寒くても文句言ってるみたいになっちゃうけどやっぱ夏は適度に夏らしく暑くなってくれないとね。あ、38度超えとかはもう結構です。

なんかしんどいなんかしんどい、夏バテには早いし気のせいかなあと思ってたら三連休初日の午後に口唇ヘルペスと後頭部頭痛発症。病院が休みに入ると発病するねわしわしは。
近頃は口唇ヘルペス用の抗ウイルス軟膏が市販されていて自宅に常備してあるのでとりあえず軟膏塗っとく。
後頭部の頭痛は後頭神経痛というやつらしい、普段の鎮痛剤で治らなかったので筋肉弛緩成分入りの鎮痛剤買ってくる。肩首の凝りが原因っぽいので筋肉緩めるのが有効らしいんだな。
ヘルペスウイルスも神経痛の原因になるんだったっけ、2年前に三叉神経の帯状疱疹やったなあ、でも三叉神経と後頭神経じゃ近いようで無関係かなあ、神経の防御力が全体的に落ちてるのかなあ、病院開くまで悪化しませんように。
いてえなあ。

7/14、パリ祭。革命記念日にちなんで遠藤周作の『王妃マリー・アントワネット』再読。バスチーユ襲撃で沸き立つ一市民の娼婦の心理を、女性らしい正義感、と書いてたのが忘れられなくって。人権意識とか政治的意義とかイデオロギーとかじゃないよね、女性らしい正義感だよね、そういうもんだよね、ああいやだ。学生の頃に読んで未だに折ふし頭をよぎる、今自分は女性らしい正義感に燃えてないか?所詮「あのいやな子を懲らしめてあげなきゃ」に躍起になって大義名分を掲げていないか?
それはさておき登場人物の中では修道女アニエスが好きだな。昔はそんなでもなかったけど今読むと好き。修道女のくせに教会批判はするし革命支持するし教会飛び出すし革命のノリについていけなくなって挙げ句の果てに人民の友を殺すし、客観的にみたらもうやってることブレブレの破戒尼なんだけど彼女の中で信仰は一度もブレてないんだよね、自分の信仰と思想を守り通したよね、愚か者だとは思うけど尊いとも思う。あと今読むと信仰のあり方がカソリックちうよりプロテスタントに近いんじゃないのかと思う。
そいやフランスのプロテスタント(ユグノー)といえば有名な聖バルテルミの虐殺があってユグノー戦争があって、その後ルイ14世15世の御代も迫害が続くんだけど、バスチーユ襲撃の2年前にルイ16世が寛容令を出して信仰を容認してたんだね、こういう話を聞くとルイ16世に興味が湧く。チビで小太りで愚鈍というイメージは伝記作家シュテファン・ツヴァイクの創作で実は長身で筋肉質で学者肌な王様だったという話はたまに目にする、まあ日本だと更にツヴァイクの書いたのを底本にした漫画(ベルサイユのばら)が大ヒットしちゃってるんであのビジュアルで定着しきっちゃった感はある、遠藤周作の今作もその系譜に則って書いている。ゆうて狩猟と鍛治(錠前作り)が趣味とかいう時点でそうそう小太りの愚図ではいられないよね、つうか馬乗りまわして銃撃って鍛工作業した日には上半身も下半身もマッスル鍛えられまくりだよ。肖像画では立派な体躯である、しいて言えば先王先先王が眼力鋭く描かれているのに対して優しいというかとろんと柔和な目元だよなあ、柔和さは時に優柔不断でもあったろうと思う。まあそれは王朝の行く末を知ってるから思うこと。


千種モノコト閉店の報せ。
さみしい。払下げの椅子買って帰る。