くそ忙しい!くそ忙しいよ!
自分で選んだ道なので文句はないけど、夏はくそ暑く冬はくそ寒くそして毎日くそ忙しいよ!
とはいえ、後期の課題と試験が全部終わったので家に帰ればすこしゆっくりできるようになりましたよ。1月は死ぬかと思ったよ。年度末なんで仕事はターボかかって忙しい。
後期の授業ではコンピュータグラフィックス受講して、もともとたまにちょろちょろ触っていたBlenderを理屈からがっちりやって3DCGの出来栄えに感動したり、RやPythonでデータ分析したりしたよ。応用編はエキサイティングだよ。
レイトレーシングで内部散乱と吸収のパラメータをええ感じに調整して翡翠らしい不透明感を出すのに成功した画。もううちのPCちゃんではこれ以上演算させると落ちる。
来期は令和5年度測量士補の試験を受けることにしたのでまた3重のわらじを履くことになります。足がたりないな。なんだかんだで忙しいの好きなんかな。そうかも。「忙しい」って言いたいだけかも。
測量では当然のこととして、コンピュータビジョンや自然言語処理を学んでいても三角関数が基礎になっててびっくりするよ。上の画像の光の反射もランバートの余弦則とかで計算されてるわけよ、もうね、すべてのものが三角形で出来てるんだなって改めて思うわけよ。そりゃDEMからTINサーフェスとか作るから基本三角形なのはわかってるつもりだけど、それにしたってこの世は三角形でできているんだなあ。ここでぴんちゃんの「三角形の歌」を一曲。
AutoCADもちょっと使えるようになったので秋のAliceの舞台のめんどくさい図面描いたりした。ここでも三角関数。もうすべてが三角関数。
1月は忙しいの合間に久しぶりに芝居観に行ったよ。小劇場エンゲキの世界でまちづくりとか都市再整備とかが良いふうに描かれることないな。悪桔梗屋と悪代官みたいな。大企業はやりたい放題乱開発できて役人は賄賂でウハウハで農民は傷ついて、みたいな。時代劇かい。開発許可も農振除外も地方の市町長レベルでちょいちょい許可出せることじゃないとかそういうマニアックなことは横においとくとしても、なんだかなあ。
前にも書いたけど。わしわしは古いモルタルの建物とくねくねした細い路地が好きで電柱が好きでしかも道にせり出した古ぼけたバーや喫茶店の看板が好きで、でもどう考えてもちょっと大きめの地震が来たらすべて凶器でしかも避難も救助も阻む障害物になる。耐震化してセットバックして道路拡張して無電柱化して道路占用物は撤去するのが安全と安心のまちづくりっていうのは理屈の上ではすごくよくわかるわよね。
「安全規則は先人の血で書かれている」とよく言うけれど、都市計画だってたいがい血で書かれている。あの災害ではこいつで人が死んだ。あの災害ではこいつが復興を妨げた。でも慣れ親しんだ風景や好きな街角が「危険物です」と一掃されるのはなかなか感情がついていかない。ノスタルジーといえばそれまで。残しておきたいのは古い町並みなのか、古い街並みにいた幼い自分なのか、まあ、ノスタルジー。
そこには桔梗屋も悪代官も不正も賄賂も出てこなくてむしろまっとうに正しいことしか出てこないのに、こんなにも悩ましく胸痛む。芝居より目の前の現実のほうがエモーショナルに感じるから、芝居ってなんだかなあ、面白くないなあ、ってなった。