厨房でごはん仕込んでると知らん間に鼻歌でてきませんか。
野菜切りながら、まったく無意識に「アカシヤの雨がやむとき」をくちづさんでいて。田岡さんに「えらい歌うたってるなあ!」と言われた。
アカシヤの雨にうたれて このまま死んでしまいたい~
確かにえらい歌だ。
なんかいきなりの昭和歌謡ブームでした。台所鼻歌界では。
「ざんげの値打ちもない」とか「カスバの女」とか「星の流れに」とか。はすっぱな歌ばっかやね。
すさむ心でいるのじゃないが 哭いて涙もかれはてた
こんな女に誰がした
「誰がした」ってあたりがすごいな昭和歌謡。うらみがましいぜ。
そして買い物に出かけると仁王門アーケードでは「悲しくてやりきれない」を流していた。ああ昭和。
昭和歌謡のすごいとこ。若いのに異様に苦労している。
十五 十六 十七と 私の人生 暗かった (「圭子の夢は夜ひらく」)
あれは二月の寒い夜 やっと十四になった頃 (中略)
愛と云うのじゃないけれど わたしは抱かれてみたかった (「ざんげの値打ちもない」)
十四才。中学二年くらいよね。
「エッチしてみたーい」くらいはともかく、「抱かれてみたかった」ってすごい場末感ただよう中学生だこと。
昭和歌謡のすごいとこ。唐突。
ここは地の果てアルジェリヤ (「カスバの女」)
いきなりなのす。どこよアルジェリヤ。ジャミラよ夜明けは近い。(ジャミラ…アルジェ独立戦争時の女性ゲリラの名)
*
大曽根のイオンのマクドナルドでコーヒー飲んで一休みしてた。隣に女子高生2人組。
「じゃあさ、付き合ってる人いる?って訊いたらいいじゃん!そしたら絶対『べつに~』って言うから、じゃこのまま付き合っちゃおって言ったら乗ってくるよ!」
「えーでもなー、前〇〇ちゃんと付き合ってたみたいだし…」
というような会話、あら青春、女子高生は甘酸っぱい。と思いつつ耳そばだててると
「まっ、結局はちんことまんこの話なんすけど!きゃははははっ」
…おい!さっきまでの初々しさはどこ行ったんだよ!
というわけで女子高生こわい。ざんげの値打ちもない。
某さんへの募る想い語る女子に
「一回くらいやっちゃったらいいんじゃないスか」とささやくありちゃんは大変に現代的。
しかしあれだよ妻子持ちはやめときなよ。浮気でも本気でも不都合があるからさ。
愛と云うのじゃないけれど。