2022年1月30日日曜日

スロースターターハウス5

曲げわっぱのお弁当箱が人気で見かけるたび曲げわっぱかわいいなーと思う、けど今時の汁漏れ知らずのお弁当箱に慣れきった身だとやっぱり昔ながらは怖い。
中学生くらいの頃は汁漏れ防止のお弁当箱ってオートクレーブのカストみたいにごつくて仰々しい金属製の留金がついてて、しかもそれでも漏れた。体操服に煮物汁が付くと最悪。おかーさん煮物絶対入れないで!とか文句たれる昭和の中学生あるある。
今のパッキンはぜんぜん漏れないな、何が違うのかな、シリコンゴムってやつだよな、密閉度高すぎて負圧になって職場でお弁当の蓋が開けられないこと幾多。冷めてから蓋しなさいってば。

そいやあ今突然思い出したけど、幼稚園ではオートクレーブみたいな巨大装置でお弁当温めてくれたなあ。確かアルミのお弁当箱しか使えないって言われてた。調べたら今でも使っている保育園幼稚園はあるようです。温飯器などと呼ぶらしい。
小学校に上がると給食が出るし、中学高校では温めサービスは無くなるから保育園幼稚園でしか活躍しないシロモノらしい、へえ。

台湾だと駅弁は温かいそうですね、冷えたお米を食べる文化がないとかなんとか。日本だと中学高校で冷えたお米に慣らされるんだな。でも冷えるとせっかく炊いたご飯が再β化しちゃうからな、米飯は温かいものを食べるというのは消化の面で理にかなってるよな、特に成長期の子供にはな。

曲げわっぱへの憧れ的なものは憧れのままとして、うちに昭和な食器がちょっとずつ増えていっている。コロナ禍前の骨董市とか、リサイクルショップとか、雑貨屋の蔵出しや廃業セールでパラパラ買ってるうちにだんだん集まってきた食器だ。
感覚の子供帰りなのかなんなのか、自分が育ってくる中で見て触れたものが落ち着くようになってきて、昭和の家の水屋にあったような食器に手が伸びる。
それで気づいたのは、昭和の食器ちっさいな、ということだ。ご飯茶碗もコーヒーカップも容量が少ない。子供の頃ご飯おかわりしょっちゅうしてたのは、育ち盛りだからってだけではなかったのか。あと「うちのお母さんは1個のティーパックで4杯お茶淹れてた」みたいな話も、このカップ容量の少なさなら余裕だな!と納得した。

昔の大量生産工程でも今となっては手間のかかる作業だったりするものもあるらしく、吹き墨、とか、ぼかし、とか、わしわし好みの柄はわりと現在生産されてない、消えてしまった技術。かえって完全手彩色みたいな高級製品は続くんだけどねえ。昭和レトロブームで脚光を浴びる、柄の板ガラスももう生産されてないんだっけ。

2022年というのは比較的すんなり腑に入ったんだけど、令和4年って聞くとなんか「え!いつの間に!4って!」って思う、毎回。今年に入って約一月経つけど、いまだに、毎回。
まあ2022だって、あれよね、「ミレニアム記念ー」とか「2000年問題で人工衛星が大量に地上に落ちてくるー」とかわしらが言ってた頃に生まれた子が大学卒業かよって思うと感慨深いよね。

今年は、今年も、年明け早々アレなアレでアレしに行った、年明け早々なのでやってるお店が少ないのは毎年のこととして、いつもと違うのは「開いてるお店少ないから持ち込みでカラオケ行こうか」とアレくんが提案して珍しい面子でカラオケ三昧したことかな、マリリン・モンロー・ノー・リターン熱唱したった、正月そうそうこの世はもうじきおしまいだ。