2010年3月28日日曜日

どうしても

昔から、歩きながら缶コーヒーを飲むことができない。


いちいち立ち止まって飲む。


一人ならいいんだけど、ツレがいると、そのぶん数歩遅れる。


でテケテケ小走りに追いかけることになる。


「何?なんかあった?」


「いや、歩きながら缶コーヒー飲めないんで」


「え?なんで?」


「なんでって…同時にできないんですよ。立ち止まらないと飲めない」


「えー、うそ、なんで?普通できるでしょ。おかしいよそれ」


たいした弱点ではないけど田岡さんにニヤリとされると「しまった」と思うわね。


「足元見えてないと歩けないんです」


「歩いてるときいちいち足元なんか見ないよ」


「見てるんすよ、アタシは。見えてないと歩けない」


「可笑しいよそれ。ほかにもあるんでしょ、同時にできないこと」


「ありません。歩き缶コーヒーだけ」


「いや、絶対ほかにもあるね。おっかしいの。俺なんか焼きそば食べながら運転できるよ」


「やめてください」


田岡のおいちゃんにニヤニヤされながら缶コーヒー片手に歩いた春の日であった。


ぼのぼのが「もの食べるときはどうしても目をつぶってしまう」って言ってたの思い出したよ。


そうなってしまう。


なぜでも。


どうしてでも。



2010年3月26日金曜日

ぬくくなったりさむくなったり

温くなったり寒くなったりする一週間でした。 
何げに大きな動きのある日々でもありましたが、この一年で新たに得たスキル「日記をサボる」を遺憾なく発揮してました。 
以前は書かないと眠れなかったりしたもんだが。 
「サボる力」で依存体質から脱却するのだ。 



久しぶりに会ったらはっつんが部長になってて笑った。 
入社一年もしてないうちに上司が辞め、後を継ぐことになったそうな。 
「画像処理と更新ならできるよー。部長、雇ってみない?」 
「いや、もう、人手は欲しいんだよ、欲しいんだけどさー…。 
あのさ、うちみたいに人手は欲しいけど募集をかけるに至ってない会社って絶対すごいあると思うから、 
楽天サイトで名古屋にある会社に片っ端から電話するといいですよ。案外、じゃあやってもらおうかってなると思う」 
就職ガイダンスのときも同じような話を聞いたなあ、募集がなくてもまず売り込めって。 

そういや、玄光社だったかどっかのホームページに、 
「最近、求人募集していないにもかかわらず履歴書を送ってくる方が後を絶ちませんが、 
当社では現在求人をしておりません」 
だったかな、そんなお知らせが載ってて、編集部の当惑ぶりを想像してちょっと苦笑した。 
どの就職セミナーでも言われてることなのかしら。あたってくだけろ。 

就職活動絶賛継続中。 

なんでか野鳩圭一さんから就職相談もちかけられる。 
相談したいのはこっちだよ。 
向いてる仕事ってなんですか。 
社会に順応するべく並ならん努力をしてるのに社会の方で引き受けてくれません。 
こんなことあと何十年続くですか。 
弱音。不安定です。なにかと。 

で圭一さんと呑んでたらナナメ向かいの席にエーコさんと一尾監督がいてはった。 
「真剣に話してる…声かけない方がいいかな」「そうだね」 
後でエーコさんに挨拶したら、「市民税について話してた」そうである。あー。 
市民税。就職相談。堅さ比べでいうと同じくらいかな。 

その日は良くない酒でその後二日くらい不安のビッグウェーブに呑まれる。 
お酒は増幅器だよねえ。イケマセン。 

* 

失業認定で職安へ。 
ついでに求人検索。 
11時過ぎに窓口申し込んで、順番回ってきたの3時半。今週は特に混んでるって。 
「まあ不況ですもんね。年度末だし…あ、それは関係ないかしら?」 
「いやいや、やっぱり関係あります。年度末でうちくる人増えてますよ」 
と、職員のおっちゃんと時候の?ご挨拶。 

待ってる間に本屋さん行ってITパスポート試験対策本購入、待合で読む。 
ITパスポート試験。以前の「初級シスアド」ですね。 
テクノロジ系はだいたい神谷先生の授業で習ったこと(インターネットの基礎知識とかWeb検対策とか)で、経営系は嶋村先生の授業でやった内容とかぶってます。 
しかしなんだな、今時の経営用語はカタカナ語と英略語ばっかでやんなるな。 



2010年3月13日土曜日

ばたばたばた週末

じんざさんからお届けものが届く。 
なにかななにかな。 
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猫の手が硬貨を取り込む貯金箱でした♪ 
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つぶらな瞳ー♪
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「この箱はあたしのものでしょ?」 
そ…そうですね… 
なぜすべての猫はアマゾンの箱を好むのか。 


コンペのオブザーバー参加の予定でしたが、なんだかんだしてるうちに開始時刻をまわってしまい、発表者でもないのに遅刻して入室するのもなーで急遽欠席。 
夜、コンペ後の流れで合流予定だったカラオケ会の幹事役・estrellaさんから連絡、そうだったそれがあった!遅ればせに駆けつける。 

JoySoundはボカロ曲が揃ってるよ!(選曲自粛) 
あと古いニューウェーブ(形容矛盾)が揃ってるよ!(ハルメンズ熱唱) 

カラオケなのに笑いすぎておなかイタイ。 

このクラスって座学修了くらいから急に親密になった気がする。 
初めの頃はプライベートで集まったり遊んだりするようになるとは思わなかったよね。 

日曜、桑山さんうちに遊びに来る。 
特に何って用事があったわけじゃないらしく、まあ、お互いの近況報告とか、おしゃべり。 
6月からラトビア行ってレコーディングするそう。まあワールドワイド。 
「ラトビアって何語?」 
「知らない、現地で英語通じる人と一緒だからどうにかなるでしょ」 
「英語話せるの」 
「全然」 
ん? 
まあレコーディングに不自由しない程度には話せるんだろうなあ、桑さんのHPの表記English Onlyだし。
http://www.lethe-voice.com/kk/  Lethe- Kiyoharu Kuwayama 

「桑さんのHPって自分で作ってるの?」 
「うん」 
こないだ「Webじゃ儲からない」って言ってた所以か… 

気づいたら結構な夜。 
知り合って20数年、こんなふうにだらだら長話したのは初めてだったなー。 

「最近久しぶりに会う人って皆だいたい悪い方向に変化してるんだけど、こないだ会って柏さんはなんか良い方に変わってる気がした」と。 
ほう。 
そりゃ周りがハマジとか強烈な変化を遂げてしまった人だらけだからでは、と思うも、客観を信じよう。昔より今が良い。自分のしてきたことは間違ってない。 
心を濁さない。 
言い訳をしない。 
ひとりになってみる。ひとりでやってみる。 


 


 


 


やらねばならんことの多い月曜日。 
ふう、深呼吸だわ。


 


 



2010年3月12日金曜日

かわいいからゆるす

夢二さんから「IE重いからやめた方がいいですよ」と言われたのがキッカケでGoogleChrome導入して約半年。 
Chrome Ver.3のときは不都合なかったんですが、4にアップバージョンしてからときどき調子悪い。 
ページを移るときに固まって、「Flash shockwaveのプラグインが作動してません」とか言い出す。 
毎回じゃないんだけどね。 
ストレスフリーじゃないな。 

しかし、不具合起きた時のエラーメッセージが 


chorome.jpg


 


chorome2.jpg


 


どうも憎めない。 

そんなわけで今日もChromeさんと付き合っていく。 



あてんに電話してちょっと話し込む。 
人の気持ちってバランスね。 
どっちかが後ろ向きになってるとどっちかが励ますようにできてるね。 
同じようなところで揺れ動いてるんだけど、ちゃんとマイナスにはプラスで応えるように揺れるのね。 
面白いね。


 



2010年2月16日火曜日

それはそれ

病院。診断、副鼻腔炎からくる咽頭炎。投薬5日分。


 


帰り、漫喫で『宇宙兄弟』最新刊と『へうげもの』1巻。


へうげもので大いに吹いた。まだ連載続いてるんだっけな。


 


しがない商人のひとりごとでございます。


この手のエクスキューズで免責されると思ってる甘ちゃんは片っ端から斬り捨ててやりてえよ。


曰く、ブログですから。ツィートですから。フィクションですから。ただの思いつきですから。読んでくれと頼んだわけじゃありませんから。


突っ込まれるのが嫌なら不特定多数の目に触れるところに書かなきゃいいのだ。



 


カラ咳。


 


訓練仲間からメール。


また会うの楽しみ。



 


風ある。寒い。



2010年2月15日月曜日

覚え


かっちゃんで居合わせたデザイナ(?)のおっちゃんからしきりに「ヨーコちゃん」と呼ばれる。


誰ヨーコちゃん。


それとmars氏とko氏の出会い。接点は40数年前からあったというのにお互いを認識したのが今、らしい。


 


mouse on the keysのライブ行き止め、ちょっと風邪っぽいから人ごみ自粛。


替わりに散歩。コメダでホットココア。甘い。


 


また会いたい、キットアイタイ、欲はキリがない、実体のないただの憧れのままがいい。



2010年2月7日日曜日

divでギュッとね!

<div>タグに抱きしめられる夢をみた。


右半身が<div>で左半身が</div>の人(?)にギュッと抱きしめられて


「ああ、ちゃんと閉じタグもある。これで私もブロックレベルね」 とか思って感激してた。


 


先日HTMLソースの構造を変えようとコピー&ペーストでありゃこりゃしてるときに


うっかりどっかに閉じタグを置いてきてしまって一瞬焦ったときの印象がたぶん反映してる。


</div>のある安心感と幸福。


 


先日は変なキーボードの夢を見た。


iPhoneのフリック入力みたいな十字キーボードで、 左手の中指一本でさくさくテキスト入力して右手のマウス操作でぽんぽん確定して配置していく夢だった。


ある意味理想…か?



2009年12月29日火曜日

師走の頃

adobe WebPremium CS4購入。


購入ポイントでウィルスバスター更新版ゲット。


失業中なのになんてでかいお買いものなんだろう。


でも前から欲しかったアプリケーションもあるし、職業訓練中の今なら学生価格で購入できるし、これからのメシの種になるかもって作業のツールだし、


…といくつも理由をつけて決行。


 


「それでいくらぐらいするの?」


「通常なら20万超、学生版だと8万ちょいです」


「うわ、無理!俺なら死んじゃう」


「もーギリギリまで自分を追い込んでこれに打ち込むしかないって状況をつくってみましたよ。これで投資回収できなかったら首吊ります、ハハハ」


「させません」


「え?」


 


最近弱ってるしかな、軽口のあとの「させません」が妙に残った。


 


 


就寝後、着信で起こされる。


欠席した忘年会の二次会の席から。


時刻見ると2時半、電話の向こうの宴は未だたけなわ。


「大丈夫?元気にしてる?」


「大丈夫、忙しいだけ」


「ほんまに大丈夫?」


「大丈夫よ」


「ほんまにや」


「うん」


「ほんまにほんまに大丈夫なん?」


「…けっこう参ってる」


「愚痴でもなんでも聞くから言ってな、ひとりで抱え込むから心配や」


「今がふんばりどころだから。ここ越えたら楽になるから。そしたらまた話そ」


「話したいなあ。こっちも話したり、話聞いたりしたいわ」


「うん、話たいな」


「話そな」


「うん、話そうな」


 


しんどいのはいつも話せないことだ。


言葉にならないこと。


話してはいけないこと。


私しか知らない出来事もある、私の知らなかったこともきっとある。


 


 


 


訓練は面白い。


本気出して頑張んないとすぐ迷子になる。


ちょい無理して頑張ればそれなりの成果が出る。成果が見えやすいのはたぶん初歩だから。


ぐだぐだしいことはなんにも考えずにひたすらコーディングしてるときの安寧。


配色やらユーザビリティやら情報建築やら各アプリのショートカットキーやら覚えることも考えることもたくさん。


頭をフルに使うのは楽しい。


答えのあることを考えるのは楽しい。


 


 


再び広がる絶対零度の青空、


会いたいけど会いたくない、話たいけど話したくない、帰りたいけど帰りたくない、


「もう一度」と思い「もう二度と」と思う。


今は思い出さずに目の前のことだけ見てこの不安定を乗り切るのだ。



2009年11月24日火曜日

偶然とか

「夫 (スペース)」の検索語句に対して、google検索で「妻 (スペース)」と入力したとき表示される「よく検索されるキーワード」は


「妻 プレゼント」「妻 誕生日」「妻 誕生日プレゼント ランキング」だそうな。がんばれ夫。


 



 


最近の偶然。


 


さあ寝ようとして珍しくつけっぱなしにしてたテレビに目をやったら、真夜中のローカル番組に田中君が出てきた。


新番組らしいのでたぶんサクラ。


「ダムおたく1年目」みたいなふれこみで。


 


テレピア前の交差点で中村君に遭遇。


なんかおしゃべりして別れた。


 


「AdobeといえばAfter EffectsおよびPremiere、そしてAfter EffectsとPremiereといえばハマジだが、CS4要るかなーこっちから連絡するのやだなー」


とか思いながらPHS見たら、いつのまにかハマジから着信してた。


 



 


「夏みかん酸っぱしいまさら純潔など」


いまさらっぽいけど鈴木しづ子の句集買う。


夏に刊行されて一部で話題になってた。



2009年11月22日日曜日

「夫」への仕打ち

Ajaxを利用したユーザーインターフェースで身近なやつというと、Google検索で入力した単語に合わせて検索上位項目がずらずらっと出てきますでしょ、しかも検索語句を一語一字入力するのに合わせて高速で検索上位項目の表示も変わるでしょ、例えばああいう…


ちゃんと説明できてるのか不安になる説明だな。


 


これ。





google.gif

 


 


「夫 (スペース)」って入力すると上位が「夫 嫌い」「夫 死んでほしい」「夫 失業」って…


ひどい…


がんばれ日本の夫。



いまさらのさら

「これ新品だよね?」


「え?」


「新品の服の匂いがした」


「あ、うん、おろしたて、ユニクロの土日限定」


 


「新品の服の匂い」っていうのがなんかいいな、と思った。


 


 


 


訓練はとどこおりなく進みつつ、訓練生同士なんとなくいつもつるむ面子も決まってきて。


だいたい学校でも職場でも女子は人数の多い大グループと4・5人の中グループ、二人で行動する小チーム、そして男子のグループって感じになりますが、


そういう主義があるわけでもないのに気がつくといつも小規模グループに所属しているわたし。マジョリティにはならんなあ。


んで女子グループに一人だけ男子が混じってるのもお約束。なんでだろ。


訓練生は学生っぽくもあるし、実際いまは座学で学校の授業風景とかわらないし、でも皆とかく一度は社会に出て経験と雇用保険料を納めてきた人たちなので学生より目的意識がはっきりしてるし年齢も幅広い。


前職は事務、販売、プログラマ、各種オペレータ、営業とさまざま。


 


「自動車メーカーで設計やってたんスけど、今年の業界全体の冷え込みで契約更改打ち切りになって」


「あー、トヨタショックってやつですかい」


「そう、まさにそれっスよ」


「わたしは京都でかばんの販売してたんですけど、会社の人員整理で…」


「京都でかばん?もしかして信三郎帆布か一澤帆布?」


「そう、一澤やったんです!こないだのお家騒動の二つ目の裁判で遺言状がニセモノゆうことになって…7、8月はずっと自宅待機で9月に全員解雇になって」


「それは災難だったねえ」


「でも自宅待機の間もお給料はもらえたんで、長期休暇ゆうて遊びに行ってましたけど」


「それはラッキーだったねえ」


そんなこんな、時事ネタがリアルな話題です。


 


厚労省管轄の能力開発訓練生はアドビのアカデミックパックの適用対象であることが確認できて、


「OKだって!やったCS4が超お値打ちに買える!」


「マジっスか!?すげえ、めっちゃくちゃ安くなりますよ!」


ガッツポーズで仲間と喜びあったり。


 


「で、何の訓練なの?」ってよく訊かれる。


田岡さんには「特殊な訓練」と命名されたわけで。


IT系っす。


WebデザイナーとかWeb管理者とかHTMLコーダーとか、あとデザイン系アプリケーションの習得するのでDTP関連とかの職業訓練。


IT不況、出版不況が叫ばれる中なんでまたそんな訓練を。って感じっすね。


まあいいや。習得するべき内容は面白い。


先に繋がるかどうかはさておき、知識を得るのって楽しいね。


しかもそのことだけに毎日どっぷりかまけていられるなんて、なんて贅沢な日々。


 


だんだん好奇心が横滑りして、ユーザーインターフェイスの話題からAjaxに興味が行く(avexではない)。


リッチでインタラクティブなWebコンテンツ制作ってやつですかい。


なんか恥ずかしいよなこのフレーズは。


 


 


テキストのプログラム解説の中で、例の"Hallo world!"が各プログラム言語で載ってたんだけど


(コンパイラが正常にインストールされたことを確認するためのプログラム、マイクチェックの「It's fine today 本日は晴天なり」みたいなもんですね)


本文中に誤植があって"Hallo Word!"になっていた。


Hallo Wordの方が実感があっていいな、コンピュータがプログラムの命令語を理解する瞬間、そりゃあ「こんにちは、世界」でもあるけどやっぱり「こんにちは、言葉」だろう。


ものには名前があるのよ、世界は言葉でできているのよって、ヘレン・ケラー覚醒の瞬間みたいだ。


 


 


サプリメント大量服用中。


プラシーボかもしらんが、効果はでています。


明日のお弁当と明日の訓練内容を考え、用意し、明日の約束をする日々。


先のことはまったくわからないが、限定された条件の中で、なんとかやっていけてます。



2009年11月9日月曜日

2009年11月5日木曜日

訓練開始

特殊な訓練がはじまった。


 


いやこないだのエロバー(ことプリシラ)で田岡さんが「柏が訓練受けるの?特殊な訓練か!」っていうから…(ホルモン鉄道の歌で「特殊な訓練ブルース」というのがあるらしい)


残念ね、特殊じゃないのよ。一般的な職業訓練。汎用性のある技術を習得しようと。


 


 


昨。


受講指示のため職安に行った。


名古屋東の安定所ってわたしの通ってた中学校のすぐそばなのよね。


自由が丘のがんセンターにも家族の世話で通いつめたし、8才~22才ごろの人格形成期を過ごした町。


なつかしーな、変わったな、変わらないな、など思いつつ自転車で駆け抜け。


受講指示の会場に中学の同級生がいた。奇遇にびっくりした。


同級生、というか、演劇部の4人組のひとり。クラスは一緒になったことがない(1学年10クラスのマンモス校だった)。


ちなみに4人組のうち一人は、現在ksec在。


30才くらいまでは時々うち(角田家)で4人集まってご飯会とかしてたんだけど、そのうち全員結婚して皆すぐ子もちになって、で疎遠になって、だから会うの10年ぶりとかかな。


もう日暮れだったので一緒にデニーズでごはん食べて、短い時間でお互いこの10年分のあらすじを話して。


いやあ。女の30代の10年間って。お互い笑って話してるけど、かなり、ずっしりくるね、ははは。


彼女はほんとに苦労を重ねてきてて、その分これからは楽になるといいなあと思う。


若い頃に商社の貿易事務やってて、それからシンガポールへ現地駐在員だったか語学留学だったかで数年暮らしてたので、「国際ビジネスコース受講でしょ!」「あたり!」


現場を離れてブランクが長いので貿易関係に返り咲くための受講だと言っていた。大丈夫、昔取った杵柄。


 


中学の4人組って全員ベクトル違いの個性派が揃っちゃってすごい仲良くてそれぞれがそれぞれの親とも仲良くて、


3年間4人ともクラスはバラバラだったけど放課後ずっと一緒で部活のない日も(まさにこの)デニーズの裏の駐車場でずーっとおしゃべりしてた、


中学生って一番無分別に無遠慮に言いたいこと言ってやりたいことやってなりたいものがあってバカで面白くってちゃんとそれぞれの人生みたいのが頭角現しはじめてて、一番、楽しかった、ある意味4人とも無敵だった、


懐かしいのと、変わったなと、変わってないなと、いろいろとで、別れ際にわけのわからない涙が出て困った。


「年取ると涙もろくなるよね、あたしは30過ぎたら泣かなくなったけど」と言われた。


会えて嬉しいのと彼女の身の上が胸に苦しいのと。


すこし、辛い話だった。どう対応していいかわからない。動揺する。


わたしらほんとうに、中学の時が最強だったんだなあ、と思った。


それはうれしい記憶なのよ。なのに泣く。


 


夜。


寝付かれず困った、前の晩ほとんど寝てないからすっと眠くなるかなと思ったのに。


不眠。


不安。


不眠で不安。


不安で不眠。


不眠のヒマが不安を生んで、不安が不眠のエサになる。


ひどく不安になって泣いてしまい、ああほんとに弱くなった、寝付けないまま3時半。


不安を保留にして最近あった楽しいことを思い出そうとするのに思い出せない。


いったん起きて不安の胸のうちを実況的に日記に書きかけ、止めて、消してもいちど床に就く。


この頃、書いては消し書いては消しが多くなった。


どうせなら楽しいことを残したいじゃない。


楽しいことだけ書いてたら楽しい日記帳になるじゃない。


500円玉貯金みたいに一日一つ楽しいの書いてったら一年で楽しいが365ストックできるじゃない。


でも500円玉貯金がなかなかできないのとおんなじでなかなか「楽しい」貯金も難しい。


 


その後、やっと寝付くも、明け方、悪い夢のため目覚める。胸の上でどっかりねねむさんが香箱組んでいなさった。胸重い→悪夢見るのパターンか。


胸の上じゃなくておふとんに入ってくださいよう。



2009年11月1日日曜日

月末

また酔って書き込んだか


 


突如風呂入りに訪れたのは白木ちゃんであった。


珍しくテレビ視てたので一緒に『不毛地帯』鑑賞…あと真夜中に再放送してた『未成年』と。


普段ドラマ観る習慣がないんだけど(というかテレビそのものを視なくなりつつある)、『不毛地帯』は偶然初回のシベリア抑留シーンを見かけてそのまま見始めて毎週見るようになった。


シベリア抑留帰りの一小市民を描いた遠藤周作「影のない男」は名作短編。


 


先日の台風の夜にうちを避難所代わりに泊まってった方が置いてった缶ビールとかが冷蔵庫にあって、


なにぶん一人じゃ呑まないのでいつまでも片付かず困ったなーと思い始めていたとこだったので風呂上りの白木ちゃんにお付き合いいただいてプチ宴会開催。


余り野菜でエリンギ入り焼きビーフン作ったらうまかった。オイスターソースはビールによく合うと思った。


 


翌、スペイン/ポルトガル帰りのハイジさんと呑んでるから一緒に呑もうよ、と田岡のおいちゃんから電話。トクゾー帰りのトトちゃんも合流してぱうぜ。


ぱうぜの壁には昨夜白木ちゃんに渡したtsumazukiのチラシが早速貼ってあった、白木ちゃんは義理堅いなと思った。


お酔いのハイジさんにしきりに今日のメイク良いって言われる、どうゆうメイクだっけいつもと違うっけ、あ血色足したか。それか。


んでこの先の観劇予定どうする?な話題。


維新派東京は無理だー、精華行こう、tsumazukiはもう行けないって連絡した、一心太助行かなきゃだよなあ、田園に死すどうする?行くよ。あんなそんな。東京は遠いだよな。


しかし公演が続くわねえ。完全に重なってれば抱き合わせにできるのにビミョーにズレてるのがまた。


 


「今日はトクゾーで大友さん観てきた、友達で能管やってる竹市さんとか出ててね」


「へえ、竹市学さん?相変わらず顔広いねえ。そういえば月末にトクゾーで桑山先生が出るイベントがあったわ」


「月末って、明日?」


「…明日か!明日だわ!」


もう月末だったわね。知ってたけどびっくりしたわ。


10月終わるか。


本日もハイジ撃沈、そりゃあスペイン帰りじゃお疲れじゃろう。


 


翌、桂花香る佳き日、雲ひとつない秋晴れの昼前を歩いて気持ち良かった、皆して手をつないで動物園でも行きたいような行楽日和。


愛知大学で学祭かな?賑やかな。


そんなお日和に家で切り絵。画材を変えたのであっちこっち戸惑う。紙って繊維が邪魔して扱いづらいな。


この紙だと切った線がそのとき確認できなくて厳しいな。


いい材質ないかな。


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無心に手先の作業に没頭することを期待してやりはじめるのだが、作業中、瑣末な、どーでもいい、どーでもいいけど不快なことごとが一個一個思い起こされてた。


仕舞うためには出さなきゃってか。整理整頓。