2022年7月9日土曜日

日々雑感

KDDIの大規模通信障害。
こんなこともあろうかと、携帯とルータのキャリアをおまとめせずに2つに分散していたわしわしの危機管理能力を褒めたいと思います。「未納の時に同時に止められるから」じゃないわよ。

障害対応中のKDDIへ総務省が幹部クラスを深夜に派遣した、というニュースをみて、本番中にテクニカルな不具合が起きた時にオペ室に駆け込んでくる天野さんを思い出した。「必死で対応してる時に来て横でごちゃごちゃ言わないで!」とスタッフからめちゃくちゃ不評です、あ、天野さんの方ね。総務省は知らん。


家でも会社でもGISで地理情報をあーだこーだしている。ついに会社の仲良しさんから「地図マニア」とか呼ばれた。仕事のためです。趣味じゃない。


健康診断の指摘項目が年々増えてきた、歳をとるというのはこういうことか、と年齢のせいにする。





2022年7月4日月曜日

僕のでんじゃあ・ぞーん

飛行機成分が不足しているのでトップガンマーヴェリック観てくる。腕振り回して「Yeah!」とか「USA!USA!!」とか雄叫びあげたくなるくらい熱中した。前作のファンが見たかったものがてんこ盛りでこれでハマらないわけがない。カタパルト発進、アレスティングワイヤー着艦、レインボーギャング、Danger Zone。前作とオープニング一緒じゃんって、これが見たかったんだよ。電磁カタパルトでもなくSTOVLでもなくこの鉄臭いアナログくさいあれが見たかったんだよ。もう最高かよ。
ところでデンジャー・ゾーンっていうとどうしてもぼのぼのを連想しちゃうな、僕のでんじゃあ・ぞーんだ。

ダークスターからのあれで「こういう世界線の話です」ってちょっと肩の力を抜いて観られるのも良かったしめっちゃ出世したアイスマンと飛行士ひと筋のマーヴェリックとの対比も嬉しかったし、あれであれするところなんかもうそんな反則だろ!でもやっちゃってください!!って感じだし、総じて鷲掴みにされる続編でしたとも。
特別トム・クルーズが好きなわけではなくてヒコーキと発進着艦が好きだったのだけど、今回は「あ、トム・クルーズ好きかも」と思った。というか、生意気な若者が途中いろいろありつつも無双する前作より、おっさんが無双する今作の方が面白いに決まってる。あとね着艦のとき全回アレスティングフックに引っ掛けるとこ写しててね、あーもーわかってんなーこのーってなる。1作目はいちいちは写してなかったはずよ。

音の良い上映方式で観たらこれは航空祭の臨場感が得られるのでは、とIMAXと DolbyAtmosでも観る。Dolbyが一番良い感じだったな。爆音上映的なものがあったら行きたいものだな。
岡部いさく氏が「3回目はいろいろツッコミ入れながら観ようと思ったのに結局またオープニングで持って行かれてしまった」的なツイートしてて、そうゆうことよね、あのオープニングの前に冷静でいられるミリタリ属性の人はいないよね、と思う。
複数回みるとわかる小ネタとかあるのも楽しい。トレーニング初日の"This is your captain speaking"と後のハングマンの旅客機アナウンスとか、小ネタってわけじゃないけど「F-18で第五世代機とドッグファイトして勝ち目があると思ってるのか?」「そんなの結局飛行士の腕次第だろ」「その通りだ!」のやりとりも2回観るとすごいニヤニヤするところ。F/A-18どころか、あなた、ねえ。

映画全体はあんまりリアルやシリアスに寄せすぎず肩肘張らずに観られるようにしつつも、物事の辻褄は合わせてあるのも面白い。なぜ無人機でも最新のF-35でもなくわざわざ有人の一世代前の機を引っ張り出して行かなくてはならないのか?っていう理由にはちゃんと触れてる。しかもわざわざ妨害電波を出してなくてもあんな深くてうねうねのV字峡谷なら天頂衛星でも配備されて無い限りGPSは使いもんにならんと思う。後にはその地形が接近戦の理由にもなる。旨い地形を考えたな。
あとルースターの境遇、父の死が飛行士としての自分に影を落としているのが前作のマーヴェリックの境遇と重なるようにしてあったり、そういや前作のヴァイパー教官も、小回りが効くとはいえひと時代前のA-4で見事にヒヨッコ(いうてBest of Best)を挟み撃ちにしてたっけなあ。

そういう、いろいろ考えてある一方で、往路は綿密な計画と訓練のわりに復路は気合いで帰ってこいみたいな脳筋作戦とか、ビーチでアメフトやったらチームが一丸になりました!ってやっぱり脳筋メンバーっぷりとか、「F-18に乗るのは久しぶりだから慣らしが必要です」って言っといてからの後半の久しぶりどころではなかろうあれとか、そのへんの力技も一連の流れの中でいいメリハリな気がする。理屈ばっかり見たいわけじゃないからね。というか、高高度極超音速効機からベイルアウトして町まで歩いていける世界線なので気合いがあればなんでもできるのだ。

わしわし以前あれをあれしたことがあるので以来この映画にハマった!って言うと「こんどは何回観に行くんですか?」って冷やかされる、トップガンは3回観たしDolby Atmos堪能したからたぶんもうこれでおしまい、あとは、秋以降の航空祭の生ヒコーキと生爆音を楽しみにする。

2022年6月26日日曜日

デジタルとデータ

先日のNHKの記事が地理情報属性の方々の共感を呼び拡散されておりました。

NHK 災害列島
34テラバイトのデータと格闘して「全国ハザードマップ」を公開した理由
https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/select-news/20220621_01.html

わしわしがなんで残業ばっかりしているかっていうと、だいたいここで語られている困難がそのままわしわしの現場にも当てはまるからよ。

わしわしの場合は浸水深のほかに路線情報だとか施設情報だとか、たとえば一地方の中核都市の子育て施設の立地状況を可視化して比較したいとなったら、その地方の人口20万人超の都市をピックアップしてそれぞれの都市の子育て施設を地図上にプロットして徒歩圏域を描出して…となるのだけど、まあだいたい、そもそもの施設位置データの収集が難関よ。

子育て施設として揃えたいデータが「保育園・保育所」「認定こども園」「幼稚園」の3種として、それがまた「認可」や「認可外」や「公立」や「私立」で別々の扱いで、私立幼稚園に関しては各県の私立幼稚園連盟が年度ごとに一覧を作成公開してたりするけど、それ以外はそれぞれの市のHPにそれぞれの区分で掲載されてたりして、オープンデータの取組みが進んでいる自治体ならcsvで公開されていてラッキー!とか座標データ付きで超ラッキー!、とか、でも市によっては一覧じゃなくて「子育てのページ」みたいなのがあって「認可外保育所のページ」→「お住いの区をクリックしてください」→「施設の名前をクリックしてください」でやっと1施設の所在地情報にたどり着くとか、まあそのとてつも絶望する状況な時もあるわけよ。
数年前ならiタウンページから業種でスクレイピングするという方法があったらしいのだけどこれはiタウンページ側で歓迎しない利用法だったのか、まあそうよね、今は出来ない仕様になっている。

そうして、想定した都市すべての「公立認可保育園」「私立認可保育園」「認可外保育所」「公立認定こども園」「私立認定こども園」「公立幼稚園」「私立幼稚園」の名称・所在地、あと規模とか夜間保育の有無とかの属性をリストに整えて、そこからジオコーディング作業に入るとこれまた字町名が変更になっただの異体字だのでマッチしないやつが出てくる、調べて修正する、ほんで最後には全施設のプロット位置を目視でチェックする。ここまできてやっとGISで処理可能な位置情報データになってくれる。あとは、まあ、ルート計算やらバッファ処理やら圏域内集計やら機械のお得意作業になるからオペレーターとして淡々と命令していく。

先のNHKの体験記に戻って、自治体が提供してくれたGISデータがHDDまるごとごっそりコピーしてくれちゃったのでものすごいデータ量になったという例も、データ構成を理解してない担当さんが.shpデータだけ(.shxや.dbfや.prj無しで)くれちゃった例も、ちょっと似たような経験があるな。あるあるなのかな。後者でわしわしが出くわしたのはね、.mxdファイルだけ送られてきたやつ。データソースの参照みて「同じ階層に××っていうファイルがあるはずでむしろそっちがデータ本体ですからそのファイルをください」って伝えてもらって…
まあでもそういうのは仕方ないよね。エクセルくらい一般的なソフトでもないし、たいがいデータセットの仕様説明書もない状態だし。
自治体職員みんながみんな都市工学や類似先行事例研究やデータ分析に長けているわけではないのでプロ集団として建設コンサルが存在してて、都市工学や関連法や豊富な経験と知識をびっちり身につけているコンサル社員でもみんながみんなGIS使いこなせるわけじゃないからわしわしみたいなのがアシスタントとして入り込む隙があるのだ。この世は分業なのだ。

あと数年して、地理総合必修化以降かつデジタルネイティブ世代が社会で活躍するころになったらさ、今のこんなてんやわんやも笑い話かなあ。昭和のころのオフィス失敗談で、FAXはじめて使った部長が「何回やっても紙が向こうに送られないんだよ」って言って何度もFAX送ってた、みたいな。

昔、まだ県大に国文学科とかあったころ、本文考証の先生が研究のデジタル化に猛反対する上の世代の偉い先生方を批判しながら言ってたな、デジタル化で頻出語句抽出や異本間比較が秒でできるようになったらそこから始まる研究があるって。今となっては「何を当たり前のことを?」と思うようなことだけど。この先、あらゆるデータ整備が進んで利活用が簡単になってデータの使い手が増えて、でも人間のやることは無くならない。いつだってそこから始まる研究があるんだもんな。

2022年5月16日月曜日

習いて後に学ぶ

地理空間情報と統計学をいちから学んでいるよ。
仕事で実際にやってるやつだからむしろ100点満点取れなかったらヤバいんじゃないかと思うよ。
でも現場で習得してきたことは理論とか知らんしあらためて歴史的な流れなんかの予備的知識から教えてもらうのは面白い。業務では使わないRやPythonを教えてもらうのも面白い。
そして高校レベルの数学を再習得するために初歩から数学をやるのも面白い。そこからかい。そこからよ。公式とか完全に忘れてるな。中学の数学の授業中に教科書に出て来るaとbの閉じた部分を鉛筆で塗り潰してまわったことなど突如として思い出した。教科書のあの独自のフォントの英小文字はなにか落書きしたくなるんよ。
約40年前とおんなじこと考えておんなじことしてるよ、クラクラするよ。

地理学というとニワシュウのことなど思い出したりもする、ニワシュウと縁の深かった学術誌がちょうど今年の号でニワシュウ回想録を載せていた、もう20年近いのかな、クラクラするな。
クラクラするよ。

5月ももう半ば過ぎ、目まぐるしくてクラクラするよ。

2022年5月3日火曜日

五月

物理的に溜りまくったアレコレと未受講動画と小テストを粛粛と片づけていくゴールデンウィークですの。ほぼ家の中に閉じ籠っていますの。
静岡のストレンジシード班は順調でしょうか。
ーんとうーんと、
北緯:34度58分51.5秒、東経:138度23分09.1秒、標高:22.24m
西暦2022年5月3日の日の入り:18時34分02秒、方位角:290度(西北西)
お天気さえよければいい感じの誰そ彼時になるはずです、参加者も観光者も五月晴れの静岡のさわやか日和を堪能してください。

2022年4月12日火曜日

エンドレスタノシーワルツ

年度末は当然忙しいとして、なんだかシームレスに忙しい新年度が来ちゃったぞ。
上半期はすこしおちつくであろうという算段でいろいろ開始しちゃったからもうてんやわんやだぞ。
アドレナリンが出るぞ。セワシーワルツだぞ。

バラライカ三角ギター、ウクライナは還るのでしょうか。
愛知万博のとき、休日に母と行ってウクライナレストランで食事したっけな。ボルシチとミモザサラダ美味しかったな。あの頃は緑の革命のちょっと後で、今の前の前の前の大統領だったかが親ロシア派に毒を盛られたとかでお顔がボロボロになってて、それニュースで見て「おそロシア」とか言ってたっけな。

3月、猫をガラス越しに愛でながら食事を楽しめるギャラリーカフェでウクライナ支援特別メニュー・ボルシチを出してたので食べ行った、ちょうど金子国義展もやってたので絵見て猫見てボルシチ食べた。パンがものすごく美味しかったので慮外の喜び。きっとまた行く。

また熱出してもいいように3回目のワクチンは3連休前の金曜の午後に打った、2回目ほどは熱上がらなかった、とはいえ38.4とか通常ならめったに出さない熱を出してた。

急に暑くなった、まだ4月。焦っているので「まだ上旬、まだ上旬だよな」ってカレンダー確認する、ちょっと落ち着こうか。

2022年3月6日日曜日

NOWHERE

なあ、あった?
セカイはあった?
いっぱいあった?
くさんあった?
くさんあったさ、いくつもあったさ、いくどもあったさ、どこにもあったさ、かしこにあったさ、いっぱいあったさ、むかし、むかし、ソレは、あったと
ラエ
スニア・ヘルツェゴビ
イジェリ
フガニスタン
タンザニ
ゼルバイジャン
ジャンジャン横
鮮民主主義人民共和
ロアチ
ンゴ
カンジナビ
ラブ首長国連
ポウツマ
マト
トビ
ラビ
クシ
ンハッタン
タンゴ、越前、山城、薩
ゼラン星
仙だ
ープタウン
雲南
ナンガパルバッ
ウトウ
ナミチシ
ダガスカルう
ジュータンバクゲ
ボウホウ
ホウルマヴィー
ムガンサン
サンパウ
レーシ
キツノク
シナ
ッチモン
ニエプル低
島列
総半
トウミョウザ
タセンジュ
ジュウジ砲
ナリヤ諸
ウトウ
ヤコジ
ラッ
マガサ
プロ
リラン
ンボジ
マトノク
ッコウノタ
タアイルラン
リニダード・トバ
ートダジュー
ーマニ
メリカ合衆
なしり、エトロフ、シコタン、ハボマイ
マイセン
セントローレン
イス
スラエ
クセンブル
エー
ルキスタン
タンケー
ンバブ
チオピ
カプル
トブキチョウ
チョウ高濃度劣化ウラン元
のとき…と、

少年王者舘vol.31『シフォン』作:虎馬鯨 演出:天野天街 プロローグ



2022年2月14日月曜日

なのみの

春はナ〜ノミ〜ノ。
春はあけぼの、そして春はナノミノ。ビバ!ナノミノ。たぶんイタリア系。

真夜中に…いろいろやったり寝落ちしたり起きてまたいろいろやったり…で、真夜中にアナコンダのインストール始めたら終わらない。
真夜中の大蛇。それは危険。

一年の計とか今年の抱負とかあんまりそういう1年区切りで目標立てたり気合い入れたりしない方ですが、今年は、たまたまなんかいろんなタイミングが重なった結果お勉強の年になります。
お勉強、という。噺家が「勉強し直して参ります」とか言うようなノリです。おべんきょー。
仕事忙しいんだからそっちに専念すればいいのに、忙しいほど頭は動きたくなる、余計なことをしたくなる。いや余計じゃないか。
本格始動は春以降なので今は日本版MOOCの講座受けて予習中。MOOC。むりょうでおとくなオンラインカレッジ。違う違わない。年度末で仕事がクソ忙しいのになぜ今やるのか、それは講座も年度で閉講するとこが多いから。たぶん来年度も同じの開講するだろうけど、受けられる時に受けとこうと。

仕事。例年3月末に納期がいくつも重なって「ちょっとはバラけてくれよ!」と叫ぶ、で今年は2月納期がいくつかあって、それはそれで、「なんで2月!?そしてなんで2月は2日も祝日があるの!?」と叫んでいる。2月つらい。

コロナの猛威はあっちこっち吹き荒れて、このクソ多忙な年度末にオミクロン何してくれとんねんと思う、今のところなんとか運良くすり抜けて来ている、が、もうこうなると罹患するまで時間の問題なんじゃね?とも思う、流行初期の頃にオミクロンの重症化率はただの風邪並みって説がまことしやかに出回ったけど、2度のワクチンと手洗いアルコール消毒とマスクと時差登校テレワーク…等々のあらゆる防疫網を突破してくるその感染力において「ただの風邪」じゃねえだろ、予想不可能な動きをしてくるウイルスである以上症状その他の影響も見切ったもんじゃねえだろ、と考える。

インフルエンザ発生数 過去10年間比較グラフ(2022/2/5速報)

出典:国立感染症研究所
地を這うオレンジ色が今年のインフル発生件数。インフルエンザウイルスを駆逐する勢いの防疫っぷり。ていうか手洗い・うがい・マスクでインフルエンザってこんなにふせげたんだなーって。

2年もこんな世界にいて、慣れたかっていうとぜんぜんで、あいかわらずうっかりマスクつけ忘れて出かけそうになるしいつかきっと飲みにも行きたいし、ニューノーマル(嫌な言葉だ)に馴染めないのは歳のせいなのかしら。

2022年1月30日日曜日

スロースターターハウス5

曲げわっぱのお弁当箱が人気で見かけるたび曲げわっぱかわいいなーと思う、けど今時の汁漏れ知らずのお弁当箱に慣れきった身だとやっぱり昔ながらは怖い。
中学生くらいの頃は汁漏れ防止のお弁当箱ってオートクレーブのカストみたいにごつくて仰々しい金属製の留金がついてて、しかもそれでも漏れた。体操服に煮物汁が付くと最悪。おかーさん煮物絶対入れないで!とか文句たれる昭和の中学生あるある。
今のパッキンはぜんぜん漏れないな、何が違うのかな、シリコンゴムってやつだよな、密閉度高すぎて負圧になって職場でお弁当の蓋が開けられないこと幾多。冷めてから蓋しなさいってば。

そいやあ今突然思い出したけど、幼稚園ではオートクレーブみたいな巨大装置でお弁当温めてくれたなあ。確かアルミのお弁当箱しか使えないって言われてた。調べたら今でも使っている保育園幼稚園はあるようです。温飯器などと呼ぶらしい。
小学校に上がると給食が出るし、中学高校では温めサービスは無くなるから保育園幼稚園でしか活躍しないシロモノらしい、へえ。

台湾だと駅弁は温かいそうですね、冷えたお米を食べる文化がないとかなんとか。日本だと中学高校で冷えたお米に慣らされるんだな。でも冷えるとせっかく炊いたご飯が再β化しちゃうからな、米飯は温かいものを食べるというのは消化の面で理にかなってるよな、特に成長期の子供にはな。

曲げわっぱへの憧れ的なものは憧れのままとして、うちに昭和な食器がちょっとずつ増えていっている。コロナ禍前の骨董市とか、リサイクルショップとか、雑貨屋の蔵出しや廃業セールでパラパラ買ってるうちにだんだん集まってきた食器だ。
感覚の子供帰りなのかなんなのか、自分が育ってくる中で見て触れたものが落ち着くようになってきて、昭和の家の水屋にあったような食器に手が伸びる。
それで気づいたのは、昭和の食器ちっさいな、ということだ。ご飯茶碗もコーヒーカップも容量が少ない。子供の頃ご飯おかわりしょっちゅうしてたのは、育ち盛りだからってだけではなかったのか。あと「うちのお母さんは1個のティーパックで4杯お茶淹れてた」みたいな話も、このカップ容量の少なさなら余裕だな!と納得した。

昔の大量生産工程でも今となっては手間のかかる作業だったりするものもあるらしく、吹き墨、とか、ぼかし、とか、わしわし好みの柄はわりと現在生産されてない、消えてしまった技術。かえって完全手彩色みたいな高級製品は続くんだけどねえ。昭和レトロブームで脚光を浴びる、柄の板ガラスももう生産されてないんだっけ。

2022年というのは比較的すんなり腑に入ったんだけど、令和4年って聞くとなんか「え!いつの間に!4って!」って思う、毎回。今年に入って約一月経つけど、いまだに、毎回。
まあ2022だって、あれよね、「ミレニアム記念ー」とか「2000年問題で人工衛星が大量に地上に落ちてくるー」とかわしらが言ってた頃に生まれた子が大学卒業かよって思うと感慨深いよね。

今年は、今年も、年明け早々アレなアレでアレしに行った、年明け早々なのでやってるお店が少ないのは毎年のこととして、いつもと違うのは「開いてるお店少ないから持ち込みでカラオケ行こうか」とアレくんが提案して珍しい面子でカラオケ三昧したことかな、マリリン・モンロー・ノー・リターン熱唱したった、正月そうそうこの世はもうじきおしまいだ。