2021年12月27日月曜日

ハイホー

ハイホー、ハイホー、仕事が好き。
すごい歌だな。でも今の仕事は好きだ。「仕事が好き」とか言い出す人になると思わなかったし特にビジョンや希望をもって望んだ職種でもないのに、はまった。やることは多岐に及ぶので中には苦手な分野もあるけどまあそれはそれで嫌いなわけではない、得手不得手の問題。
職員を見ていると研究職に近い業種なんだなと思う。社内社外の研究発表は定期的に行われている。理工系大学との共同研究もよくある。そこで意外な名前を聞いたりもする。
好きな作業の一つに推計とか従前値の再現とかの作業がある。これが沼なこともままある。沼も含めて興味深いとは思う。今さらながら回帰分析と地理情報システムはきちんと基礎からお勉強したくなって講習だのウェビナーだのに参加するようになった。

ウェビナーの「ウェ」が気になる。ウェブのセミナーだからウェビナー。「オンライン講習」じゃあかんかったのか。ウェビナーでげすなー。

今いちばん使ってみたいのはUnity  Reflectで、目論んでいるのはデジタルツインを活用したヴァーチャル木の実の構築です。時代はメタバースでi-Reconstructionですよ。嘘だけど。

仮想現実に拡張現実に複合現実。ときどきどちらが「現実」でどちらが「現実逃避」なのかわからなくなる。どちらも現実。どちらも逃避?

また知らん間に数週間が経っていたのでクリスマスまでにシュトレン食べ切れなかった、最近のお弁当作りでは「海苔弁」ブームがきて朝から海苔を炙っている、日本住宅公団の「団地への招待」が好きすぎて語尾に「ですの」をつけて喋る、この頃はそんな感じ。

2021年10月24日日曜日

立体

見慣れない座標系に戸惑い、扱い慣れないサーフェスデータやファイル形式にあたふたし、ハングアップ&クラッシュに泣き、完成したビル群のビューをぐるぐる回転して目を回しながら、なんとかかんとかそれっぽい立体地図作ったよ。
地形だけなら地理院地図3Dで一瞬で作れるのだけど、ビルを表現したかったのでArcGISメインで作成したよ。ビル表現もBlenderGISとOSMで一瞬よ、って話だったので家のPCで試してみたけど登録者の地域差なのか建築物が疎なので(基盤地図情報に未記載の最新の建築物がある一方であるはずの建物が無い)、基盤地図情報のDEM(数値標高モデル)とJAXAの公開してるALOSのDSM(数値地表モデル)の高さの差分を基盤地図情報の建築物Polygonに付与して立ち上げたよ、分解能の差のせいか矛盾した数値が稀にあるのは手入力で補正したり、一瞬でとはいかない。
あと出力すると透過表現等が無視されてベタ塗りになったりするので(ArcGIS Desktopの性能限界なのか、会社のPCのGPUがアレなのかわからん)そのへんにもちょっと手こずる。

そんなこんなして、現在は民間人の立ち入りが厳しく制限されている地域の丘の上から海をミハルカス画のシミュレーションができた時はちょっと自画自賛した。よくやったよワタシ。海はいいなあ!眺め最高かよ!

調べたり弄ったりしているうちに自宅でも3DをやりたくなってCPUとGPU強化したよ。BlenderもQGISも「こんな高機能&多機能なものがフリーソフトで…」って感動するよ。多機能すぎて使いこなせる気はしないけどそんな些細なことは問題ではない。世界的半導体不足による高騰もキニシナイ、嘘、お財布みながら半額セールのでら安いCPU&GPUです。はじめてのAMD Ryzenですよ。
これでPlateau都市モデルも家で弄れるようになる、はずですよ、たぶん。

2021年10月10日日曜日

10ガツ

水管橋崩落のニュース映像を見ながら、和歌山市の水道は前にも漏水断水騒ぎがあったよなあ…と思い出していた、この記事だ、1年半前か。https://news.yahoo.co.jp/byline/hashimotojunji/20200122-00159814
取水から配水までの至るところが老朽化してるんだよ、もう、大変。正確な図面も無いのかもしんないな。そして何よりお金がないのかもしんない。基幹インフラなのに、なんたるちあ。
水道民営化ってどうなんだろうな。こういうことには、有効ではないか。民間も手を出さない魔境で万が一やれてもどえらい水道代になっちゃうやつかな。


Project Plateau発足以来都市系も3Dモデル界隈がにわかに活発になってきた、気がします。
うちのPCのスペックでは心もとないので、昼休みに会社のPCのArcGISやQGISで表示させてぐりぐり動かす、一瞬で酔う、わしわし3D無理かもしんない。都市は酔うのでJAXAが公開しているALOSデータを、くもじいの気分で見てみよう的なことをしながらデータに慣れておく。

ということをやってたら仕事で3Dモデル作成のお話きました、無駄知識は身につけておくもんだな。

地形3Dをやってると2年前の防衛省のやらかしを思い出す、イージス・アショアの配備地を決定するのに必要な仰角計算を「Google Earthに定規で線を引いて角度を測ってた」と判明したしちゃったやつ、https://www.google.co.jp/amp/s/www.asahi.com/amp/articles/ASM6864RMM68UBUB004.html
地理院地図も国土数値情報もJAXAの観測データもあるのになぜGoogle Earthを…というか定規で線って、とあまりのアナログ手法にひざカックンになったやつ。
DX推進をやらなきゃという原動力にはなったかもしれない。

立体地形図を表示する際、z値を強調しないとすごくのっぺりするので意外だなあって思う。人間の目線とは違うんだな。


金木犀フレグランスが流行りのようです。
とても好きな香りですが昭和の人間には「トイレの芳香剤」の印象が色濃い。
なんなら家の外に汲み取り式便所小屋があった時代に必ず隣に植えられていた金木犀の大樹を思い浮かべさえする。
そのような先入観なしに楽しめる人をよろしいなと思います。しかし煙突のある便所の風情というものも捨てがたい。

2021年9月21日火曜日

そのあと

 その後、国土地理院の配布する基盤地図情報ビューア(FGDV)でGML→shpへエクスポートすれば難なく浮動小数点標高データが取り出せるとわかってものそい徒労感だよ。なまじArcGISに国内データ変換ツールセットがあるからArcGISで完結できると思っちゃったんだよ。だまされた…わけじゃないけどだまされた感。
そしてまた一つコンバーター代わりのツールが増える。

2021年9月19日日曜日

特殊な世界の特殊な日常

コロナ対策のため在宅勤務に対応できる体制を…とのことで、何重ものセキュリティ対策の上、会社のデスクトップPCを自宅へ搬入。ノート手配してるけど年末になっちゃうから、それまでの場繋ぎだって。
職場では社内で陽性者発生した場合、該当のフロア全員PCR検査で陰性確認できるまで出社禁止という強めの感染予防対策をしているので、出社禁止期間も業務が止まらないようにってことですね。これから忙しくなるしね。

自宅は古めの建物なので部屋あたりのコンセントの数が少ないだよ、デスクトップとモニター周りのケーブルの取り回しが凄まじいことになるだよ。

台風も近づいてたので、接続テストも兼ねて週末初在宅勤務。
ファイルが3M超えるととたんに作業速度が遅くなるな。回線の問題かルーターの問題か。

地域内の高低差がわかる地図を作りたい。基盤地図情報から当該図郭の数値標高データをダウンロード→ArcGISでGMLからDEMへ変換→DEMからコンター作成(1m間隔と2m間隔の2種)
までサクサク進んで、おっアタシ優秀じゃん(実際に計算しているのはアプリケーションなわけであるが)、とかなんとか鼻歌うたってたら、そっからどうやってもポイントの標高値が取り出せず、あれなんで、そもそもDEMって点群じゃろ、ラスタにもちゃんと数値属性あるじゃろ、なんでそれが取り出せやんのん?ってEris社のヘルプみたりーの3D analystツール片っぱしから開いたりーの、小1時間もうにゃうにゃして解決せず、こんなことしてる場合じゃねえよ、とりあえずコンター属性の整数の標高値を使うことにして、後ほど再度調べたらユーザーのブログ情報で「ArcGIS BASICではラスターの浮動小数点データは扱えない」ということが判明、ああもう!BASIC以上のお高いライセンスでは扱えるらしい、ああもう!
公式のヘルプが分かりにくい(機械翻訳)のと、何かちょっと普段より踏み込んだ作業をしようとすると「BASICライセンスじゃできないのよねー」って言い出すの、この2つがなければArcGISとても好きなんだけどなあ。

ArcGIS BASICでは非対応なことが、意外とフリーソフトのQGISでできたりするのでちょっと前からQGISも使いだした。MapInfoのネイティブ形式フォーマット、.tabのインポートができるのでコンバーター代わりに重宝。GeoJSONもかな。あとGTFS_JPのルートデータの表示とか(要プラグイン)。無料なのに使える子だ。すごいねええ。いらすとやみたい。


…という作業を在宅で、家だと文机タイプのPC作業台で正座で作業になるので少しきつい、時々お姉さん座りになったり硬めのクッション敷いたり、そして家だと集中し始めるのにちょっと時間かかる、&集中し始めると止めるものがない(お昼や定時のチャイムとか)ので飲食排尿を忘れて作業に没頭してしまう、結論、わしわし在宅勤務に向いてない(知ってた)。

慣れればなんとかなるのかな。

ワクチンは2回終わったよ、飛行機見てモデルナ打ったよ、2回目の翌日39.2℃まで熱上がったよ、怖いことにカロナール飲んでこの熱だったよ、横になったままちゅーちゅー吸えるクーリッシュが美味しかったよ、もう抗体できたかなあ?
でもウィルスを運搬するペストのネズミ状態にはなりたくないので夜遊びも会食も控え続けるよ、ウィルスがうんこだとするとワクチンで悪臭を感じなくなっただけで手や足にうんこつけて他人にベタベタ触っちゃうかもしれないよ、それはいやだよ、だからあんまり生活は変わんないんだな。

まあそんな9月。

2021年8月1日日曜日

返校

コロナが流行り出して以来、映画も演劇もライブも行ってない。と思う。
上演自体が減ったり、間引き客席でチケットが取れなかったり、そもそも人の多いところに出向く気になれなかったり、理由はいろいろ、いや、理由はコロナ。

そんな折、うどん屋さんで新聞の映画評欄みて目下公開中であることを知り、センチュリーシネマ行って台湾映画『返校』観てきた。
台湾で公開された頃から日本公開を楽しみにしてて、でもその後コロナだなんだでちょっと忘れてた。台湾の白色テロを題材にしたホラーゲームが原作。
急にでっかい音が出るとかのホラー的演出は嫌いなんだけど白色テロの時代をどう描写するのかなって興味で。

で観に行って、終盤で泣き出してしまい、エッなんでホラー映画で泣いてるの、当惑と恥ずかしいのとでマスクを目の下まで引っ張り上げて隠した。

極めて私的な不平不満や妬み嫉みを国家的大義に託けて糾弾の材料にする描写って胸に刺さるんですよ。陳凱歌の『覇王別姫』の文革の場面とか、遠藤周作の『王妃マリー・アントワネット』のマルグリットとかですね。で、社会正義の名で制裁して心に安寧が訪れるかっていうとそうでもない。お辛い。

あくまでホラー作品としてフィクショナルなモンスターも出てくるけど、実際戒厳令下の社会はこれに近い状況だったんだろうなあ、と思う。
わしわしが中高生の頃、思い起こせば世界はディストピアSF的だった、一つの国家が西と東に分断されたりついでに首都も西東に分けられたり、眼鏡をしてる=インテリは殺されたり、相互監視で思想を統制されて異分子は処刑されたり、そういうことが地球上のどこかで実際にあった、あれ最近も近場であるような。

希望はあるだろうか、先へ行くことはできるだろうか、この呪縛から解かれる日はあるだろうか、浄化することができるのは何だろうか。

2021年7月9日金曜日

天地

伊豆山で大規模土石流が起きた日、次々ネットニュースに上がってくる現場の動画に胸が痛んだ、それから、その午後には地理情報系の方々が「現場付近の3D地図」や「標高の経年変化グラフ」をサッと作ってSNSで公開していて、仕事が早いな、と、感心した。
3日もすると県やアジア航測が崩落後の現場の航空写真やレーザー測量データを公開、そのデータを元にまた有志が崩落状況の3Dモデルを作成して流出した土砂量を推計し…と、プロフェッショナルがそれぞれの持ち場で災害に即応していた。
例えばこのような。


あるいは


このように、データさえオープンになっててくれれば、知恵者が参集、いや実際はオンラインネットワーク上に散在しているのだけど、知恵が集まってくれるのです。そしてそうやって作成されたモデルが公開されることで被害の拡大を未然に防いだり救助計画を立てたり次の行動に繋がるのです。これがデジタルトランスインフォメーション。ってか。

この一連の地理情報データ分析のスピード感に貢献していたのが、静岡県が先進的にやってきた「virtual shizuoka」の取組で、2年前の全日本建設技術協会での講演資料がまだ全建のHPにある
発表用の「パワポ資料」独特のクセがありますが、内容はいろいろと凄いと思うの。

P3の「明日起こるかもしれない災害に備えて3次元点群データを蓄積しておく/被災後の3次元点群データ▷蓄積していた被災前のデータと重ね合わせ▷土量計算/横断面図作成」、この構想が思いもかけず早くに実現しちゃったのですね。
備えだけしておいて「結局杞憂でしたね」で済めばそれに越したことはないのです、災害は無い方がいいに決まっているのです、でも備えておけばこんなにも素早く被害規模の推計や原因究明や次の防災に進むことができるのです、「3つのソウハツ効果」で挙げられている「早発」の部分ですね。そしてデータがCC-BYで公開されていることがもうひとつのソウハツ「双発」の肝なのです。大掛かりな調査した、すげえデータ群ができた、よかったよかった終了、でスタンドアロンのサーバーに格納されたって大災害起きてイザという時には担当者はてんやわんやなのです、データが電子の網の上に遍在しているからこそ今回みたいに我こそはと思う達人が反応するのです、「知恵は多い方がいい」ってシンゴジラでも言ってましたよ。
あとなにげに県土全域網羅してるのも凄い(中心自治体だけとか都市部だけとかになりがち)(PLATEAUの3D都市モデルが東京データだけはげしく充実中とか)

今年3月、東日本の震災の時に東北地整の局長だった人のインタビューがNHKのサイトに載ってたっけ、
「備えていたことしか役には立たなかった」、言葉に重みを感じた。もしもの時に備えましょうとは誰もが言うことだけど、あらためてこういうことなんだな、と。

あれもこれもどこかで今の仕事に通底しているよなあ、うん、良い仕事しよう、より多くのことに備えられますように。

2021年6月28日月曜日

健康と診断

年に一度の健康診断。
今年は節目の年なので検査項目多かった。
バリウムも飲んだ、初のマンモグラフィーもやった。
どうも石川さんのマンモウ開拓団の歌声が聞こえる。マンモーグラフィー。
乳房を引っ張りまくって板に挟んで潰しまくるのででらくそ痛いと聞いていたので、あーなるほど、こりゃー痛いわ、くらいで済んだ。前知識だいじ。
不自然な姿勢で乳伸ばして挟んでしてたらなんか富永一朗の絵が浮かんできた。星まり子の「泣くなおっぱいちゃん」作詞も富永一朗だったっけな。泣くなおっぱいちゃん。

乳腺のところだけ詳しく診たいからおっぱいぎゅーっと引っ張ってなるべく厚さも薄くしてレントゲン撮ろうとか、食道と胃の動きや形を調べたいから液体金属飲ませてレントゲン撮ろうとか、発想が土木系だよなぁ。この30年くらいで医療はめきめき進化してるのになんで検査は変わらないんだろうなあ。文句じゃないのよ、疑問。

6月は体調がふるわない季節で、今年も横っ腹痛いとか、アシクロビル服んでるのになかなか口唇ヘルペスが治らないとか、うにゃうにゃした日々。でもあれね、手洗いと消毒の効果か、風邪はひかなくなったね。国立感染症研究所の統計(https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/idwr/IDWR2021/idwr2021-23.pdfにばっちり現れるくらいの効果ですものね。手洗い・消毒・マスク三銃士すごい。

名古屋市在住、基礎疾患なし50歳、接種券はまだまだ来ません。住基台帳照合も何もなくただポストにインするだけのマスク配布でさえ届くのに何ヶ月もかかったのだから、そりゃあ今度のはもっとかかるんだろうなあ、と思っている。そいでも市の予定では7月中旬には届くらしい。
県運営の大規模接種の会場の一つに県営名古屋空港があって、名古屋からの心理的距離のせいか予約が比較的空いているとの話で「よし、順番が来たら名古屋空港で飛行機見てワクチン打つんだ」とちょっとタノシミにしていたのだけど、国内のモデルナワクチン配分予定が上限になったそうなのでわしわしの順番(予約取れるのはお盆以降か?)までもつかどうかわかんない。
ノースリーブで注射に臨みたいというただそれだけの理由で夏の間に接種受けたい、ジャケットとセーター脱いでババシャツ肩までめくりあげて注射打つのはもたついて申し訳ないからヤダ、でもまあ、時期がずれ込んだらずれ込んだで、冬には国産シオノギ製が出回るかもしれないし、それはそれで、それはそれで。


「負けない」とか「打ち勝つ」とか力強い言葉は今まで能動的に行動することを意味してた、アクティブに。
「コロナに負けない」や「コロナに打ち勝つ」は、畢竟人に会わないこと、はしゃがないこと、動き回らないこと、衛生的な正しさを守って収束を待つこと、退屈と孤独に耐えること。とても受動的。たたかうとか勝つとかいう言葉のイメージとはほとんど対極だと思う。防疫とはディフェンス戦なり。


今年も航空祭開催は無理そうなので、せめての慰みにflightradar24で行き交うヒコーキ情報を見る。この頃のお天気の良い日はアジア航測の測量航空機を岐阜上空あたりによく見かける。刺繍糸みたいに丁寧にWに飛んでいる。

航空祭も台湾旅行も、世の中が落ち着いたらの楽しみ、それまではじっと、タノシミにしている。


2021年5月1日土曜日

タノシーワルツ

年度末、働き方改革やら感染防止対策やらいろいろの影響で1年前までのような深夜残業はなくなってるけどその割に楽になった気がしない、のは、やるべき作業量と締め切りは相変わらずだからかな、家に帰っても緊張が解けずに早朝覚醒がひどかった、年度末を越えてもまだ続いているのでこれは睡眠障害の域なんだろうか、加齢のせいもあるかもしれん。


1週間がやたらはやくて毎週ウィークデイが3日くらいしかなかった気がして仕方ない、月曜と金曜はなんとなく覚えてるけど残り火水木が団子状態。こないだ「はやいね、もう年末だよ」「今年34か月分しか記憶がないよ」とか言ってる夢見た、たぶん予知夢。てかもう5月突入とか。


深谷かほるの『夜廻り猫』を読んでる、四半世紀前にいしかわじゅんがべた褒めしてた漫画家さん、年末にWebで調べものしててたまたまたどり着いて二十数年ぶりに名前見た、二十数年の間にヒット作があったり作品が実写ドラマ化されたり仕事が途切れたり個人的にTwitterで細々始めたマンガ連載が話題になって商業に移行したり、かつ結婚したり子ども生まれたり離婚したり、二十数年の間にいろいろ激動の人生があったらしいと知る。そうよねそのくらいの年月よね、二十数年ですものね。深谷かほるを知った漫画アクション増刊(いしかわじゅん編集)が出た頃はわしわしも結婚前だったものね。

絵がうまい(デフォルメが上手い)のと話が基本8コマ完結なのと内容も単純すぎず複雑すぎずなのとで、これは母にちょうどいいかもと単行本をプレゼントしたらまんまとはまってリハビリ陶芸で平蔵グッズを続々拵えている。岩風呂につかる痔猫の置物をリクエストして作ってもらった。


で、その『夜廻り猫』のWeb更新が毎週月曜と金曜で、ちょっと忙しくしてるともう23話未読が溜まってて「1週間はやいよ!」を痛感する。歳をとるとまたたく間に1年が過ぎてくって言うけど、これがそれか。ながめせしまにか。



ずーっとスルーし続けていた山崎春のパン祭りに昨年から参加、これまでちまちまポイント集める根気が続く気がしなかった、去年の春はコロナで自宅待機期間中で何かふとその気になって祭ってみたらお皿2枚もらえて、案外いけるもんだな、と、味をしめた。

今年はフリルとか波波とかの無いシンプルな大皿だったので特にはりきった。家の近くにも会社の近くにもデイリーヤマザキがあるから本気出せばすぐ溜まるのだ。コスト重視派はダブルソフトがお得というけどダブルソフト1袋買ったら丸2日食パン生活になってしまうのだ、価格ではなく1食あたりのポイント効率に重点を置いてデイリーヤマザキでサンドイッチと特製カレーパンと濃厚プリンを買えば一挙に6点くらい溜まるのだ、というわけで今年はお皿4枚いただきました。ハガキで応募方式じゃなくてお店で引き換えというのもわしわし向きの祭りです。ハガキだとみごとに投函忘れる。



江利チエミのテネシーワルツが好きでたまに鼻歌うたう。

でも「うれしーワルツですね」って言われて不覚にもテネシーワルツの駄洒落だと気付かなかった。

散歩のわんこもうれしーワルツの季節なのです。

2021年1月5日火曜日

金襴緞子のおにしめながら

年末年始の休暇ですこし一息ついた。
最初の二日間くらいはずっと脳が仕事の続き、段取りやら手法やら考えてて、三日目くらいからやたらに眠くなって夜しっかり寝て昼下がりにはお昼寝もして、年明けて、それからじわじわ普段の生活リズムに戻った。
夢をずいぶん見たよ。いろんな人がでてきたような。初の沖縄公演に行く夢とか、旅の夢、横浜で寺ちゃんオススメの居酒屋行く夢とか、あと金子光晴の未発表小説を発見して夢中になって読む夢とか。夢のなかで夢中とはこれ如何に。

今年は年末におせちの材料的な食材を実家からもらったのでおせち作ったよ、祝の膳。去年は特に理由もないけどなんかもう験担ぎだるいなーってなってお正月無視して通常食喰って過ごしたんだったかな、今年はコロナのこともあるしほぼ外出しないで過ごしたので家の中でできることをじっくりと、で、睡眠と調理に走ったわけね。
母が散歩の途中に畑で拾ってきた金柑4つとか、金柑4つってどうやって炊くのよ、で、ちっちゃいミルクパンでとろ火でコトコト、案外いい具合に炊けたりした。
年末に天野さんから徒然なるままの食エッセイが送られてきたので、大晦日煮炊きの片手間に調理作文書いてお返しする。「きれいはきたない、きたないはきれい」大鍋の呪力についてなど。

あと実家では年末BSだったかシアターチャンネルだったかでゴッドファーザー三部作を一気見したそうなので、そういうのもいいかなとアマプラで一晩一作ずつ観る。うちの家族は(特に母)映画『ゴッドファーザー』が大好きで、わしわしが子供の頃から日曜洋画劇場でやるたんびに観て、我が家にヴィデオテーププレイヤーが登場してからはレンタルで字幕版を借りて観て、特別版が出たっちゃあ観てディレクターズカット版が出たっちゃあ観て、ずいぶん何度も観てるはずなのに全体の記憶があんまりないんだ。小中学生くらいだったからかな。ヴィトーが狙撃されてオレンジが道じゅうに転がる場面とか、印象に残る数シーンしか覚えてない。だいたい子供の頃は今以上に人の顔が覚えられなかったから、あんなに沢山の人が目まぐるしく出てきた日にゃ敵か身内かもわかんないし。若くてハンサムなイタリア系男子みんなTOKIOの長瀬みたいな顔してるし。裏切られたり黒幕だったり裏を読んだり裏の裏を読んだり、人間関係の理解がややこしい上に顔の見分けがつかないとなればまあ覚えてないよね。
年十年ぶりかで観るゴッドファーザーシリーズはなかなか新鮮でした。ヴィトー、若い頃も歳とってからも気がつくとオレンジ買ってるなあ。シチリア名産だから望郷の味なのかなあ。名古屋人だから赤味噌好きでしょくらいベタな言い草だけど。

映画観ながらチーズケーキ焼いたりもしました。どっしり系じゃなくてふわふわ系が食べたくなったんで卵白別立てでメレンゲ作って。初チャレンジだけどええ感じに焼けてでら旨かった、自作スフレ系はアリだな。
ずっと使いあぐねていたハイジさんのベルギー土産(1年前?2年前?)のレモンリキュールを香り付けに大さじ1くらい入れた、とても香り良い。これブランデーケーキみたいに焼いたフルーツケーキに染ませてもいけそうだな、次はそれいってみよう。

優雅なお正月休みも過ぎて仕事はじめですよ、まあ、それはそれで、優雅に。