2013年10月9日水曜日

いろいろあった

そう、有楽町で見た「無印の家」が、たいそう匠の家でした。…あまり、よろしくない意味で。


撮影とかならいいけど生活にはどうなんだろうっていう疑問がいっぱい。広い広い吹き抜け部もガラス扉のトイレも。


 



 


翌朝。渋谷VIRONでランチ。


日曜の11時半、人気店とありゃ、「本日はすでに予約でいっぱいです」、そうよねー。


が、「ただ、12時45分からのご予約のお客様がいらっしゃるので、1時間以内にお食事終えられるようでしたらご案内できますがいかがですか?」とのことで、ひとり飯にそんな時間かけないですわたし、そんなわけでフリの客ながら無事ランチにありつけました。


焼けた小麦の匂いとパリパリの皮ともちもちの中身、こうゆうおいしいパン久しぶりです。


隣席の女性が席を立ち際に「ああ、パン欲が満たされたー!」と歓声を上げておられました。その気持ちよくわかります。パン欲。あるよね周期的に来るパン欲が。


 


その後東急本店地下に立ち寄って、ものすごく旨いと評判の和菓子・目黒ちもとの八雲もちが曜日限定で入荷されてるのを発見、ここで会ったが100年目みたいな勢いでお土産に購入。


かんたんに解説するとカシューナッツ入りの羽二重餅ですが、言葉で聞いて想像したものとはおそらくかなり違うものです。すんごい旨かったです。


 



 


昨日は本郷キャンパス、今日は駒場キャンパス、おのぼりさんの東大巡り~


駒場に移動して、まだ開場まで時間あるのでぷらぷら周辺散策、古本屋さん発見。


なんかそのたたずまいが「いつか夢に見たような古本屋さん」で、大学が近いせいでしょう品揃えも渋め、これはぜったい何かある、と確信して棚を見て回ってずっと探してたマイナーな研究書を発見、美本、しかも500円。ひゃっほう。即購入。


ていうかこういう夢ぜったい見たことある、旅先の見知らぬ路地で見つけたちんまりまとまりの良い古本屋さんですっごい探してた本がぽんと置いてあるってシチュエーション。いやわたし一人じゃなく古書買いの人なら一度は見たはずこんな夢、いつもここで目が覚めるのよね。


 



 


何年ぶりかにヤジキタ観劇。


さまざまのこと思ひだす舞台かな。


極私的にね、ヤジキタに関して実にさまざまなことがあってしかもそれぞれいっこずつが極濃口の記憶で、それぞれのエピソードが10年分の地層になってるんですよね。バウムクーヘンみたいというか。層を一層一層剥がしてくと果てに穴があるわけです。


奥の方は汗と涙と煙と薬の思い出ですね。


 


そいや初演の時、ももちゃん、「呼ばった」がわかんないって言ってたなあ。「夜這った」かと思ったって。「呼ばう」って方言?て訊かれたんだ。方言つうか、古語かね。


 


今回も一番好きなシーンがすごくキマっていたので、それだけで胸熱うございました。


 


終演後、偶然この回に来てた知人のそのまた知人からももちゃんのことで相談?を持ちかけられて、ももちゃんのこともありつつその他のこともありつつで場所を移して3人で長話。


ヤジキタを見ればもうわたしは毎回確実にももちゃん思い出しモードになるので、そんなときにこんな人に遇ってこうゆう話を聞くのもなんかのめぐり合わせか。


先方は「ももちゃんが呼んでくれたんだね、きっと」と仰っていた。


…で、喋ってたらなんか重なる奇遇でウシの話になって、風のうわさに「刀折れ矢尽きて傷心のうちに田舎に帰った」と聞いてたその後の消息がわかってちょっとほっとする。しかしなんだ世間は狭いな。


 


「やっぱりやぎ座は几帳面だよね、カシワさんは誕生日いつ?」


「えーと…あっ、そういえば今日誕生日です」


「えっ、なんでもっと早く言ってくれないの!」


いや初対面の人に会うなり「ワタシ今日誕生日です!」とはちょっと、言わないです。


「なんかプレゼントあげたいのに何も持ってない!あっ、飴があった!飴あげる!飴でいい?」


「じゃあ私はチョコあげる!帰りの新幹線で食べて!」


「あなたがたは大阪のおばちゃんですか!」


「私は飴ちゃんじゃないもん、チョコだもん!」


「なんか気取ってる!さすが銀座の女は一味違う!」


 


…終始そんなノリで賑やかでした。姦しいってやつですね。


しんみり話すより今はこのノリがありがたいです。


しまいにはこんな勢いで隣の東大生も巻き込んでのおしゃべり尽くしでした、この学生さんがまた駒場生まれの駒場育ちの東大生っていうレアな地元っ子で。


 



 


犬も歩けば棒に当たる。


ほぼノープランでプラプラしててもめぐり合わせってやつで探してたもんに行きあたったり会うべき人と知り合ったり。


そうゆうふうにできているようです、そういう時期なんでしょうね。



2013年10月8日火曜日

東京行った

上京。


 


国立近代美術館フィルムセンターで「チェコの映画ポスター展」


出光美術館で「仙厓と禅の世界展」


竹久夢二美術館で「小林かいち展」


 


珍しく東京東部をぐるぐる回りました。


いつもは下北沢とか新宿・渋谷周辺でぐるぐるするから、東京駅とか上野駅周辺散策はなんか新鮮。


京橋交差点あたりを歩きながらグランシャトーのCMソングを鼻歌する。京橋はええとこだっせ、あ、その京橋じゃない。


そしていつもはいかない辺りを巡ったもんで、日比谷駅と有楽町駅の構造とか知らんで入る必要のない改札を入っちゃったり難儀しました。


つか、天気よければ歩く距離だよなこんなのと思いながら京橋-日比谷間を地下鉄移動しました。


 


チェコの映画ポスター展は「チェコ映画」のポスター展じゃありません。


チェコで公開される時に現地の配給会社が製作したポスターなのんで、アメリカ映画のもフランス映画のも日本映画のもあり。


チェコ公開版『ゴジラ』のポスターに描かれたゴジラは、半魚人みたいな顔をしていました。


あと小林正樹監督・仲代達矢主演『切腹』のチェコ公開タイトルが『HARAKIRI』でした。まあその、まんまなんですがね。


 


フィルムセンターは入場料(200円)と図録(1200円)が安いのが嬉しいです。


 


この後どっかでランチ食べて根津の竹久夢二美術館に行くつもりでしたが。


ロビーで仙厓展のチラシを見かけ。


今やってるんだ、日比谷か、じゃあいこか、と急遽予定追加。


 


江戸時代の禅宗のお坊さんの禅画ですね。


出光美術館にコレクションがあることを今回はじめて知った。 


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禅の厳しい教えが絵にこめられているわけですが、うん、そうと知って見てもしりあがりさんの墨絵と見まごうよ。


しりあがりさんの漫画も禅問答っぽいけどな。 


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イイ笑顔でしょ。


 


「死」や「老い」を描いた絵も文もどこかコミカルでほほえましいなと。


 


出光美術館の入館料は1000円、展示を見終えた後で皇居と東京駅を見下ろしながらソファーでゆったり給茶機のお茶をいただけるので雲の上のひとになった気分が味わえてよろしい。


 


3件目は根津の竹久夢二美術館で小林かいち、いつかやりそうだなとうすうす予感してましたがやっぱり「今日は小林夢二展に行ってきます」と言い間違えました。


小林夢二展。何が展示されてるんでしょう。気になります。


 


いわゆる谷根千ってエリアですか、根津あたりは晴れてればにゃんこがあちこちいる猫町だと聞き及んでおりますが、あいにくの雨と時折の強風で猫見られず。


猫好きに有名な「猫町カフェ」も時間の都合でパス、目的は小林かいち展に絞りこみ。


 


松本かつぢ展、高畠華宵展、常設の竹久夢二展を足早に流し見して、小林かいちの展示室。


すごく良かったです。


絵のね、デザインとかもすごく良いんですけどね、木版画の技術の凄さにも見入りました、色の重なり方とか繊細なボカシとか、金で縁取ったラインとか、すごい美しいんですね、これは図録の印刷だと再現できない。


大正・昭和初期の絵葉書ブームの頃ですから、絵描きさんの画法や画風に伝統的なものと西洋的なものがミックスされて一種独特の異国情緒や時代感を醸してると思います、で、印刷する側も、彫師さんや摺師さんが、江戸時代の浮世絵版画で完成した技と西洋から入ってきた技術や道具をミックスして、この時ならではのことをやっていたと思うんですね、


…いや資料はないけどたぶん。


色味は江戸時代の藍や墨色とは違うし、明治初期の版画に大流行した紅色染料でもない、今現在のインクの色に近い気がするけどこれも当時は印刷業界最先端の染料(顔料?)だったのかなー、…とか想像するね。


かいちの本職は京都友禅の図案家だったとかで、金色の使い方は琳派の流れではないかという解説も見ましたが、琳派よりはやっぱり同時代のエルテとかクリムトとかの影響なんじゃあないかと思う。ジャポニズム逆輸入。文化って面白い。


 


現代の彫師・摺師さんが復刻したかいち絵封筒の販売もありました。ロストテクノロジじゃないことがわかって嬉しゅうございます。 


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まあ、購入したのは復刻木版刷りじゃなくて印刷の絵葉書セットなんですが。


でもこっちもなんか普通のプリントではない感じ、なんか凝ってる。


 



 


夜、アゴラでの前日打ち上げに誘われる、が、本番観る前に打ち上げ行くのもなんだか、で、有楽町で夕食&ガールズトークとしゃれこむ。


おばちゃんのガールズトークは他人のゴシップが8割よ。



2013年9月28日土曜日

ダウナー・イン・ザ・ダーク

「だからさ、老人介護施設というのは、ぼくの考えるところでは、介護サービスを、来た老人にするのではなくて、来た老人に介護させる施設とこういうことなんだ。これは、その、つ、つ、つ、つまり、ぼ、ぼ、ぼくらが……。」


 


老々介護社会。


たしかに注文は多そうだ。いろんな意味で。


 



 


「チェリー」生産終了からもう2年ですか。


入手困難なさくらんぼの煙草を一日一本ずつ吸う異邦人の話が、鈴木志保の「船を建てる」にあったっけなーなどとふと思い出す。


 


ご時世か、喫煙者も少なくなりました。


帰り道ですれ違った男性からふわっと香った煙草の香りがすごく良い感じで、何か懐かしいものを嗅いだ気がした。


煙草臭でもくっさい人はくっさいのに、なんだろうあの違い。


 



 


竹久夢二美術館で小林かいち展開催ー。


行き掛けの駄賃で寄ってこうかな。


ニッポンのアールデコ好き。


小林かいちの描く着物の柄がまたモダンでいいんですが、本業が京都友禅の図案家だったと最近知る。本職さんか。


 



 


たまたま点けたテレビのドラマでありえない能舞台を見かける。


指導役のお玄人さんはなんも言わんのかなあ。


演出家は、たぶん、文楽と混同した。


 



 


なんかいろいろ。


どうでもいい、とるに足らない、しょうもないないことばかりだけど、こういくつも重なるとどーんよりしてくる、どーんより。


自分の周りで起きていることは自分には関係ないことなんだと思っていないと病みそう、いや、「自分の周りで起きていることは自分には関係ないこと」と思っているひとはそれ自体既に病んでいるか。



2013年9月22日日曜日

いざよふ

スカーフ留めはスカーフを留めるけど帯留めは帯を留めないなあ、と思っていましたが。


あれは「帯に留める」という意味なのかしら。と、ふと思い至る。


 



 


執着が無くなっていくというのは、随分怖いことなんだなと思う。


執着は欲動だ。


執着は愛だ。


好奇心と執着心が無くなったら死んじゃうよな。


 



 


十五夜の月を見ると、「あ、ももちゃんの誕生日が近いんだっけ」と思い出す。18日。


夏の終わりに命日がきて。それから誕生日がきて。それから10日ほど後にニワシュウの命日がきて。


死んだ人のことばかり思う時期だ。


 


不安と不穏はそのへんの気分に引き摺られましたか。


進めないのです。


いざよってしまうのです。


 



 


unknownとunko nowはもうちょっとでアナグラムだったのにな、と思う秋の夜長。


くだらないことを考えられるうちはまだ大丈夫、と思う秋の夜中。



2013年9月20日金曜日

のんのん

なんかだるくてしかたなくて沈むように眠ってしまうこのごろ、朝夜めっきりすずしくなりました、8月過ぎて台風過ぎていつのまにか十五夜、時間のたつの早いのは年取った証拠だそうですよ。


離れて見ても同じ月、気象だの天体だのに感慨深く物思うにぽんじんでございます。


 


ひとだんらくついたら整頓しようと思い続けて、さて、ひとだんらくとはいつくるのか、いつになったらこの混沌は整頓されるのか。


 


思い出したり。不安になったり。不穏だったり。なんでかますぐでない道行き。


今がいちばんいいんだけど。今がいちばんいいと思ってるんだけど。


やりたいことがだいたいできて。やりたくないことはだいたいやらなくてよくて。言いたいことが言えて。聞きたいことばが聞けて。モフりたいときにモフれて。


今がいちばん夢に近い理想的な日々なんだけど。そのはずなんだけど。


 


◇ 


 


絵。


タバコのおばさん。


写真 2013-09-20 0 57 12.jpg


 



 


選んだつもりが選ばれている。よくあること。


 


ばたばた淘汰されてゆく中を知恵や強さで生き残ってステージを上がって。


最後まで勝ち抜いたらどんなよいことがあるかと思っていたら、いちぬけた人らが想像もしんかったような酷いことが待ってるかもしれない。


さっさと脱落していればこんな目に遭わずに済んだものを。


注文の多い料理店。


注文の多い企業。


注文の多い自治体。


注文の多い高齢化社会。


注文の多い国家。



2013年9月11日水曜日

秋腰

腰、きましたー。


あはははははははは。


笑いごとじゃないときほど笑いたくなるのはなんなんだろう、あははははははははは。


症状的には腰そのものより、左足の指がぷらんぷらんです。歩きづらいったらありゃしない。


 


不安だからよろけるのかよろけるから不安になるのか、精神は身体であることについて思う。


 



 


すっかり秋めきました。


 


8月中にやらないと「間に合わない」気がすることいくつか、花火、冷やし中華、浴衣、宿題。


この夏は急にゆかた着たくなって、でも紗の夏着物は持ってるけどゆかたを持ってない、まあよしとしよう、で8月のうちにお着物着てお出かけした。


古い着物を対丈で、細帯を低めに結ぶ「男の着方」、腰紐が少なくてすむので楽といえば楽。


しかしあの「おはしょり」というの、裾が乱れても衣紋が詰まっても、すべての不都合はおはしょりにたくしこんで直せ、という超便利ゾーンである。あれはすごいと思う。


そして西洋服がダーツをとったりギャザーを寄せたりして立体的に人体に沿うように進化していったのに対する和服のこの進化、


つまり平面的な布を大量のヒモで胴体にぴったりくくりつけちゃおうという、しかもその上でシワやタルミが無いのが美しいとする審美基準、そういうものに感心をする。


 



 


JPNICアーカイブスで「インターネット歴史年表」正式版が公開されましたな。


https://www.nic.ad.jp/timeline/


ぱらぱら眺めながら、あれこれ懐かしく思い出したり。



2013年8月29日木曜日

ハニカム(東京2)

行きの新幹線で。


アイスコーヒーが飲みたいが氷入りは冷たすぎる、という感じだったので、車内販売のおねえさんに「アイスコーヒー、氷抜きできますか?」と尋ねた。


おねえさんは一瞬虚をつかれたような顔の後、「ぬるですけど、いいですか?」と訊き返した。


ぬるですか。


「ぬるがいいんです」と答えてお望みの氷なしコーヒー頂いた。


美人のおねえさんが真顔で「ぬるですけど…」と言う姿は、後からじわじわ可笑しい。


 



 


芝居の感想や覚えを書こうとすると時間かかりそうなのでとりあえず上京日記を先に書いちゃう。


あっ簡潔に言うと東京版面白かったですよ。


 


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宿泊先、アゴラの貼り紙のおねえさん。


なんとなくインテリゲンチャな伏し目。


に見えるのは「駒場東大前」のアトモスフィアのせいでしょうか。


 



 


楽日、美術班&ハマジ&もっちーと下北沢へ。


元気ならワッフル食べに行ったり新しくなった小田急線周りを無駄に見学したりしたかったんですけどね、昨日はしゃいで埠頭だのかき氷屋だの行った疲れとか豪雨ダメージとかがじんわり響いてて体力温存コースを選択。ロビーで地味作業のお手伝いして時間潰す。


 


楽日は事情により最後列の関係者席で観たので、楽でした。


原作者の隣だったのでどうしても反応が気になったり。


 


今日も、終演後は同窓会的な「ひさしぶりー」「なつかしー、元気だった?」なご挨拶をあちらこちらで交わす。


仲良しでもずっと一緒にいると気が詰まるんだのに、ちょっと間があいてから会うとなんか顔見ただけで嬉しい、まあだいたいそんなものか、人付き合いのインターバル。


距離感が密じゃなきゃ、「人は人、自分は自分」でいられるもんな。なんてな。


 



 


「後半のダンス、転調して7拍子になるんだよね?観ててどこで転調してるのかわからなくて不思議な感じする」


「あ、あれ最初は5拍子なんです。5拍子から転調して7拍子」


「変拍子から変拍子なんだ」


「そうなんですよ、で、やっぱり人の身体って左右で対になってるんで2とか4とか偶数の動きになりがちで…それでも3拍子はまだ作りやすいんですけどね、5とか7とかになってくると…」


「4+3の動きとかに分解しがちだよね」


「そこを一連の動きで作るのが難しかったですねー」


にゃるほろのう。


 



 


今回恵比寿で気にしたこと。


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恵比寿駅案内図。


西口・東口はよいとして、西口(西側)・西口(東側)って。


西口(東側)の自己喪失感たるや。あたしは誰?ここはどこ?



2013年8月28日水曜日

ハニカム(東京1)

東京バージョンを観に上京しました。


直前の名古屋がふたたび38℃超えの猛暑日でまた熱中症おこしたりしてたわけですが、ああ、もう、難儀。


急に来た酷めの腰痛も熱中症の症状だったらしいですわ。


万全な体調で本公演を見られるのはいつのことか。


 


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吐き気がなければとにかく飯を食え。


伝統的駅弁を見て久住さんのデビュー作「夜行」思い出す。


 



 


東京着いたら涼しかったんで「これなら楽勝じゃわい」と調子に乗って、竹芝にある伊豆諸島のアンテナショップ「東京愛らんど」寄って「幻の赤イカの塩辛」買ったりくさや買ったり島とうがらしの調味料買ったり。あ、アゴラ組と金ちゃんへの手土産。


あと恵比寿のアイスクリーム屋さん「櫻花」で白くま君食べたり。 


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つぶらな瞳の白くま君。


ふわふわかき氷に練乳、バニラアイス、杏、赤エンドウ。


 


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中にはあんこ、みかん…っていうか惨殺現場だこれ。


 


わたしかき氷あんまり得意じゃないんだけど白くま君すげーんまかったよ。


喉の奥が冷えて咳が止まらないながらも完食した。


暑さにも冷たさにも弱いっておばちゃんどうなってんの。


 



 


スズナリ超盛況。


当日急に客足が伸びた感じの混み方だったな。


てことは評判いいのかな。そりゃなにより。


そんで会えると思ってなかった人に客席で次々バッタリ。いづれもご挨拶は近況報告から。


 



 


どんなに周囲のお喋り声が騒がしくても自分と会話してる相手の声はちゃんと聞こえる「カクテルパーティー効果」てなものがある、というか、人の情報処理能力として備わってると言われていますが。


わしわしパワーダウン時の省電力モードになるとこの効果が真っ先に機能オフします。


ぎゅうぎゅう詰め&大音量(芝居)に次ぐぎゅうぎゅう詰め&大音量(打ち上げ会場)にしんどくなって早々に退散、こじんまり少人数でお茶飲みながらのガールズトーク。


 


そしてその後突然の豪雨に見舞われます。東京は怖いとこじゃ。


だだ濡れになって更に弱ったところに宿舎でくさやにノックアウトされます。東京は怖いとこじゃ。あ、自分で買ってきたくさやだけどさ。


そんでも赤イカの塩辛は極旨でした。


これね 神津島の丸金商店「幻の赤イカの塩辛」


http://marukin-shouten.com/index.htm


お取り寄せ可能。


「甘口」「中辛」「辛口」「激辛」「超激辛」の5段階あるそうですがショップにあったのは「辛口」、ハイジさんにはこの辛口からくないそうで、うーん超辛口にチャレンジしていただきたい。


 


くさや初体験のわしわし、もうこんな体調でへろへろでのチャレンジだったのでもうあの強い匂いと塩気に完敗、何十年かぶりに口の中のものをだぁってそのまま出したい感じでした、いやちゃんと飲み込んだけど、即行うがいと歯磨きと大量の水飲み。


居酒屋の焼き枝豆には「これ靴下の臭いがする」ってクサイ判定する田岡さんが、くさやのことは「ばっか、これは臭いんじゃないよ、いい匂いじゃねえか、オメーラわかってねえな」と言いくるめてくるのが、なんというか突っ込みたくて仕方ないんだけどもうその気力もなく床に伏す。


体調万全の時に「新島のくさや食べ比べセット」でリベンジしてやる。まってろくさや。



2013年8月20日火曜日

まだむ・ばんぶー

暑い夜。


半額くらいで購入した無印良品のい草の抱きまくらを抱いて寝ている。


寝付けない夜にふと、「これ、中がビーズじゃなくて空洞のほうが熱がこもんなくていいんじゃね?」と思い…


あれ、そういうモノがなかったっけ?ああ、竹夫人だ!と、思い当たる。


竹夫人。


今どき通用するでしょうかこの言葉は。竹を編んで作った筒みたいな抱きまくらですね。俳句では夏の季語。


子供の時分にうちにあったんですよ、懐かしいなー、昭和の風物だな。


 


アマゾンで取り扱いはあるかしらと検索してみた。ふおっ。いちまんはっせんえん!こっちのは、さんまんななせんはっぴゃくえん!


はなぢふくわ。


やっぱ竹製品は職人さんが減ってるのかしら。


藤枕とかバンブーピローとかラタンクッションとかそれっぽい語句で探してみるけど、理想の形状のものでお手頃な価格のものはなし。


竹シーツを丸めて抱いて寝ればいいか?


 


それこそ無印良品あたりで製品化しないかなー。来夏でいいからさー。


「ニッポンの知恵。涼しく過ごす夏の工夫。」みたいなノリでさー。インドネシア製とかでいいからさー。竹夫人カムバック。


 



 


プリンタ様が本格的に不調である。


どう調整してもヘッドクリーニングしても、真っ赤。


思えば購入から10年ちょっと。うん、耐用年数はとっくに過ぎている。


さて。


以前ほど大量印刷する機会は多くないけど自宅プリンタはあった方が何かと便利。


いまどきの性能と価格調査してみた。


うーん。


近頃は複合機の方がメインなんだなー。


スキャナは持ってるんだよなあ、プリンタだけでいいんだよなあ、うーんうーん。


インク高いな、うーんうーん。


ああでも無線LAN対応はとても捗るなあ、これはいい、そーかそーか。


と、いつもの迷いモード。


お買い物に迷うのは、苦痛か、お楽しみか。一般的に、男性にはストレスで女性にはレジャーらしいですね。


わたしにはレジャーかな。デパート好きだし。家電屋巡りも好き。


 



 


年をとると、ほんと、リニューアルされたインタフェイスに馴染むのに時間がかかるようになります。というか、結局馴染めなかったり。


性能自体は変わってもインタフェイスは極力変更しないというのがユーザーにやさしいやり方なんじゃないかなーと思うんですよね。


でも世の中、性能はたいして変わってもいないくせに外身ばっかり派手に変更するサービスばかり、な気がする、ロゴ変更ばっかして旧態然とした企業とか?


 


各キャリア、お年寄りにスマートフォンを買わせようと躍起になって「らくらくスマホ」系を投入してますけどね、お年寄りが求めているのはむしろWillcomの「イエデンワ」的な、「ウチで使ってる電話と同じように使えるケイタイ電話」なんじゃないかなーって、思うんすよねえ。


かつてのショルダーホンみたいな形状でさ、専用ベルトで肩から下げて持ち歩いて、受話器を上げて「もしもし」って。


それこそWillcomあたりが作ってくんないかなー。かーちゃんに持たせるから。



2013年8月17日土曜日

アフターぼん

夏ですので、猫がフローリングの上であられもなくおなかあけっぴろげて寝ています。


しかし暑いからなーとエアコン入れますと、いつのまにか姿を消して、ベランダの窓とカーテンの間でほっかほかになってたりする。冷風が嫌いなんだな。


そして昼寝してるとほかほかになった猫に胸の上にどっかり乗られてとても苦しい。


 


体の不調に対して、だいじだいじに安静にしてやった方がいいのか、多少辛抱して耐性をつけてやった方がいいのか、なんか迷うのです、


正解は「不調の時には無理しない」なのだけど、ちったあ負荷に慣らしてやらないとますます貧弱になっていきそうで、ついエアコンを切った部屋でじみーに筋トレとかして顔面蒼白になってヤメる、


老人が自宅内で熱中症になるときの行動原理ってきっとこんなだ、「冷房なんか使ってたら暑さに弱い体になっちまうだろうが」とか言ってエアコン入れずに熱中症になるに違いない、と自らの行動をもって慮ってみる。


 


実家の母はリハビリのやり過ぎで坐骨神経痛様の症状が出ちゃったとか言ってました、年をとると、ほどほどにしないといけないのですな。


 


夏の不調には夏野菜と南の食べ物がよい、トマト、キュウリ、オクラ、ゴーヤチャンプルー。


カリウムとビタミンBを摂るのです。


 



 


先日、三菱東京UFJ銀行がコンビニATM手数料を有料化するらしい、というニュースが日経その他で報じられまして。


(公式では「正式な発表ではなくまだ検討段階」となっている)


わたしなどコンビニATMの利用率が異様に高いので、検討段階でもその余地があるならたまらんとネット銀行に新口座開設しました。


アカウント名、ログインパスワード、取引パスワード、WEB暗証番号、カード暗証番号…あああ、銀行カードの裏にマジックペンで暗証番号書いちゃうおばちゃんの心境がちょっとわかっちゃうぞこれ。


しかし住民票持って平日の窓口なんどに行かなくても口座が作れるのだから、便利な世の中になったものです。未来、未来。


 



 


何年か前、西丸震哉という学者さんが「41歳寿命説」というのを唱えて、著書がベストセラーになったことがあったっけなあ、てなことフッと思い出すよんじゅうにちゃい。


調べたら1990年出版。あれから20年以上経ってるのかあ。


現実になってたら、とりあえず少子高齢化は避けられたななどと思う2013年の夏であった。


 



 


できればあんまり偏りたくない、いろんな視点でものが見たい、別の考え方を受け入れる余地を残したい。


中庸なんてな上等なもんじゃない、あれかこれかと考えた挙句結論が出せなくなるへっぽこ回路しか積んでない。


それでも。


 


なんといったっけ、ベーコンが『新機関』で唱えた陥りやすい偏見、「4つのイドラ」か。今なら認知バイアスって言うんかね。


小さな人間ですので狭い見識の中から世界を探るよりしょうがないんだけど、それでもちっとは、右から左から上から下から後ろから前から、キュビズムな思考で、さ。



2013年8月13日火曜日

ナツのネツ

暑さでダウン…


炎天下で肉体労働ってえわけでもないのに、典型的な熱疲労症状で早退、週末は冷やした部屋の中でおとなしく過ごす。


年々暑さへの適応力が下がっていきますな…。


オージャカンは金曜の夜に観ました、まあ、そういう体調で集中力も低いので、観劇向きではまったくない。


久々に岩村君に会えたなーとか、金ちゃんと猫話やご飯話したなーとか、そんな。


 


聞くとこによると土曜のマチネでは照明卓が熱暴走したかなんかで序盤で芝居止めて復旧後に一からやり直したとか、そのくらい名古屋暑かったのです、人もキカイも熱暴走中。


そして照明卓が復旧するまでの穴埋めにアツンドさんが舞台でギター鳴らしてナガブチツヨシを3曲披露した、という噂も聞きましたが、ガセかもしれません、オージャの開演前のナガブチツヨシ、想像、できる?


 


暑さにやられてから急に腰が痛くなって、うーん、関節痛?


医者でもらったロキソニン飲んでるけどあんま効かないのね、いたたたた。 


 


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「勉強に スポーツに ふ菓子」。


100メートルダッシュ10本の後にそっとふ菓子を差し入れる女子マネに、わたしはなりたい。



2013年8月6日火曜日

初日マニア


商業演劇やら映画やら、世には初日マニアという人たちが一定数いらっしゃいまして、ある程度ポピュラーな嗜好だと思いますが。
ことオージャカンに関していえば、わざわざ初日を好んで観にいかはる人は、きっとドMかドSか端に極まってると思っています。
いや、初日にしか発現しない初々しさも緊張感も、一回限りのレアテイストではありますが、いやまあ。

わしわし、オージャカンの初日舞台ファンというようなディープなマニアではないですけど、仕込み初日の真夜中過ぎが好きで、よくこの日を狙って終電過ぎに見舞いに行きます。
ハマジ君が徹夜で映像加工してるタイムですね。
今夜もいきなり豪雨の中、仕込み見舞いに行ってきました。
楽屋ではなおちんと田岡さんがギター弾きがたり中でした。
赤い目のハマジ君に甘いものを差し入れつつ、画像処理にちょっかいかけつつ、なおちんのアンチクライマックスな替え歌や突発和歌を聞いて、建てたてほやほやの舞台を覗いて、干し梅差し入れて帰りました。

緊張感と、期待と、野望と、うずまくアイディアと、制約とのせめぎ合いと、適度な追い詰められ感と、やっとここまでこぎつけた感と、台風前夜の胸さわぎみたいな、仕込み第一夜。
好きなんですねえこの感じが。
今でも。



2013年8月5日月曜日

1958

あっというまに搬入日だそうですよ。


叩き場片付けの手伝いにちろっと顔出す。


積込みの真っ最中だったのでちょっと積込む。


本日ほぼ唯一お役に立てたのは、退出時に鍵の在り処を発見したこと。


 


 


ぷち抜けの吹き抜け部から見上げる二階の壁に、1958年のカレンダー発見。 


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さあもうひとふんばりするとおいしいビールなのですよ。


わたしは帰りますけどね。



2013年8月4日日曜日

吹き上げる商店街

暑いんだけど、ちょっと風が涼しいんですね。


遠くで雨が降ってるときの風の感じ。


 


恒例の叩き場見舞いに吹上まで。


飯田街道の古い住宅街を歩いて7分。


古民家をぷち抜いた叩き場で伊東タっちゃん、ハイジさん、田岡さん、奮闘中。


ハイジさん「よく場所が分かったねー」


わしわし「こないだハイジさんがものすご詳しく場所教えてくれたんじゃないですか、飯田街道沿いでグローブマートの近くで酒屋の隣って」


ハイジさん「あ、そうだった…」


 


イムじいに渡すものがあったのだけど本日不在。


 


今回の叩き場はトモヒロさんが新たに手掛けるフリースペース&バー?の予定地だとかで、目下永澤さんが改築中。


オープンしたら、また、来ましょう。


 


ヘルシアコーヒー飲んで自転車で帰宅。


途中、自転車屋覗く、丸石のシャフトドライブを眺めて、見るだけ。


 


8月、本番近づいています、今年もまた。